公開日:2022.11.30
- コーディング
コーディングとは?プログラミングとの違いや仕事、学習方法をわかりやすく解説
IT業界に関係する職種について調べていると「コーディング」や「コーダー」という言葉をよく目にすることがあるかもしれません。
しかし、「そもそもコーディングってどういうもの?」や「コーダーとは何のこと?」「プログラミングとコーディングは何が違うの?」といった疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、コーディングの基本情報やコーディングスキルを活かせる職種、コーディングの学習方法について、わかりやすく解説していきます。
コーディングとは?
コーディングとは、「プログラミング言語を使ってソースコードを書く作業のこと」です。
具体的には、製品やサービスの詳細が書かれている仕様書に沿って、コードを記述し、Webブラウザ上で「見える形」にしていきます。
また、コーディングをおこなうときに使用する言語としては、JavaScript(ジャバスクリプト)やHTML(エイチティーエムエル)、CSS(シーエスエス)などが挙げられます。
コーディングの例
「コーディング」という言葉に聞き馴染みがないと、「ソースコードを記述する」と聞いても、あまりピンとこないかもしれません。
そこでまずは、コーディングでよく使用する言語の一つ「HTML※」の基本的なコードの一例を見てイメージを掴みましょう。
※HTMLは、プログラミング言語ではなく、マークアップ言語と呼ばれています。マークアップ言語とは、テキストに記号などの目印を付け、文章の構造をコンピューターに認識させるための言語です。
たとえば、「あいうえお」という文字に下線をつけたい場合は下記のようにコーディングします。
<U>あいうえお</U>
すると、Webページでは、このように表示されます。
ここでは、HTMLの初歩的なコードを例として挙げましたが、実際のコーディングでは、より多くの様々なコードを組み合わせつつ、仕様書の通りに、文字や写真・イラストなどがWebページに表示されるよう記述していきます。
基本的には、「このようにしたい(文字を大きくしたい・画像を中央に寄せたい・文章を改行したいなど)」という目的に合ったコードを、それぞれの言語の記述ルールや会社(チーム)での決まり事に従い、書いていく作業がコーディングと言えるでしょう。
コーディングをする人=コーダー
コーディングする人のことを「コーダー」と呼びます。
求人情報サイトなどで、コーディング業務に携わる人材を募集している場合、「HTMLコーダー募集」や「Webコーダー募集」などと記載されているパターンがよく見られます。
実際に、コーディングがどのような仕事で活かせるのかについては、後ほど解説します。
コーディングとプログラミングの違いは?
コーディングとプログラミングの違いを簡単にお伝えすると、作業内容の違いです。
コーディングが「ソースコードを書く」作業を差すのに対し、プログラミングは「コーディングを含む、作業全般」を差して使われる言葉です。
つまり、コーディングは、プログラミングの作業のうちの一部と言えます。
より理解するためにも、まずはプログラミングの作業の流れを見てみましょう。
- プログラムの設計
- プログラミング言語で記述
- テスト
- 不具合の修正
- 完成
コーディングは(1)~(5)の手順のうち、(2)の「プログラミング言語で記述」の部分にあたります。
一方、プログラミングは、設計や不具合の修正などを含む(1)~(5)すべての工程が作業範囲であると考えましょう。
なお、プログラミングをおこなう職種や人は「プログラマー」や「ITエンジニア」と呼ばれています。
コーディングを扱う仕事にはどのようなものがある?
コーディングをおこなう主な仕事としては、Webコーダー、Webデザイナー、フロントエンジニアの3つが挙げられます。
コーディングのスキルを活かしてどのような業務に携われるのか順番に見ていきましょう。
Webコーダー
コーディングをおこなう仕事のなかで、代表的なのがWebコーダーです。
基本的には、Webデザイナーが考えたデザインを、Webサイト上で再現するために、仕様書に従いコーディングをします。
「Webコーダー」の他、「HTMLコーダー」や「コーディングスタッフ」など、会社によって呼び方はさまざまです。
また、コーディング以外に担当する業務の範囲は、求人案件によって異なるため、応募前や面接時に必ず確認しておくといいでしょう。
Webデザイナー
会社によっては、「Webデザイナー兼コーダー」というように、デザイン制作とコーディングをどちらも担当する人材を募集していることもあります。
また、Webデザインのみをおこなう場合であっても、コーディングの知識がある場合、コーディング担当者にとってわかりやすい仕様書を作成できるというメリットが得られます。
コーディングの仕事に慣れていくなかで「デザイン制作もやってみたい」と思ったら、Webデザイナーを目指してみるのもいいでしょう。
フロントエンジニア
フロントエンジニアは、プログラミング設計やテストなどのさまざまな業務に携わる仕事です。
担当する業務のなかにコーディングが含まれていることから、コーディングスキルを活かすことができます。
ただし、フロントエンジニアとして活躍するためには、コーディングに関することだけでなく、幅広いコンピューターの知識が必要です。
そのため、最初にコーディング業務の経験を積み、その後、フロントエンジニアへとキャリアアップする方もいらっしゃいます。
コーディングのスキルを磨く方法・学習方法は?
