公開日:2022.10.18
- プログラミング
- Swift(スウィフト)
Swift(スウィフト)とは?特徴やできること、学習方法などをわかりやすく解説します
Swift(スウィフト)は、iOSアプリやMacアプリを開発するときに使用するプログラミング言語です。
プログラミング言語のなかでは歴史が浅いものの、求人サイトを見ると、Swift(スウィフト)を取り扱える人を募集している会社も多く見られます。
実際に「就職のために、Swift(スウィフト)を学びたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
一方で「そもそも、Swift(スウィフト)についてあまりよくわかっていない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、Swift(スウィフト)の特徴や学習方法などについて、わかりやすく解説していきます。
Swift(スウィフト)とは?
Swift(スウィフト)とは、Apple社が開発したプログラミング言語のことです。
いつでもどこでも外国語の学習ができるアプリや、スマホやタブレットを夜空に向けると星や星座などを認識してくれるアプリなど、iOSアプリやMacアプリなどの開発分野でよく使用されています。
まずは、Swift(スウィフト)の特徴や、「Swift(スウィフト)を使って何ができるのか」、順番に見ていきましょう。
Swift(スウィフト)の特徴
Swift(スウィフト)の特徴としては、下記の2つが挙げられます。
- 初心者でもコーディングしやすい
- オープンソースコードのプログラミング言語である
Swift(スウィフト)の3つのポイントについて、わかりやすく解説していきます。
プログラミング初心者でもコーディングしやすい
Swift(スウィフト)の大きな魅力は「初心者でもコーディングしやすいプログラミング言語である点」です。
Swift(スウィフト)の他にもプログラミング言語は多数ありますが、初心者が「難しくて学習に挫折しそう」と感じてしまうパターンも見られます。
一方、Swift(スウィフト)は、記載する内容が少なくコードがシンプルであるため、他のプログラミング言語に比べて、ミスやエラーが起こりにくく、初心者でも学びやすいと言われています。
オープンソースのプログラミング言語である
オープンソースとは「無償で一般公開されていること」を指します。
もともとSwift(スウィフト)は、iOSやApple Watch向けのアプリを開発するために作られたプログラミング言語です。
しかし、開発元のApple社は、社内でSwift(スウィフト)を使うだけでなく、誰もが自由にSwift(スウィフト)を活用できるよう、一般公開しています。
つまり、Swift(スウィフト)を取り扱えるスキル&新しいアイデアさえあれば、誰でも画期的なアプリを作れると言えるでしょう。
Swift(スウィフト)とObjective-C(オブジェクティブ シー)の関係性
Apple社では、Swift(スウィフト)を使用する前まで、C言語をベースとしたObjective-C(オブジェクティブ シー)と呼ばれるプログラミング言語を使っていました。
Objective-Cからは、多数の素晴らしいアプリが生み出されていた一方、「コードが複雑」など、開発を続けていくなかで不便な要素も見られました。
その後、Objective-Cに代わる新しいプログラミング言語として開発されたのが、Swift(スウィフト)です。
結果、Swift(スウィフト)は「Objective-Cに比べて、処理が早く、かつ、コードがシンプルになった」など、使い手(プログラマー)にとってより利便性の高いプログラミング言語として、活用されています。
また、Swift(スウィフト)は、すでにあるObjective-Cのコードにも組み込めるため、両方を合わせて活用することもできます。
Swift(スウィフト)でできること
「Swift(スウィフト)を学ぶと、何ができるようになるの?」という疑問を抱いている方に向けて、Swift(スウィフト)で開発できるものについて、解説していきます。
- iPhone・iPadアプリ
- Macアプリ
- Apple Watchアプリ
- Apple TVアプリ
- Webアプリケーション・Webサーバー
主に、Swift(スウィフト)は、上記を開発をするプログラミング言語として活用されています。
iPhone・iPadアプリ
Swift(スウィフト)は、iPhoneやiPadなどのiOSアプリの開発に強いプログラミング言語です。
まとめて「アプリ」と呼んでいても、そのジャンルや内容はさまざまです。
たとえば、ゲーム系、仕事を効率化してくれるツール系、SNS系などが挙げられます。
Swift(スウィフト)では、これらすべての種類のアプリを開発することが可能です。
Macアプリ
Swift(スウィフト)を使うと、Mac向けのアプリを開発することもできます。
具体的には、MacBook Air、MacBook、MacBook Proなどで使用できるアプリを作れます。
iOSアプリと同じく、全ジャンルのアプリ開発が可能です。
Apple Watchアプリ
Swift(スウィフト)は、スマートウォッチとして人気の高いApple Watchのアプリ開発にも使用されています。
たとえば、ヘルスケア(健康管理)アプリや、時間記録アプリなどが挙げられます。
スマートウォッチ系のアプリはiPhoneなどのアプリに比べて、まだまだ発展途上中の段階です。
そのため、作り手のアイデア次第では、これまでにない画期的なアプリを生み出せる可能性も秘めています。
Apple TVアプリ
Apple TVとは、自宅にあるテレビに繋ぐことで、テレビの大きな画面で動画コンテンツや写真、音楽などを楽しめるようになる商品のことです。
Apple TVのアプリには、ゲーム系やフィットネス系など、テレビの大画面を活かしたものが多く見られます。
そして、これらのアプリをSwift(スウィフト)で開発することができます。
その他のアプリケーション
「Swift(スウィフト)=Apple系のアプリ開発に使うプログラミング言語」と思われがちですが、実は、Apple製品以外のアプリを開発することも可能です。
たとえば、Android系の端末(XperiaやGalaxyなど)で使えるアプリなどが挙げられます。
Swift(スウィフト)で作られたアプリやゲームは?
