公開日:2022.12.23
- Webデザイン
Webデザインとは?Webデザイナーの仕事内容や必要なスキルも解説します
魅力的で見やすいWebサイトを制作するうえで「Webデザイン」は欠かせない業務です。
近年、多くの企業が、Webデザインを担当するWebデザイナーを募集していることからも、需要の高さがうかがえます。
一方、「WebデザインやWebデザイナーという言葉は聞いたことがあるけれど、どのようなことをしているのか、いまいちわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、Webデザイナーの主な仕事内容をご紹介します。
また、Webデザイナーに必要なスキルや、独学が可能かどうかについても解説していきます。
Webデザインとは?
Webデザインとは、Webページの見た目に関わる部分を制作することを意味する言葉です。
具体的には、企業の公式サイトやショッピングサイトなどを作るときに、配色を決めたり、写真や文字のレイアウトを考えたりして、魅力的なデザインへと仕上げていきます。
Webデザイナー(ウェブデザイナー)とは?
「Webデザイナー」という言葉は、Webデザインをおこなう人や職業を指して使われます。
ただし、Webデザイナーといっても、デザイン制作のみを担当するとは限らず、実際の業務範囲は、勤務する会社の規模や方針によっても異なることがあります。
Web制作の仕事の種類や職種については、こちらの記事で詳しく解説しています。
Web業界の将来性
職業を選ぶときに見ておきたいポイントのひとつが「将来性があるかどうか」です。
まず、Web業界全体として見ると、今後も成長し続けていくと予測できます。
総務省が公開している情報「インターネット附随サービス業の企業数・売上高の推移」を見てみましょう。
出典:「ICT分野の基本データ」(総務省)(22年12月21日に利用)
ここでのインターネット附随サービス業というのは、Web業界のことと言い換えられます。
上記の図からは、2011年から2018年にかけて、Web業界の売上が右肩上がりであることがわかります。
つまり、Webデザイナーやプログラマー、Webマーケターなど、Web業界に関係する仕事は、今後もますます需要が高まっていくのではないかと考えられます。
Webデザイナーの仕事内容とは?
Webデザイナーの仕事内容が気になる方へ向けて、大まかな業務の流れを解説していきます。
1.Webサイトの構成を決める
まずは、Webサイトの構成やイメージを決めていきます。
具体的には「メニューとして記載する項目」や「写真や文字のレイアウト」「企業ロゴの位置」など、Webサイト全体の枠組みとなる部分を作ります。
見栄えの良さだけでなく、Webサイトの訪問者にとって操作しやすいかどうかもふまえたうえで、アイデアを形にしていくことが重要なポイントです。
2.Webサイトをデザインする
Webデザイナーの仕事として、一番イメージしやすい工程です。
(1)で決めたことを元に、色合いや装飾、ロゴやアイコンなどの配置を考えます。
この段階では、Webデザインの専用ツールを使い、クライアント(依頼者)の要望を目に見える形にしていきます。
その後「ボタンの位置を変えて欲しい」や「色合いをもう少し明るくして欲しい」など、クライアントの声を聞きながら、細かい部分の調整を進めます。
3.Webサイトのコーディングをする
Webデザインが出来上がり、クライアントからの合意が得られたら、コーディングをおこないます。
コーディングとは、JavaScriptやPythonなどといったプログラミング言語を使ってソースコードを書き、Webブラウザ上にデザインを反映させる作業のことです。
このコーディング作業が必要な点は、チラシやポスターなどの紙媒体のデザイン制作とは大きく異なる、Webデザインならではの特徴と言えるでしょう。
また、コーディングは会社によってはフロントエンドエンジニア(コーダー)がおこなう場合もあります。
Webデザインは独学でも大丈夫?
結論からお伝えすると、Webデザインのスキルは独学で身につけることも可能です。
独学の方法としては、下記が挙げられます。
- Webデザインの本を読む
- 学習サイトを利用する
- YouTubeなどで公開されているノウハウ動画を見る
- 学習を進めつつ、Webサイトをデザインしてみる など
独学のメリットとしては「スクールに通う費用を抑えられる」や「好きなタイミングで学習できる」などが挙げられます。
ただし、Webデザインのスキルはすぐに習得できるものではないため、スケジュールを立てて、コツコツと継続できる方でないと、独学は難しいかもしれません。
そのため、Webデザインを学びたいと思ったら、学習スタイルや予算などを考えたうえで判断するといいでしょう。
Webデザイナーに必要な資格やスキルは?
Webデザイナーになるために、とくに必要な資格はありません。
しかし、持っていると有利になったり、仕事がしやすくなったりするスキルがあるのは事実です。
この項目では、どのようなスキルが役立つのかご紹介します。
プログラミングスキル
Webサイト制作の現場でよく活用されるプログラミングの言語(HTML&CSS・JavaScript など)を扱えるようになると、仕事の幅が広がります。
まず、プログラミング言語を使用するのは、出来上がったWebデザインをブラウザ上に再現するために、ソースコードを書くコーディングの段階です。
そして、Webデザイナーの業務範囲にコーディングが含まれているのであれば、上記で挙げたプログラミング言語の知識が必要不可欠となるでしょう。
また、直接コーディングに関わらない場合も、プログラミング言語の知識があると、コーディング担当者の立場に立ったわかりやすい仕様書を作成できると考えられます。
また、高校3年生までの方であれば、Webデザインに必要なHTML&CSS、JavaScript などをLITALICOワンダーのプログラミング教室(ゲーム&エキスパートコース)で、学ぶことも可能です。
ツールを扱うスキル
Webデザイナーは、さまざまなツールを活用しながら仕事をおこないます。
例えば、デザインを作成するときには「Adobe illustrator(アドビ イラストレーター)」や、「Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)」などのツールを利用します。
また、コーディング時には、ソースコードを書くための「テキストエディタ」が必要です。
その他、クライアントとデータのやりとりをするときには「FTPソフト」も活用します。
そのため、これらのツールに慣れていたり、使用経験があったりする場合は、業務をスムーズに進められるでしょう。
マーケティングの知識
クライアントのなかには「多くの人にWebサイトを知ってもらって、会社の認知度を上げたい」や「Webサイトからの商品購入者を増やしたい」などの希望がある方も多くいます。
このようなニーズを満たすためには、マーケティングの知識が必要です。
そして、Webデザイナーがマーケティングの知識を得ると、さまざまなポイントを意識しつつ、デザインを考えられるようになるでしょう。
例えば、以下の通りです。
- 文字の配置や色合いを工夫して、訪れたユーザーがすぐに離れてしまうのを防ぐ
- スマホで見たときにも「どの情報がどこにあるのか」わかりやすいデザインにする
- Googleの検索結果の上位に表示されやすいサイトに近づける など
どれも、クライアントの要望を叶えるために、必要不可欠な要素ばかりです。
上記のことから、Webデザインを趣味ではなく仕事としておこないたい場合は、マーケティングを学ぶ価値は十分にあると考えられます。
Webデザインについてまとめ
Webサイトのデザインを考える「Webデザイン(Webデザイナー)」は、IT業界のなかでも人気の高い職業です。
資格がなくてもできる仕事ではありますが、プログラミングスキルやマーケティングの知識があると、求人案件に応募するときに有利となるでしょう。
このような、Webデザインに役立つスキルや知識は、独学でも身につけることが可能です。
もしも、独学を進めるうちに「本格的に学びたい」と思ったら、Webデザインが学べるスクールなどの活用も検討してみるといいでしょう。