最終更新日:2021.06.07
公開日:2021.06.03
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プログラミング言語は子どもでも学ぶことは可能?おすすめ言語を紹介!

プログラミングとはプログラミング言語を使用してコードを書くことです。プログラミングの重要性は年々高まっており、プログラミング言語を子どもに学んで欲しい人もいるのではないでしょうか。
プログラミング言語を習うことで、情報処理やパソコンの知識が身につくだけではなく、論理的思考力など社会で生きていくために必要な力を養うことにつながります。
この記事では子どもでもできる、おすすめのプログラミング言語を解説します。
プログラミング言語は子どもには難しい?
「子どもにプログラミング言語は難しいのでは?」と思う人も多いのではないでしょうか。英語やパソコンのスキルが必要というイメージを持たれがちですが、プログラミングは子どもでも学習可能です。
ここではその理由を解説します。
言語を選べば5歳からでもできる
プログラミング言語は扱いやすいものであれば、5歳からでもはじめられます。プログラミングで一般的にイメージされるのは、キーボードでテキストを打ち込むようなものが多いのではないでしょうか。
しかし、それ以外の方法でプログラミングができる方法もあります。子どもが学びやすい言語の中でも代表的なビジュアルプログラミング言語というものです。ビジュアルプログラミング言語がどのようなものなのかについては、後ほど詳しく解説します。
ビジュアルプログラミング言語のように視覚的に操作できるものであれば、テキストを使わずプログラミングの基本的な考えを学ぶことができます。そのため、早めにはじめればプログラミング言語に苦手意識を覚えづらくなり、自然と身につきやすくなります。
幼稚園や保育園の年中にあたる5歳頃から学ぶことができるプログラミング言語があるため、そのようなものからはじめるとよいでしょう。
ゲーム感覚で楽しく学ぶことができる教材が多い
子どもが楽しむことができるよう、プログラミング言語をゲーム感覚で学ぶことができる教材がたくさんあります。キーボードで文字を入力するのではなく、絵を動かすなどして、視覚的な操作でさまざまな動きをプログラムできる教材が多く存在しています。
「プログラミングを勉強する」と聞くと、難しい内容をイメージしてしまうかもしれません。しかし、「プログラミング言語を使って遊ぶ」という感覚のため、子どもが夢中になりやすく、楽しみながらプログラミング言語を学ぶことができます。
小さいうちからプログラミング言語を楽しんで学ぶことで、プログラミングへの抵抗感をなくしつつ、論理的な思考力まで養うことができます。
初めてプログラミングを学ぶならビジュアルプログラミング言語がおすすめ
子どもがプログラミング言語をはじめて学ぶ場合、直感的で分かりやすいビジュアルプログラミング言語がおすすめです。ビジュアルプログラミング言語であれば、子どもが楽しみながら継続でき、無理なく学習を続けやすくなります。
ビジュアルプログラミング言語とは何か
ビジュアルプログラミング言語とはキーボードで文字を入力しなくても、マウス操作など視覚的な操作でプログラミングができるプログラミング言語です。
例えば、ブロックを動かして、まとめる、並べるなどの指示を出すことができます。また、指示や条件のアイコンをつないで、フローチャート式のようにつくるものもあります。上記のどちらにも属さないビジュアルプログラミング言語もあります。
これらの言語はテキストを打ち込むタイピングがほぼ不要で、基本的にマウスのみで操作できるようになっているため、操作が簡単です。
ビジュアルプログラミング言語はなぜ子ども向けなのか
ビジュアルプログラミング言語は、子どもでも直感的な操作が可能なようにデザインされています。特に文字の読み書きが十分にできない小さな子どもの場合、キーボード操作を難しく感じることが多いですが、ビジュアルプログラミング言語であれば、タイピングスキルがなくてもプログラミングに触れることができます。
本格的な学習になってくると、タイピングを中心として行うテキストプログラミング言語に触れることになりますが、プログラミングの考え方や概念については、ビジュアルプログラミング言語でも学ぶことができます。
直感的な操作により、小さな子どもでも無理なく操作できることが、ビジュアルプログラミング言語をおすすめできる理由です。
また、子ども向けにデザインされていることが多いものの、使い方次第で、より複雑な指示が出せる言語も存在します。そのため、レベルアップするうちに、達成感も感じやすいでしょう。
テキストプログラミングはいつからできる?
