最終更新日:2023.05.25
公開日:2022.11.18
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子どものスマホはいつから持たせる?機能制限やおすすめの機種についても解説!
子どもには、スマホをいつから持たせるといいのでしょうか。
子ども本人は「欲しい」「クラスの子はほとんど持っている」などと言うかもしれません。
しかし、インターネットやゲームばかりするようになったり、トラブルに巻き込まれることも考えられます。
この記事では、世間ではいつから子どもにスマホを持たせているのか、そして使用制限やルールづくりはどのようにしているのか、子どもにスマホを買う場合のポイントについてもご紹介します。
子どもにスマホはいつから持たせる?
子どもにスマホを持たせ始めた時期は?
子どもの学年が上がってくると、クラスの子がスマホを持ち始め、「うちもそろそろ持たせたほうがよいのかな?」と思う方もいるかもしれません。
世間では、どのくらいの時期に子どもにスマホを持たせているのでしょうか。
内閣府による調査結果を見てみましょう。
令和3年の内閣府「令和3年度 ⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査 調査結果(速報)」によれば、子どもが自分専用のスマホを持っている割合は以下です。
- 6歳以下:7%以下
- 7歳:20.3%
- 8歳:15.7%
- 9歳:32.6%
- 10歳:48%
- 11歳:61.8%
- 12歳:84.8%
- 13歳以上:90%以上
小学校に上がる6~7歳のタイミングで5人に一人、10~11歳の小学5年生頃になると半数はスマホを持つようになっています。
子どもにスマホを持たせたきっかけは?
それでは、スマホを持たせたきっかけは何でしょうか。
東京都が令和3年に調査した報告が以下です。
小学校低学年
- いつでも連絡をとれるようにするため:72.0%
- 子どもの所在地をわかるようにするため:49.8%
- パソコン・ゲーム機の代わり:15.2%
小学校高学年
- いつでも連絡をとれるようにするため:68.1%
- 子どもの所在地をわかるようにするため:37.3%
- ITリテラシーを身につけるため:13.1%
- 習い事や塾で必要なため:13.1%
いずれも子どもとの連絡のとりやすさや安全面の目的がほとんどですが、学年が上がるにつれ、子どもの自立を助ける用途も増えていることがわかります。
子どもがスマホを持つメリット・デメリットは?
子どもがスマホを持つにあたって、メリットやデメリットは何でしょうか。
メリット
・連絡がとれる
大きくなると、親と一緒の時間も減り、自分で行動をするようになります。
一番の所持理由にもあるように、連絡ツールとして必要な場面も増えていくでしょう。
・防犯に役立つ
GPS機能などを活用することで、子どもの現在位置がわかります。
帰りが遅いときなどは位置情報を把握しながら見守ることができます。
・ITリテラシーが高まる
これからの社会はますますIT化が進んでいきます。
スマホを持つことで、ITの便利さや付き合い方などを学ぶことができます。
デメリット
・使いすぎによって睡眠時間や勉強時間が減る
インターネットやゲームアプリに没頭することで、勉強をしなくなったり、寝不足になるかもしれません。
適切な使用時間など、家庭でのルールづくりが大切です。
・ネットトラブルに巻き込まれる可能性がある
インターネットやSNSを通じて、友だちとのコミュニケーションや、世界中の人とつながることができるようになります。
その反面、ネットいじめや、知らない人と繋がることで危険に巻き込まれることもあるかもしれません。
不要なアプリをインストールしない、有料のサービスは使わない等、適切な設定を家庭内で行う必要があります。
子どもがスマホを持つことは、便利さや学びに繋がりますが、同時に危ない一面もあります。
後述する家庭でのルールづくりやフィルタリングといった制限をかけることで、子どもの安全を守ることが重要です。
子どものスマホの制限やフィルタリングについて
子どもにスマホを持たせることによって、子どもが一人で行動しやすくなったり、学びや出会いにつながります。
しかし、ネットトラブルや使いすぎには注意したいところです。
ここでは、家庭内でのルールのつくり方や、フィルタリングなどの制限のつけ方をご紹介します。
家庭内でのルールのつくり方は?
保護者はどのような取り組みをしている?
保護者がどのような取り組みをしているのか、令和3年度に内閣府が調査結果を出しています。
小学4~6年生の保護者がおこなっている取り組みの上位4つは以下です。
- 利用してもよい時間や場所を決めて使わせている:61.1%
- 何を(内容)どれくらい(時間)使っているのか把握している:52.6%
- フィルタリングを使っている:47.1%
- 対象年齢に合ったサービスやアプリを使わせている:46.7%
いずれも子どもにスマホを与えつつ、使える頻度や内容には気をつけているようです。
家庭内でのルールのつくり方は?
