最終更新日:2021.08.19
公開日:2021.08.30
- プログラミング教育必修化
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子どもに人気の習い事とは?今話題のプログラミング教室についても紹介
子どもの成長と共に「習い事をさせたい」と考える保護者さまは多いものです。中には、「うちの子には、どんな習い事が合っているのか分からない」と悩んでいる人もいることでしょう。
本記事では、近年人気の習い事ランキングをはじめ、人気急上昇の習い事情報や、習い事を始める際のポイントと注意点を解説します。さらに、いま話題の習い事「プログラミング」についても見ていきます。
小学生に人気の習い事ランキング
学研総合研究所が発表した調査結果によると、全国で習い事をしている子どもの割合は78.7%と、多くの小学生が習い事をしていることが分かりました。
小学生に人気の習い事とは、一体どんなものなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
習い事1位は圧倒的人気を誇る水泳
まずは、学研総合研究所が発表している「小学生白書Web版」(2020年8月調査)で、小学生に人気の習い事ランキングベスト10を紹介します。
1位:水泳…26.7%
2位:学習塾…18.1%
3位:英会話教室・英語塾…16.9%
4位:通信教育…16.7%
5位:音楽教室(歌や楽器など)…15.3%
6位:サッカー・フットサル…7.1%
7位:体操教室…6.5%
8位:書道…6.2%
9位:習字…6.0%
10位:そろばん…5.8%
習い事をしている小学生全体の26.7%が水泳に通っており、学年別に見ると、低学年から中学年までの学年で特に人気の高い習い事になっています。
2位以下の「学習塾」「英会話教室・英語塾」「通信教室」「音楽教室」に関しては、15.3~18.1%と僅差であることからも、水泳の人気が突出していることが分かります。
プログラミング教室・ロボット教室が上昇傾向
トップ10には入らなかったものの、注目したい習い事に「プログラミング・ロボット教室」があります。同調査において、2019年度は1.7%だった通学率が、1年後の2020年度の調査では2.4%に急上昇しているのです。
増加した背景には「プログラミングが小学校で必修化されたこと」や「プログラミングを習う場所が増えたこと」などが挙げられるでしょう。
また文部科学省の提示する「GIGAスクール構想」(※)の下で、プログラミングやロボット教室に通う子どもは今後ますます増えていくことが予想されます。
(※)生徒1人1台の学習用端末、高速ネットワーク環境などを整備する計画のこと
話題になった習い事1位はプログラミング教室
イー・ラーニング研究所が発表した「年始年末の子どもの習い事アンケート」2020年版によると、「2019年に話題になった習い事は?」という問に対し、1位の回答数を得たのが「プログラミング教室」でした。
また、同調査の「2020年は何の習い事をさせたいか」という質問では「英会話スクール」と並び、「プログラミング教室」が回答として多く挙げられています。2020年度からの小学校におけるプログラミング教育の必修化も相まって、子育て家庭がプログラミングに深く関心を持っていることがうかがえます。
さらに、その習い事をさせたい理由についての回答では「将来のためになると思ったから」という回答が約8割と最も多く、プログラミングが子どもの将来に関して有利になると判断している保護者が多いことが分かります。
習い事をするメリット
習い事をすることで、成績が上がったり、できなかったことができるようになったりするのは、子どもにとってもうれしいことです。また、習い事は子どもの精神面を成長させる上でも重要な役割を担っています。ここからは、子どもが習い事をするメリットについて見ていきましょう。
子どもの可能性が広がる
習い事で取り組んできたスポーツがきっかけで、将来はプロスポーツ選手になる夢を持ち、実際にプロスポーツの道に進んだという人はたくさんいます。他にも、ピアノを習っていたからピアノ講師になった。プログラミングを習っていたからエンジニアになったという人もいるでしょう。
子どもが将来、どんな仕事に就くのかはまだ分からなくても、習い事をすることによって、子どもの可能性を広げることは十分にできます。選択肢を広げる意味も含めて、子どもにとって習い事はたくさんの可能性を秘めているといえるでしょう。
視野が広がる
子どもの生活は、とても狭い範囲で成り立っています。1日の大半を自宅と学校で過ごすため、顔を合わせる人も過ごす内容も日々大きな変化は少ないでしょう。
そのため、家と学校以外にコミュニティーを作ることは、子どもの体験を増やして視野を広げる上でとても大切です。「学校では学ぶことができないことを学ぶ場所」としても、重要な役目を果たしてくれるのが習い事なのです。
同じ時間を共有する仲間がいたり、普段の学習では得られないものを吸収できたりする時間は、子どもにとってかけがえのない時間になることでしょう。
自信につながる
また、習い事をする上でぜひ注目してもらいたいのは、子どもが「成功体験を積むこと」です。
泳げなかった子が泳げるようになったり、演奏できなかった曲が演奏できるようになったりといった成功体験を積み重ねることで、子どもは自信を持って行動できるようになります。
最初は消極的でも、「やってみたら成功した!」「もっとできるようになりたい!」という前向きな気持ちが生まれれば、「自分はやればできるんだ!」と習い事もさらに楽しく有意義なものになるはずです。
習い事を選ぶ際のポイントと注意点
実際に習い事を選ぶときに気を付けるべきことは何でしょうか?
