story
そのひとりのストーリー

フェスでの自信と経験が
進路を切り拓く足がかりに

ワンダーメイクフェスへの参加を通じて、夢や才能を育む子どもたち。
STORYのコーナーでは、そんなストーリーや彼らの作品を紹介します。

大古場 睦(おおこば さとし)くん
(高校3年生・ロボットテクニカルコース・LITALICOワンダー蒲田教室)

心から好きなものに没頭し続けた睦くん

心から好きなものに没頭し続けた睦くん

幼い頃から話すことがそれほど得意ではなかったという睦くん。

それでもとにかくブロック教材は大好きで、寝食を忘れいつも没頭していた。

高校では映画制作同好会に入部。家族の誰も知らないうちになんと何百枚もに及ぶブロック教材で制作したロボットのコマ撮り動画を完成させた。

構想からロボットづくり、動画編集まで完全オリジナルだというから圧巻だ。

フェスきっかけにものづくりへの自信と確信を深めた彼は、この3月で高校を卒業する。そしてさらに幅広いものづくりの可能性を学ぶため、デザインを中心とした大学への進学を決めている。

大好きなロボット製作を通して自分の居場所を見つけた

大好きなロボット製作を通して自分の居場所を見つけた

「勉強やスポーツなどが苦手だと、学校では自分を表現したり自信をつけられる機会がない。」

そんな葛藤をかかえていた睦くんのお母さん。

ブロック教材やものづくりに対して情熱を持っていた彼にも関わらず、学校ではなかなか活躍の場を見出せなかった。

 そんな時、お姉さんが外出時に偶然見つけたのがLITALICOワンダー。

「これだ!」と思ったという。

LITALICOワンダーでは、自分がつくったロボットに共感し、認めて、応援してくれるスタッフがいる。思う存分自分の好きなことを話せる居場所があることが、とても嬉しかったという。

「がんばれば、上手くできるんだ。」

「がんばれば、上手くできるんだ。」

「ワンダーメイクフェスでは色んな人が作品を褒めてくれた。特にロボットアニメのロボットをブロック教材でデザインしている人が、自分の作品を見に来てくれたのがすごく嬉しかった。」前回のフェスに参加した感想をそう語ってくれた。

あんなに自信満々に人に話しているところを見たのは初めて

とお母さんを驚かせるほど堂々たる作品出展だったという。

「もちろん、緊張もした。でもやってみて発表が好きになった。がんばれば、できる。上手くできるんだってことがわかりました。」

まっすぐな目で答えてくれる彼の姿はとても頼もしかった。

 フェスを通して自分らしい自己表現ができた経験が、彼のものづくりへの興味・可能性をさらに広げる機会となったようだ。

将来の夢は「自分が欲しいブロック教材のパーツをつくること」

将来の夢は「自分が欲しいブロック教材のパーツをつくること」

今は二足歩行や変形機能・合体機能をもったロボットを研究中だという睦くん。

大学は、前出のオリジナルロボット動画を引き下げて志望のAO入試を挑み、見事合格している。

 面接試験では「僕には分からないことがまだいっぱいある。先生、教えてくれますか」と尋ねた。純粋かつ力強い彼のものづくりへの情熱は、まだ尚終わりがみえない。

 

イベント一覧へもどる