ルールの内容は家庭によってさまざまですが、以下の点がよく話されているようです。
・使用時間
特に夜に関しては、睡眠不足や翌日の寝坊につながらないように、「〇時まで」と決めます。
・課金をおこなう際は親が操作する
課金に関しては、お金がかかります。
クレジットカード情報の履歴などは残さず、子どもが自由に使えないよう気をつけましょう。
・インストールするアプリは親が管理する
例としてFacebookやInstagramは、13歳未満の利用が禁止されています。
アプリをインストールする際は、用途と利用可能年齢を確認しましょう。
ルールを設ける際は、保護者だけで決めるのではなく子どもと一緒に話し合って決めることが大切です。
話し合って決めることで子どもの自主性を高めたり、約束を守る練習につながります。
フィルタリングって?設定の方法は?
フィルタリングとは、子どもがインターネットを使用する際に、違法・有害なWebサイトを見てしまわないよう、制限をかけることです。
設定内容や方法は、各キャリア、OSのWebサイトから確認ができます。
いずれも、年齢ごとにかけられるフィルターを変更できたり、利用時間に制限をかけることができます。
Android端末を利用する場合
https://families.google/intl/ja_ALL/familylink/
iOS端末を利用する場合
https://support.apple.com/ja-jp/HT201304
softbank回線を利用する場合
https://www.softbank.jp/mobile/service/filtering/anshin-filter/
docomo回線を利用する場合
https://www.docomo.ne.jp/service/filtering/
au回線を利用する場合
https://www.au.com/mobile/service/filtering/
「iOS端末をsoftbank回線で利用する場合はどちらを選べばいいの?」と感じる方もいるかもしれません。
基本的には、どのサービスからフィルタリングを使用しても大丈夫です。
好みや管理のしやすさ、機能が異なる部分などから選んでみてください。
子どもにおすすめのスマホは?
子ども専用にぴったりなスマホはあるのでしょうか。さまざまな種類があるため、最終的には好みになりますが、子ども向け製品や選ぶポイントをご紹介します。
子ども向けのスマホって?
大手キャリアには、子ども向けのスマホがあります。
防犯やフィルタリング機能が充実しており、見た目も可愛らしいものが多いです。
子ども向けのシンプルな機能になっており、小学校低学年までであれば選択肢の一つに入ります。
小学校高学年以降になると、子ども向けに感じるかもしれません。
・softbank キッズフォン・みまもりケータイ
https://www.softbank.jp/mobile/products/mimamorimobile/
・docomo キッズケータイ
https://onlineshop.smt.docomo.ne.jp/products/search.html?category=025
・au ジュニア・キッズ向けスマートフォン/ケータイ
小学校高学年以上の子ども向けにスマホを選ぶポイントは?
小学校高学年以上の子どもであれば、スマホの選び方は大人と大きく変わりありません。
ルールやフィルタリング機能などを使いつつも、端末は大人と同じです。
価格・通信費から選ぶ
通信費は毎月かかってくるため、できる限りおさえたいと考える方も多いでしょう。
使用可能なデータ容量も、子どもと相談して決めましょう。
価格をおさえるには、家族が利用している回線にもよりますが、ファミリープランや子ども向けプランが使えるのであれば、お得なケースがほとんどです。
あるいは、格安SIMも月々の通信費をおさえるのには有効です。
家族のおさがり端末をSIMフリーで使う
スマホは月々の使用料だけではなく、本体価格もかかります。
「初期費用をおさえたい」「お試しで子どもにスマホを与えたい」場合は、SIMフリーを活用する方法もあります。
家族の古いスマホがSIMフリー対応端末であれば、SIMフリーを契約するだけで、おさがりの本体が使えるようになります。
機能・性能・外見から選ぶ
本人や保護者の好みにもよりますが、スマホには種類が多くあります。
それぞれの違いや自分の用途などを整理していくことで、ITリテラシーを育むことにもつながります。
子どものスマホについてのまとめ
子どもが大きくなってくると、いつからスマホを持たせるか、悩ましいかもしれません。
世間では、小学校に上がるタイミングで20%、小学5年生頃のタイミングから約半数がスマホを持つようになっています。
スマホを子どもに持たせる理由は、小学校に上がるタイミングでは「連絡のとりやすさ」「所在地を把握するため」といった、利便性や防犯面が目立ちます。
小学5年生以降でも同じ傾向が見てとれますが、新たに「習い事や塾で必要」「ITリテラシーを学んでもらうため」といった自立を助ける用途も増えています。
スマホを持つデメリットには、没頭しすぎて夜眠れなくなったり、ネットトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
しかし、これからの社会生活ではスマホは必需品です。適切に、便利に扱うことで、将来にも役立つITリテラシーを育むことができます。
子どもが安全・適切にスマホを使うためには、フィルタリングなどの制限を設定することが大切です。
また、「夜〇時以降は使わない」といった家族内のルールも話し合って決めましょう。
スマホといった身近なITツールを持つことで、「仕組みをもっと知りたい」などの興味がわいてくるかもしれません。
これからの社会では、さまざまなITツールが生まれ、うまく活用することを求められます。
プログラミング教室のLITALICOワンダーでは、子どもの興味や関心に合わせて、オリジナルのゲームやロボットを作りながら、ITやプログラミングを学ぶことができます。
無料体験もあるため、気になる方はぜひお気軽にお問合せください。