習い事の種類以外に注意することはあるのか・保護者の考えだけで決めていいのかなど、習い事を選ぶ際のポイントと注意点を大きく三つにまとめました。
保護者が習わせたい習い事を子どもに強制しない
習い事を始めるにあたり、一番重要なことは「子どもの気持ち」です。
子どもにとって興味がある習い事を始めさせようと思っていても、ついつい「子どもの将来を考えて」という理由で、保護者が習わせたい習い事を選んでしまってはいませんか?
保護者にとっては、将来に役立つからと、今すぐ習わせたい気持ちが強くても、子どもにとっては今すぐ習いたいことではない場合もあります。保護者と子どもの希望が違った場合、焦らず待つことも必要になってくるのです。
成長と共に子どもの考え方は変わっていくものです。まずは子どもの意見を尊重し、「やりたい」と感じている習い事からはじめさせてあげるとよいでしょう。
無理なく通える習い事にする
習い事を継続する上で、重要なポイントは『無理なく通うことができること』です。距離が遠すぎると通うのは大変ですから、移動距離や時間はきちんと確認しましょう。
例えば、普段は混まない道が帰宅ラッシュに重なってしまうと倍以上の移動時間がかかることも考えられます。習い事の時間帯にどの程度の移動時間が必要なのかは、事前に確認しておくことが大切です。
他にも、毎月の月謝はもちろん、年会費や教材代金、発表会の費用などの特別な費用も忘れずに確認しておきましょう。別の習い事と掛け持ちをする場合は、子どもの体調も考慮し、十分な休息が取れるスケジュールにすることも重要です。
環境が合わなければ辞めることも選択肢に
実際に習い事を始めてみたものの、教室の環境や雰囲気が合わない、講師やスタッフとの相性がよくないと感じることもあるでしょう。
時間の経過と共に心配事が解決されれば一番ですが、思うような改善が見られない場合や、講師やスタッフへの要望を伝えることができない場合は、習う場所を変えることも検討しましょう。子どもにとって大切なのは「楽しいと感じることができる環境で習い事をすること」です。
ストレスなく続けていくために、時には辞める・場所を変えるといった決断も必要になることは心に留めておきましょう。
習い事としてのプログラミングのメリット
習い事としての注目度が一気に上がってきているプログラミングですが、プログラミングを習うとどんなメリットがあるのでしょうか?
ここからは、プログラミングを習うことのメリットについて説明します。
論理的思考力が身に付く
一つ目のメリットとして、論理的思考力が身に付く点が挙げられます。
例えば、プログラミングソフトでゲームやアニメーションをつくる場合、理想の形に仕上げるために「何をどうするべきか?」を考えながら、プログラムを組んでいく作業があります。繰り返しや条件分岐などの細かな部分も考え、「漏れている部分がないか?」「重複していないか?」など確認しながら作業を進めます。
この工程をこなすことで、論理的思考力が自然と身に付いていくのです。
発想力や想像力が身に付く
プログラミングでは、論理的思考力に加え発想力・想像力も育むことができます。プログラミングには一定のルールが存在し、そのルールを用いて自身の発想や想像したことを具現化することが求められます。
プログラミングを習うことで、頭に浮かぶアイデアが目に見え、そこからさらにつくりたいものが増えたり作業の工夫を考えはじめたりするのです。
アイデアを形にすることによって、子どもが自分自身で力を引き出していくことができます。
問題解決能力が身に付く
プログラミングで作品を作る過程では、自分が考えていた通りの結果が出ないことがあります。その際、「イメージした通りに仕上げるためにはどうすればよいのか?」を考えることで、問題解決能力が身に付きます。
いま起こっている問題の原因はどこにあるのかを分析し、原因を見つけたら解決案を試してみる。自分が思った通りの完成形にたどり着くまで、この作業を何度も繰り返します。
その過程で、問題解決能力が自然と身に付いていくのです。
チャレンジ精神や達成感を得られる
できることが増えれば増えるほど、「ゲームをつくってみたい」「自分で演奏した音楽を入れたアニメーション作品をつくりたい」など、「やりたい!」と感じられることが増えていくのも、プログラミングを習うメリットです。
試行錯誤を繰り返して完成したときの喜びや達成感は、チャレンジ精神を延ばす上でも重要な要素です。想像力を膨らませ、問題にぶつかった際には論理的に考えて解決策を見出すなど、何度も粘り強く挑戦し続けることで得られるチャレンジ精神は、プログラミングを学ぶ上で育まれるメリットの一つといえるでしょう。
