最終更新日:2021.08.18
公開日:2021.08.23
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今さら聞けない?!ロボコンが話題になっている理由と開催されている競技を紹介
「ロボコン(ロボットコンテスト)」という言葉はメディアなどを通して聞いたことはあるものの、具体的な内容までは分からないという人も多いのではないでしょうか。ロボコンには、子どもの成長をグンと伸ばす要素が盛り込まれています。
今回は、ロボコンの魅力を分かりやすく伝え、国内で開催されているロボコンの種類についても詳しく紹介します。
そもそもロボコンとは?
ロボコンへの理解を深めるべく、まずは内容について詳しく見ていきましょう。以下は、ロボコンの概要をまとめたものです。
① ロボコンとはロボットコンテストの略称
② ロボコンごとに設定された目的を達成するために、ロボットをつくり、または改造して参加する競技
③ ロボットは参加者がつくる形式が一般的
④ 大手のスポンサー企業がついたり、世界大会が開かれたりと、ロボコンは世界的に注目されている
ロボコンには、小学生ロボコンや国際的なロボコンなどさまざまな種類があります。日本だけでなく世界中の子どもたちが参加し、取り組んでいる競技です。
身につくスキルや経験が異なる?!国内で開催されているロボコン6選
ロボコンの種類には、さまざまなものがあります。プログラミングの組み方が分かるものや、最先端の科学技術を体験できるものなど、出場するロボコンによって学ぶことができる内容は異なります。ここでは、日本国内で開催されているロボコンの種類の一部について詳しく見ていきましょう。
小学生ロボコン(プログラミングロボット競技会)
プログラミングをはじめたい子どもやロボット製作に興味のある子どもなど、初心者の人でも参加しやすい大会です。NHKエンタープライズと科学技術館が主催しています。
小学生ロボコンでは、基本的なロボットのつくり方から、プログラミングの組み方まですべて公式サイトで解説しています。
基本にオリジナル要素を加えて、用意された課題にチャレンジする大会です。自分でロボットを動かす体験や、他人のアイデアや作品を知る機会を通して、たくさんの刺激を受けることができます。
小学生ロボコンはたくさんの子どもたちにとって、ロボットやプログラミングの魅力に気付く最初の一歩となるでしょう。
NHK学生ロボコン
NHKロボコンは、「NHK大学ロボコン」として1991年からはじまった大会です。高等専門学校生(高専生)や大学生、大学校生が出場可能です。
パナソニックやトヨタなど、日本を代表する企業がスポンサーとしてついています。
大会では、書類選考と2回のビデオ審査を経て選ばれた20チームが競います。優勝したチームは世界大会である「ABUロボコン」へ出場することができます。チームで取り組む協調性だけでなく、高い目標に向けてやり抜く力などを育むことができる大会です。
なお、NHKロボコンは毎年テーマやルールが変わるため、誰にとっても新しい経験を得ることができます。過去の大会では、モンゴルの駅伝メッセンジャーシステムをモチーフにした競技や日本の伝統的対戦ゲームの投扇興からヒントを得た競技など、ユニークな競技が多く開催されています。
WRO(World Robot Olympiad)
WRO(World Robot Olympiad)は、世界中の子どもたちが参加する国際的なロボコンです。市販のロボットキットを利用するため、初心者でも参加しやすい大会と言えます。日本大会のWRO Japan決勝で選抜されると世界大会に出場できるため、国際交流ができる大会として注目されています。
最先端科学技術を体験しながら、問題解決能力や創造力、コミュニケーション能力など教育的な要素を伸ばすことを目的とした大会です。
マイクロマウス
マイクロマウスは世界で最も歴史があり、「全日本マイクロマウス大会」として日本ではじめて開催されたロボコンです。ロボットが迷路内を探索してゴールを見つけ、迷路内を走り抜ける速さと知能を競うルールで毎年行われています。日本の大会でも、海外からたくさんの技術の高いロボットが参加しています。
ロボットが迷路をスタートしてゴールまでたどり着くというシンプルなルールであるため、はじめての自立型ロボットの入門大会として、小学生でも参加することができます。
自立型ロボットの基本的な仕組みや組み立ての知識を学ぶことができ、実践的な技術の習得が期待できます。
ETロボコン
ETロボコンは、エンジニアの人材育成と技術教育の提供のために開催されています。組込みやITエンジニア、プログラミングを学ぶ学生を対象とした大会であり、教育効果が評価され、経済産業大臣賞を受賞した経験があるロボコンです。
高校生以上であれば誰でも参加できることが特徴で、初心者向けのエントリークラスからAIなどの要素が加わるアドバンストクラスまで、幅広い参加者を受け入れています。
ETロボコンでは、コンピュータを動かすために必要な目に見えないプログラムである「ソフトウェア」が重視されます。チーム開発の面白さや難しさを通して、技術力だけでなく、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなども学ぶことができます。
FLL(FIRST LEGO League)
FLL(FIRST LEGO League)は、おもちゃメーカーとして人気の高いLEGO(レゴ)社とアメリカのFIRST社が主催している、ロボコンです。開催プログラムは、4歳・5歳・6歳対象のDISCOVER(ディスカバー)から高校生のみが対象のFIRST GLOBAL(ファーストグローバル)まで用意されており、世界中からたくさんの子どもたちが参加しています。
毎年違うテーマが出され、そのテーマに沿って研究し、問題への解決策を発表する形式の大会です。21世紀に適したスキルを身につけられる大会として、世界中で注目されています。
ロボコンは今後の未来や人として必要なスキルが凝縮された競技
ロボコンに参加すると、創造性や協調性、コミュニケーション能力、マネジメント力など、これからの時代を生きる子どもたちにとって必要不可欠な力が育まれます。教育の場として世界中から注目されている大会もあり、子どもたちも貴重な体験ができるでしょう。
ロボコンに必要なロボット製作技術やプログラミングスキルは、習い事として今から取り入れることが可能です。LITALICOワンダー(リタリコワンダー)では、子どもが楽しくロボット製作やプログラミングを学ぶことができる習い事として人気があります。子どもの個性や興味に合わせた目標設定やオリジナルカリキュラムが用意されるため、出場するロボコンを決めるところから、ロボコンに向けたロボット製作やプログラミング技術の向上までしっかりサポートしてもらうことができます。
ぜひLITALICOワンダーで、ロボットやプログラミングを学習させてみてはいかがでしょうか。
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監修 LITALICOワンダー編集部(りたりこわんだー へんしゅうぶ)
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LITALICOワンダー編集部(りたりこわんだー へんしゅうぶ)LITALICOワンダー編集部では、ITやものづくり、子どもの教育などに関するさまざまな記事を発信します。LITALICOワンダーは、新年長さん〜高校生のお子さんを対象にしたIT×ものづくり教室です。