コーディングのスキルを磨く方法は、大きく分けて「学習サイトや書籍などで独学する」と「プログラミングスクールなどで人から教わる」の2種類あります。
ここでは、Webサイト作成でよく使用される「HTML」「CSS」「JavaScript」を学ぶことを想定して、学習方法をご紹介していきます。
コーディングの学習方法①学習サイトを活用する
コーディングを独学したい方におすすめの方法は、学習サイトを利用することです。
プログラミング言語やマークアップ言語について学べるサイトを3つピックアップしました。
どの学習サイトも、コーディングでよく使用する「HTML」「CSS」「JavaScript」の3つを取り扱っています。
Progate(プロゲート)
出典:Progate
Progate(プロゲート)は、「HTML」や「CSS」などの様々な言語を基礎から学べる学習サイトです。
まずは、カラフルなスライド形式の説明を見て、その後実際にコーディングをおこないながら、実践的に学びます。
また、パソコンだけでなく、スマートフォンのアプリでも学べるため、移動中などのちょっとした時間を使ってコーディングの学習をしたい方にもぴったりです。
Progateの初歩的なレッスンの一部は無料で公開されているため、「独学でコーディングを学べるか自信がない」という方も、まずは、気軽に学習をスタートしてみるといいでしょう。
ドットインストール
出典:ドットインストール
ドットインストールは、1回あたり約3分の動画でWeb制作などについて学べるサイトです。
レッスンの例としては、HTMLやCSSの基礎が学べる「はじめてのWeb制作(全11回)」や、JavaScriptの書き方を理解できる「はじめてのJavaScript(全8回)」などが挙げられます。
無料会員とプレミアム会員(月額:税込1,080円)があるため、まずは、無料で利用してみて「どのような流れでコーディングについて学べるのか」体験してみましょう。
CODEPREP(コードプレップ)
出典:CODEPREP
CODEPREPは、すきま時間を活用しつつ、さくっと学べるプログラミング学習サイトです。
最初は穴埋め形式なので、1回あたり10分程度とテンポよく学習できる点が魅力の一つです。
また、自由編集モードに切り替えることで、自由にコーディングしつつ、書いた内容がどのように反映されるのか、チェックすることも可能です。
毎日コツコツとコーディングを学びたい方におすすめのサイトと言えるでしょう。
コーディングの学習方法②書籍で学習する
コーディングを独学したい場合、書籍も心強い味方となってくれるでしょう。
HTMLやCSSなどの言語を使ってWebサイトを作る方法について書かれている本や、JavaScriptの基礎を学べるものなど、コーディングに関する書籍は豊富にあります。
コーディング初心者の場合、なるべくカラフルで図解の多い書籍がおすすめです。
もし、コーディングに関する本をオンラインショッピングサイトで購入するのであれば、「試し読み」のシステムを活用して、本の雰囲気をチェックしてみるのもおすすめです。
コーディングの学習方法③人から教わる
コーディングについてより深く効率的に学びたい場合は、プログラミングスクールなどで人から教わる方法も選択肢のひとつです。
自宅でコーディングを学びたい方は、オンライン上で授業を受けられるスクールを選ぶといいでしょう。
ただし、コーディングについて学習できるプログラミングスクールは多数あります。
そのため、料金やスケジュールを比較するだけでなく、体験授業を受けた上で「どのスクールでコーディングを学ぶか」じっくりと検討するようにしましょう。
コーディングのまとめ
コーディングは、プログラミングの工程のひとつで「ソースコードを書く」作業のことです。
基本的には、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使用し、Webデザインの仕様書に従い、Webページを「わかりやすく見える形」にしていきます。
このようなコーディングスキルは、WebコーダーやWebデザイナー、フロントエンジニアなどの仕事において、役立つでしょう。
また、コーディングの学習方法は、大きく「書籍や学習サイトで独学する」と「プログラミングスクールなどで人から学ぶ」の二つに分かれます。
自身の学習スタイルや、習得したいコーディングのレベルに合わせて、「どのようにしてコーディングを学ぶのか」を決めましょう。
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