最終更新日:2020.07.17
公開日:2020.01.21
ロボットを使ったプログラミング教育とは?メリットや小学生におすすめの学び方
小学生や中学生のプログラミング学習方法として、ロボットプログラミングの人気が非常に高まっています。
プログラミング教材として実績のあるレゴ社の教育用教材を始め、近年はさまざまなロボット教材で学習できる環境が整っています。ロボットを使った学習ならではのメリットは、とても大きいのでおすすめです。
今回は、ロボットを使ったプログラミング学習について紹介します。お子さんのロボットプログラミング教育に興味をお持ちの方はぜひ参考にしてください。
\プログラミング教室の授業を無料で体験!/
ロボットを使ったプログラミング教育とは?
プログラミング教室などで小学生や中学生を対象におこなわれているプログラミング教育には、ロボットプログラミングとソフトウェアプログラミングの2種類があります。
ロボットプログラミングとは、組み立てた教材のロボットキットをPCなどで作成したプログラムによって意図した通りに動かすことでプログラミングを学ぶ学習です。教育用のレゴ®教材を利用したものが代表的なロボットプログラミングです。
ソフトウェアプログラミングとは、PCやタブレットなどの画面上でアニメやゲームを作ることでプログラミングを学ぶ学習です。代表的なソフトウェアとして、Scratchがあります。
ロボットプログラミング、ソフトウェアプログラミングのどちらもプログラミング教室では広く採用されており、「プログラミング学習」として非常に人気が高まっています。
教育用レゴ®やScratchはPCの操作に慣れていない小学生でもスムーズに学習できるよう、ほとんどマウス操作のみで学習できる点も魅力の一つです。2020年から実施される小学校でのプログラミング教育でも、これらの教材が候補となっています(具体的にどの教材が採用されるかは、各学校や教育委員会などで決定されます)。
ロボットプログラミングのメリットとは
ロボットプログラミング教育のメリットを具体的に紹介します。
- ✓ ロボットを組み立てる工程で手先を動かすトレーニングになる
- ✓ 原因と結果が結びつきやすいため、論理的思考力を鍛えることができる
- ✓ ロボットがプログラムで指示した通りに目の前で動くので、自分がプログラミングした結果がどうなったのかということがわかりやすい
- ✓ ロボット作りを通して、ものづくりや物理、数学などの学習に興味を持てる
- ✓ ロボットプログラミングの場合には、ロボットの重量や床の材質、周辺の環境などによりプログラミングの結果が左右されてしまうことがあり、予期しない事態に対する対処術についても学習できる
以上のように、ロボットを使った学習ならではのメリットを得ることができます。
プログラミング教育のデメリット・課題
ほかの学習方法では、なかなか得られないメリットが多数あるロボットプログラミングですが、デメリットはないのでしょうか?デメリットや課題となりうるポイントについて紹介します。
1.適切な指導ができる講師やカリキュラムがそれほど多くない
小学校や中学校では、プログラミング教育のために教師に対する研修や、指導法の確立が課題とされています。また、民間のプログラミング教室においても、カリキュラムの内容や講師の指導法は教室ごとに大きく異なります。
2.ロボットに対して適性が合わない子にとっては、興味が続かない
簡単なものであっても、ロボットを組み立てたのちにプログラムを作成するという作業は、30分~1時間程度の時間が掛かります。ロボット製作に興味のない子どもは、途中で飽きてしまう場合もあります。
3.ロボット教材を購入しようとした場合、高額になってしまう
家庭学習をするために、ロボット教材を購入しようとした場合、モーターやセンサーなどの部品もセットになっているため、高額な費用が掛かります。
おすすめのプログラミングロボット【小学生から楽しめる】
小学生から楽しめるおすすめのプログラミングロボットを紹介します
レゴ®WeDo2.0
レゴ®WeDo2.0
レゴ®WeDo2.0は、7歳以上を対象とした教育用のレゴ教材です。レゴ社は20年以上プログラミングへの取り組みを継続しており、レゴ®WeDo2.0は世界85以上の国、国内6,000以上の教育機関でプログラミング教材として採用されています。
多くの子どもにとって慣れ親しみのあるレゴブロックでの組み立てができること、マウス操作のみで視覚的に操作できる専用のソフトウェアが採用されていることも人気のポイントです。
embot(エムボット)
embot(エムボット)
embotはダンボールを組み立てて作るプログラミングロボットです。とはいえ、モーターやセンサーも入っており、本格的なプログラミングを学習できます。対象年齢は6歳からです。
KOOV®(クーブ)
KOOV®は株式会社ソニー・グローバルエデュケーションが開発して販売しているプログラミングロボットです。正方形のブロックやモーター、センサーなどを組み立ててロボットプログラミングを学習できます。
すべてのパーツがそろっている「アドバンスキット」のほかに、最小限の部品で気軽にプログラミングが学べる「スターターキット」と、学校教材用の「ベーシックキット」があります。対象年齢はすべて8歳以上です。