プログラミング教室を選ぶポイント
これからプログラミングを習わせたいと思ったら、まずは教室探しから始めましょう。
教室選びには場所や移動時間以外にも確認しておきたいことがあります。ここからはプログラミング教室選びのポイントを紹介します。
学習内容や形式
まずは、プログラミング教室で行われている学習内容を確認しましょう。プログラミングソフトを使用するレッスン、ロボットプログラミングレッスンなど、具体的にどのようなことを行うのかを把握します。
学習内容が分かったら、学習で使うツールも確認しておきましょう。プログラミングソフトの種類はたくさんあるため、どのソフトでレッスンするのかを知り、やりたいことや目的に合っているかを明確にしておきます。
また、グループレッスンなのか個人レッスンなのか、レッスン形式もチェックしておきましょう。
料金
プログラミング教室においても、料金は事前にしっかりと確認しておきたい部分です。
毎月かかる月謝以外に、教材費などが別で必要になる場合もあります。入会金や年会費、大会出場費など、特別な出費は必要なのか、月謝だけでなく総額でかかる金額を明確にしておきましょう。
教室によっては、パソコンやタブレットは自身の持ち込みで対応していたり、プログラミングロボットのキット購入が必要になったりするケースもあります。同時に、通学する際の交通手段と交通費についても調べておくと安心です。
指導してくれるスタッフ
教室の場所や雰囲気、金額はもちろん大事ですが、一番重視したいのは「子どもが楽しく、やる気を持って続けられるかどうか」です。たとえ、保護者が見てよいと感じる教室であっても、子どもが楽しめる教室であるとは限りません。
体験教室などで実際にレッスンを受けるなどし、子どもに感想を聞いてみるのも一つの方法です。スタッフの雰囲気や子どもへの対応、教室の雰囲気についても事前にしっかりと見ておきましょう。
口コミや評判
プログラミングという言葉が社会的に広まり、習い事として注目されるようになったのはここ数年の出来事です。そのため、保護者世代でプログラミング教室に通っていた人はほとんどいないと言っても過言ではないでしょう。
実際にプログラミング教室に子どもを通わせている人が周りにいたら、「具体的にどんなことをしているのか?」「子どもは楽しむことができているのか?」など、聞いてみましょう。
周りにプログラミング教室に通っている人がいない、希望する教室に通っている人の話が聞きたいという場合には、口コミサイトも参考にしてリアルな声を知っておくとよいでしょう。
プログラミングの習い事ならLITALICOワンダー
子どもの習い事にプログラミングを検討しているなら、おすすめしたいのが「LITALICOワンダー」です。幼稚園新年長さん~高校生までの子どもを対象とした「IT×ものづくり教室」を運営しています。
創造力を育むことを大切にしているため、学習方法は机に向かって作業するだけにとどまりません。周りの人とアイデアを出し合ってみたり、ホワイトボードにたくさんの情報を書き出してみたりと、子どもたちに合わせた制作環境を用意しています。
パソコンを使ってゲームやアプリを作ったり、ロボットをつくって自分で動かしてみたりとコースもさまざまです。無料の体験授業も行っているので、まずは気軽に受講してみるとよいでしょう。
まとめ
習い事は、子どもに多くの体験の機会を与えてくれます。将来の可能性を広げるだけでなく、チャレンジ精神育成や自己肯定感の向上などのメリットもあり、子どもの「やりたい」気持ちを伸ばす場として多いに役立つことでしょう。
特に、学校教育で必修となったプログラミングは、これからの生活に欠かせないスキルになっていきます。まずは、LITALICOワンダーのプログラミング教室を体験し、子どものやる気を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
プログラミング教室や習い事を通じて、子どもの生活がさらに充実したものとなることでしょう。
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監修 LITALICOワンダー編集部(りたりこわんだー へんしゅうぶ)
監修
LITALICOワンダー編集部(りたりこわんだー へんしゅうぶ)LITALICOワンダー編集部では、ITやものづくり、子どもの教育などに関するさまざまな記事を発信します。LITALICOワンダーは、新年長さん〜高校生のお子さんを対象にしたIT×ものづくり教室です。