「ビジュアルプログラミング言語は子ども向けだから、テキストプログラミング言語を学ばせたい」と思う人もいるかもしれません。テキストプログラミング言語の学習は何歳から可能か、ここで解説します。
テキストプログラミング言語とは
テキストプログラミング言語は、プログラミングをテキストの文字入力(キーボードタイピング)で行います。
見た目も文字や数字、記号のみで構成され、プログラミングする際にイラストは使いません。実際の開発や研究で使われる言語はほとんどがテキストプログラミング言語です。仕事としてプログラミングをする場合は、基本的にテキストプログラミング言語を使用します。
ビジュアルプログラミング言語はテキストプログラミング言語より簡単なものの、「テキストプログラミング言語の方がかっこいい」と思う子どもも少なくないでしょう。
お子さんがいずれ本格的なプログラミングを行いたいのであれば、適切なタイミングでテキストプログラミング言語の学習に移行することが必要になります。
タイピング操作が必須
テキストプログラミング言語が難しいのは、文字の読み書きができ、キーボードでのタイピングが必要である点です。
おおまかな目安としては小学校3年生くらいからできるようになる子どもが増えてきます。ただし、タイピングさえできれば、年齢に関係なくはじめることが可能です。お子さんがテキストプログラミング言語に興味を持ったタイミングで、タイピングの練習をはじめてみるのも良いでしょう。
小学生にもおすすめ!子ども向けビジュアルプログラミング言語
プログラミングを小学生から学ぶ場合、ビジュアルプログラミング言語からはじめる方法がおすすめです。ここでは幅広い年齢層で楽しむことができるビジュアルプログラミング言語のおすすめを紹介します。
Scratch(スクラッチ)
「Scratch(スクラッチ)」は、子ども向けプログラミング言語の代表とも呼ぶことのできる存在です。8歳から16歳までの子どもを対象にしており、ブロックを並べるだけで操作できるようになっています。無料で利用できるだけでなく、挫折しにくいよう、分かりやすさに配慮されているため、世界中で利用されています。
操作は子ども向けで単純ですが、ブロックの組み合わせを工夫することで、複雑な動きにも対応可能です。簡単なアニメーションだけではなく、服の着せ替えゲームやジャンプなどの操作を駆使したアクションゲームまで作成できます。中には大人が感心するような出来のものも少なくありません
作成したものは世界中に公開することができます。そのため、Scratchでつくったもので遊びながら、向上心を持って学習に取り組みやすいでしょう。
Springin’(スプリンギン)
「Springin’(スプリンギン)」はプログラミングの学習よりも作品づくりに重きを置いたプラットフォームです。広告なしの完全無料で利用できます。株式会社しくみデザインによって開発されました。
創造力、マーケティング力、表現力、物語力、試行錯誤力、論理的思考慮力を総合的に育めるようつくられています。つくりは簡単で、絵日記のようなものからつくりはじめられます。文字がまったく無いため、幼児などの小さい子どもでも利用可能です。
アプリ内限定の「コイン」が利用できることも特徴です。コインは実在のお金ではないですが、自分の作品を売ることや人の作品を買うこともでき、「どうすれば売れるものができるのか」を考えられるので、マーケティング思考を学ぶ上でも効果的です。
Blockly(ブロックリー)
「Blockly(ブロックリー)」はビジュアルプログラミング言語の教育用にGoogleが提供しているゲームです。
プログラム実行時にJavaのコードが出ることが大きな特徴です。ビジュアルプログラミング言語からテキストプログラミング言語に移行したいときには、このゲームを利用すると良いでしょう。このゲームを最後までクリアすれば、テキストベースのプログラミングに触れる準備が整うとしています。
最初のうちは簡単なゲームですが、徐々に難易度が上がっていき、必要になる操作も複雑化していきます。パズルから迷路、動画のようにジャンルはさまざまで、飽きずに楽しみやすいでしょう。
LITALICOワンダーは子どもがプログラミング言語を楽しく学ぶことができる
子どもがプログラミング言語を学びたいと思ったときは、LITALICOワンダー(リタリコワンダー)がおすすめです。
新年長の子どもから通うことができます。プログラミング言語を習得することだけを目標にするというよりは、ゲームやロボットなどの創作活動を楽しみながら自然と学びに繋がる教室です。
子どもがものづくりをしやすいよう、自由度が高い空間かつ少人数という環境が整っています。また、子どもの特徴や性格を考慮し、オーダーメイドのカリキュラムを組む点も特徴です。そのため、子どもがついていくことができないという心配をすることなく、プログラミングをはじめとするものづくりを楽しむことができます。
コースはゲームやアプリをつくるコースから、ロボットをつくるコースまで子どもの好みに合わせて選択できます。3Dプリンターなどを使ったものづくりも可能です。
プログラミング言語は子どもでも使える!
プログラミング言語は子どもには難しいという印象があるかもしれません。しかし、ビジュアルプログラミング言語であれば、まだ文字が読めない子どもでも楽しく学びやすいです。
幼児期から小学生まで活用できるツールもあるため、長期間学ぶことができるツールを使うと継続的に楽しみながらプログラミングの知識やプログラミングに必要な能力を養うことができます。
パソコンやものづくりに興味がある子どもであれば、LITALICOワンダーのようなプログラミング教室に通うことも検討に入れてみてはいかがでしょうか。無料の体験教室も開催しているため、まずはお気軽にご参加ください。
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監修 LITALICOワンダー編集部(りたりこわんだー へんしゅうぶ)
監修
LITALICOワンダー編集部(りたりこわんだー へんしゅうぶ)LITALICOワンダー編集部では、ITやものづくり、子どもの教育などに関するさまざまな記事を発信します。LITALICOワンダーは、新年長さん〜高校生のお子さんを対象にしたIT×ものづくり教室です。