Swift(スウィフト)で作られたアプリやゲームの実例を見てみましょう。
Duolingo(デュオリンゴ)
出典:Duolingo
Duolingo(デュオリンゴ)は、スマホやタブレットなど、いつでもどこでも外国語の学習ができるアプリです。
個性豊かなキャラクターが登場したり、ゲーム性があったりと、モチベーションを維持しつつ続けられる仕組みが詰まっている点が魅力の一つと言えるでしょう。
通勤や通学時間などのすきま時間を有効的に活用しながら、楽しく外国語を学びたい方におすすめです。
スカイ・ガイド
出典:App Store
スカイ・ガイドは、アプリを起動してiPhoneやiPadを夜空に向けると、星や星座などを認識してくれるアプリです。
また、ただ眺めるだけでなく、星の名前の由来などを学ぶこともできます。
大人から子どもまで、知識のあるなしに関わらず、天体観測が楽しめるアプリです。
hinadan
出典:Google Play
hinadanは、雛人形を正しい位置に飾って遊ぶゲームです。
当時、81歳だった女性が、独学でSwift(スウィフト)を学び、開発したアプリということもあり、メディアなどでも取り上げられています。
すでに7万ダウンロード以上を突破しており、日本語のみならず、英語バージョンもリリースされています。
楽しく遊びながら、日本文化でもある雛人形の並べ方を学べる点が魅力的なポイントです。
Swift(スウィフト)の学習方法は?
Swift(スウィフト)を学習する方法を3つピックアップしてご紹介します。
Swiftの学習方法①入門書を読む
Swift(スウィフト)について書かれている本を読みながら学習したり、実際にプログラミングをしながら、わからない点を調べたりする方法も選択肢の一つです。
プログラミング初心者の場合は、図やイラストが豊富に載っている入門書や、内容が頭に入ってきやすいカラフルな書籍を選ぶようにしましょう。
オンラインショップで購入する場合、「試し読み」ができる場合が多いので、「読みやすいかどうか」チェックすることをおすすめします。
Swiftの学習方法②Swift Playgroundsで学ぶ
出典:Apple
Swift Playgroundは、Swift(スウィフト)を学び、実際に使ってみることのできるアプリです。
まずは、パズルを解きながらコードの基本を学習し、その後、さらなる課題に挑戦しつつステップアップしながらSwift(スウィフト)のスキルを身につけられる仕組みです。
これからSwift(スウィフト)をマスターしたい方にぴったりのアプリと言えるでしょう。
Swiftの学習方法③プログラミング言語の学習サイトを利用する
プログラミング言語を学べる学習サイトを利用してSwift(スウィフト)を学ぶ方法もあります。
たとえば、短い動画で学べる「ドットインストール」や、生放送のプログラミング授業を受けられる「Schoo(スク―)」などでも、Swift(スウィフト)を学習することが可能です。
ただし、プログラミング言語の学習サイトによって、「Swift(スウィフト)を取り扱っているかどうか」や「どこまで無料で利用できるかどうか」が異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
Swift(スウィフト)を学ぶならプログラミングスクールに通った方がいい?
より本格的にSwift(スウィフト)を学びたい場合、プログラミングスクールに通って学習する方法も検討しましょう。
プログラミングスクールに通うメリットとしては、下記が挙げられます。
- 専門性の高い講師から学べるため「情報の信頼性が高い」
- わからないところを気軽に質問できるため「挫折しにくい」
- 一緒に学ぶ仲間がいる場合は「モチベーションが高まる」
- スクールによってはキャリアサポートがあるため「転職活動時に心強い」
最近はオンラインで学習を受けられるプログラミングスクールも多々あるため「自宅でSwift(スウィフト)を学びたい」という希望も叶えられます。
スクールによって受講料や雰囲気が異なるので、一度体験をするなど自分に合うか確かめてから利用を決めるといいでしょう。
Swift(スウィフト)のまとめ
Apple社が開発したSwift(スウィフト)は、ゲームや仕事効率化ツールなど、さまざまなジャンルのアプリを作れるプログラミング言語です。
「初心者でもコードがわかりやすい」「リアルタイムで動作確認ができる」などの魅力があるため、アプリ制作に興味のある方は、注目のプログラミング言語と言えるでしょう。
学習方法としては、Swift(スウィフト)の入門書を読んだり、プログラミング言語の学習サイトを活用したりする方法が挙げられます。
また、独学では難しいと感じる場合はプログラミングスクールへ通うことも視野に入れましょう。
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