自信がなくて、人前に立ちたくなかった
幼い頃からおとなしく、人前に出ることが苦手だったという実采ちゃん。
学校やその他の習いごとにおいても、他人からなにかネガティブなコメントを貰うのではないかと不安に思い、極力前には出ないようにしていたのだそう。
そんな実采ちゃんが好きなのは「絵」と「アニメ」だ。大好きなアニメ作品から着想を得た彼女の作品たちはどれも創造力豊か。
フェスの発表の募集がかかったときは、「正直自分は出たくないな」と思っていたが、スタッフの強いひと押しもあり発表に出ることに。
story
そのひとりのストーリー
ワンダーメイクフェスへの参加を通じて、夢や才能を育む子どもたち。
STORYのコーナーでは、そんなストーリーや彼らの作品を紹介します。
明野実采(あけのみこと)ちゃん
(中学校1年生・ゲーム&アプリプログラミングコース・LITALICOワンダー町田)
幼い頃からおとなしく、人前に出ることが苦手だったという実采ちゃん。
学校やその他の習いごとにおいても、他人からなにかネガティブなコメントを貰うのではないかと不安に思い、極力前には出ないようにしていたのだそう。
そんな実采ちゃんが好きなのは「絵」と「アニメ」だ。大好きなアニメ作品から着想を得た彼女の作品たちはどれも創造力豊か。
フェスの発表の募集がかかったときは、「正直自分は出たくないな」と思っていたが、スタッフの強いひと押しもあり発表に出ることに。
いきなり大きなフェスにでることは抵抗感が大きかったため、まずは教室単位の発表会に参加。総勢100人ほどの規模の発表会でポスター発表を実施し、ポジティブなコメントをもらうことができた。
この発表で「意外と自分にもできるのかも」と自信を付けた実采ちゃんは、より大きな規模のフェス(ワンダーメイクフェス5)にも挑戦することに。
発表形式は「プロダクト展示」。自分が作った作品をグッズ化して展示する発表形式で、絵が大好きな実采ちゃんにとってはもってこいの企画だった。
最初は周囲の雰囲気に飲み込まれてあまり喋れなかった実采ちゃんだが、徐々に周りの熱量に引っ張られるようにいろんなお客さんに説明をすることができるようになった。
フェス当日は、トートバッグ・缶バッチ・ポスターカードに自分で作った作品をプリントし、オンライン販売まで実施。
何人かの人には直接購入をしてもらうことができたのももちろんだが、それ以上に直接お客さんから作品に対するコメントを貰えたことが、大きく自信につながった。
今回のフェスの発表で他人からコメントやフィードバックを貰うことの楽しさを覚えたという、実采ちゃん。
次回のフェスの目標を聞いてみたところ、「もっと大きなステージで、もっと色んな人が喜ぶ作品を作ってみたい」と話してくれた。
自信がなくて皆の前に立つのが嫌だと言っていた実采ちゃんは、今やもう昔の話だ。
「将来の夢は、美術アートスタッフ。ドラマや映画などの作品作りの裏方でものづくりをするヒトでありたい」と高らかに夢を掲げる彼女の目の前には、明るい未来が待っている。