公開日:2022.09.30
- C言語
C言語とは?特徴やできること、初心者の勉強・学習方法を解説します
「C言語(しーげんご)」はプログラミング業界の中では知名度が高く、ロボットやシステムを動かすさまざまな場面で使われているプログラミング言語です。
一方、「そもそもC言語ってどんな言語なの?」「初心者でもC言語は学べるの?」など、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はC言語の特徴や、C言語を使って作れるもの、C言語の勉強法について解説していきます。
また、C言語と「C++」や「C#」との違いについてもご紹介します。
C言語とは?
C言語(しーげんご)は、1972年にAT&Tベル研究所のデニス・リッチー氏を中心に開発されたプログラミング言語です。
すでに誕生から50年経ちますが、今もなおよく使われている言語でもあります。
C言語の特徴
C言語の特徴のひとつは、汎用性が高く、さまざまな開発現場で活用されていることです。
たとえば、身近にある家電製品や、工場で稼働しているロボット、企業の運営に関わるシステムなど、C言語によって開発されているものは多数あります。
また、C言語は、コンピューターが即座に理解できる「コンパイル方式」と呼ばれる言語でもあり、「処理速度が速い」という点も注目すべきポイントです。
C言語は初心者にとっては難しいの?
C言語を使いこなすためにはコンピューターに関する幅広い知識が必要であるため、「Python(パイソン)」や「Ruby(ルビー)」などのプログラミング言語と比べると、C言語は学習の難易度が高いと言えるでしょう。
しかし、未経験からC言語を学ぶことは決して不可能ではありません。
C言語について学べるプログラミングスクールも多数あるため、独学では難しいと感じたら、周囲のサポートを得ながら、C言語の学習を進めることも可能です。
具体的なC言語の学習方法については、後の項目でご紹介していきます。
C言語でできることや作れるものは?
C言語でできることや作れるものは、数多くあるため一例を見ていきましょう。
ロボット開発
ロボットと聞くと、二足歩行をする人型のロボットを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際は、工場で使われる産業ロボットや医療・介護の現場で使われるロボット、子どもがプログラミングを学ぶための教育用ロボットなど種類はさまざまです。
そして、これらのロボット開発にC言語が使われることがあります。
また、身近なものでは、電子レンジや洗濯機、炊飯器など、人が操作した通りに動く電化製品の内部に、C言語で作られた組み込み系のシステムが入っているパターンがよく見られます。
基幹系システム開発
基幹系システムとは、会社の運営などに関わるシステムのことです。
たとえば、生産管理システムや給与管理システム、販売管理システムなどが挙げられます。
いわゆる、ヒト・モノ・カネの管理に深く関わり、万が一停止してしまうと、さまざまなトラブルにつながる可能性が考えられる重要なシステムです。
また、基幹系システム使用時には、処理が集中する状況も想定されるため、処理スピードの速いC言語の使用が適していると言われています。
OS開発
OSとは、オペレーションシステムの略で「コンピューターを制御・管理するためのシステム」のことです。身近なOSの例としては、Microsoftの「Windows」や、Appleの「Mac OS」などが挙げられます。
ゲーム開発・アプリケーション開発
ゲーム開発やアプリケーション開発時に使用されるプログラミング言語は多々ありますが、C言語もそのうちのひとつです。
基礎的な部分にはC言語を使い、必要に応じて他の言語を組み合わせて使われることもあります。
また、C言語から派生した「C++」や「C#」と呼ばれるプログラミング言語もよく使用されています。
たとえばゲーム会社のなかでも、ゲーム開発プラットフォーム「Unity (ユニティ)」を導入している現場の多くでは「C#」が使われています。
C言語、C++、C♯の違いは?
C言語について調べていると、「C++」や「C#」というプログラミング言語の情報を見かけるかもしれません。
どれも頭文字が「C」であり、C言語と名称が似ているものの、「C言語」「C++」「C#」は、それぞれ異なるプログラミング言語です。
C++とは?
C++(しーぷらすぷらす)は、C言語から発展したプログラミング言語です。
C言語の機能が拡張された言語であるため、より効率のよいプログラミングができる点が特徴です。
また、C言語と互換性(他のものに置き換えても同じように動作すること)があるため、開発時にC++とC言語を合わせて活用する機会も多いと言われています。
「しーぷらぷら」や「しーぷら」と呼ばれることもあります。
C#とは?
C#(しーしゃーぷ)は、C++から発展したプログラミング言語です。
C言語との互換性はなく、主に、2D/3Dゲームの開発やアプリ開発の現場で使われることが多くあります。
また、C言語に比べると、学習しやすいプログラミング言語と言われています。
C言語|初心者の勉強・学習方法は?
C言語を学ぶ方法としては、「スクールに通う」と「書籍やネットで独学する」の二つが挙げられます。
C言語の勉強法①スクールに通って学ぶ
初心者におすすめなのは、プログラミングスクールに通ってC言語を学ぶ方法です。
「基礎的な部分から効率良くC言語を学べる」というメリットだけでなく、すぐ人に相談できる環境に身を置くことで、挫折を防ぎ、モチベーションを保ったままC言語を学べるという魅力もあります。
また、オンライン受講に対応しているスクールを選べば、自宅にいながらC言語の学習も可能です。
C言語の勉強法②本で独学する
C言語は昔から使われているプログラミング言語であることから、販売されている本の量も多いと言われています。
ただし難易度は本によって異なるため、初心者の場合は、なるべくイラストが使われていたりカラフルだったりと、わかりやすさにこだわったC言語の書籍を選ぶことがポイントです。
C言語のスキルを証明する資格もある
言語を学んだあと、自分がどの程度のスキルか計ってみたいという方は「C言語プログラミング能力認定試験」というものがあります。
「C言語プログラミング能力認定試験」は、C言語に関するスキルを証明するための資格制度です。
具体的には、C言語を使ったコーディングやコンパイル、デバッグなどを通して、C言語の能力を測る試験です。3級から1級までに分かれており、級ごとに認定基準が設定されているため、自身のC言語の学習レベルに合わせて受験できます。
また、「C言語プログラミング能力認定試験」は、年齢や学歴問わず、どなたでも受験可能です。
「自身のC言語のスキルがどの程度通用するのか知りたい」と思ったら、一度チャレンジしてみるのもよいかもしれません。
C言語のまとめ
C言語は、プログラミング言語のなかでは歴史が古いものの、今もなお企業でよく活用されている需要の高い言語です。
参考となる書籍や学習サイトは多くあるため、C言語の自主学習は不可能ではありません。
しかし、C言語は初心者にとって「難しい」と感じやすい言語でもあるため、場合によってはプログラミングスクールへ通うことも検討してみるとよいでしょう。
C言語が学べるプログラミングスクールのなかには、転職や就職のサポートをおこなっているところもあります。
「C言語を習得して仕事に繋げたい」という場合は、キャリアサポートつきのC言語コースのあるスクールを選ぶとよいでしょう。
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