レゴ® マインドストーム® EV3
レゴ® マインドストーム® EV3
レゴ®マインドストーム®EV3は10歳以上を対象とした発展的なプログラミング学習がおこなえるロボット教材です。拡張パーツも充実しており、高校生や大人にも親しまれています。また、WRO((World Robot Olympiad )などの国際的なロボットコンテストも開催されています。
アーテックロボ2.0
アーテックは、KOOVの商品開発にも携わっている教育教材メーカーです。アーテックロボ2.0は縦横斜めの全方向にブロックを組み立てることができ、代表的なソフトウェアプログミング教材であるScratchベースのプログラムによりロボットを動かすことができます。
ロボットプログラミングのおすすめの学び方
ロボットプログラミングのおすすめの学習法について紹介します。
プログラミング教室で学ぶ
子どもの興味や知識を伸ばし、発展的な学習をしたいと思う方はプログラミング教室でのメリットは以下の通りです。
- ✓カリキュラムや指導方針がしっかりした教室で学べば、プログラミングのスキルを確実に伸ばすことができる
- ✓ロボットプログラミングを通して、ものづくりへの興味やSTEM教育など周辺学習についての強化をはかることができる
- ✓間違った時やつまずいた時などに講師からのサポートを受けられる
- ✓個性やスキルにあわせて発展的な学習にもチャレンジできる
自宅で学ぶ
ロボットプログラミングは教材がとても充実しているので、自宅で学ぶこともできます。自宅で学ぶ場合のメリットは以下の通りです。
- ✓ロボット購入後は基本的に費用が掛からない
- ✓親子のコミュニケーションの場面が増やせる
- ✓自分のペースで学習を進められる
お子さんの意欲や家庭の状況などを踏まえて、学習方法を選びましょう。ただし、家庭で学習する場合は子どもの興味を持続させるためには保護者が積極的に関わり、目標設定をするなどの対応が必要です。
ものづくり×ロボットプログラミングを学びたい方におすすめ LITALICOワンダー
ロボットプログラミングを通してものづくりの面白さを学びたいお子さんには、関東地方に展開しているプログラミング教室LITALICOワンダーがおすすめです。
LITALICOワンダーなら、ロボットプログラミング教室にありがちなデメリットも以下のようにクリアできる可能性が高いでしょう。
LITALICOワンダーのメリット
オーダーメイドのカリキュラムだから退屈しない
LITALICOワンダーは生徒一人ひとりの興味に合わせてオーダーメイドのカリキュラムで学習をするのでお子さんが退屈しません。
ロボットクリエイトコースではロボット費用が掛からない
LITALICOワンダーのロボットクリエイトコースでは、ロボット費用が掛かりません。教室で保有しているレゴ®WeDo2.0を借りて学べるので、まとまった出費を抑えたい方におすすめです。
生徒3~4人に先生1人のスタイルで丁寧に指導
LITALICOワンダーは生徒3〜4人に対して先生が1人付くスタイルで、丁寧な指導をおこなっています。「教えてくれる講師がいない」という心配はありません。
まとめ
ロボット製作やプログラムを通してプログラミングが学べるロボットプログラミングは、小学生・中学生の習い事や学習として非常に人気が高まっています。
プログラミングを学べることの意義が大きいことももちろんですが、ロボットプログラミングを通して、ものづくりや物理などを学ぶことができます。従って、工作やロボット作りに興味のあるお子さんにおすすめです。
そして、お子さんの力を最大限に伸ばすには、それぞれの個性に合わせて専門の講師がサポートするLITALICOワンダーがおすすめです。興味のある方は、無料の体験学習が開催されているのでぜひ気軽にお申し込みください。
-
監修LITALICOワンダー サービス開発グループ 和田 沙央里(わだ さおり)
監修
LITALICOワンダー サービス開発グループ 和田 沙央里(わだ さおり)2014年3月株式会社LITALICOに入社。5歳〜高校生の子どもたちが通うIT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」の立ち上げで渋谷教室の開設当初から約3年間、300名以上の通塾生徒にプログラミングの指導を続けた。2016年度は総務省「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業のプロジェクト責任者を務めた。現在はカリキュラム・教材開発に携わる。大学では発達心理学・教育心理学を専攻し、卒業後は都内の大手IT企業で金融系基幹システムの開発に従事、現職に至る。
著 :『使って遊べる!Scratchおもしろプログラミングレシピ』翔泳社
監修:『スラスラ読める UnityふりがなKidsプログラミング ゲームを作りながら楽しく学ぼう! 』インプレス社
監修:『子どもから大人までスラスラ読める JavaScriptふりがなKidsプログラミング ゲームを作りながら楽しく学ぼう! 』インプレス社