最終更新日:2020.07.17
公開日:2019.08.30
プログラミングは受験科目になるの?スクールで学べば受験に有利?
「高校・大学受験の際にプログラミングが受験科目になるのでは?」
「受験対策のためにはプログラミング学習が不可欠では?」
小学校でプログラミング教育が必修化されることで、こんな不安や疑問を持たれている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし現時点(2019年)の予定では、プログラミング学習が科目として独立するわけではなく、既存科目の中で取り扱われます。受験科目としては一部、限定的に採用されるのみです。
だからといって、プログラミングを学ぶメリットが小さいわけではありません。むしろ、今の子供たちが未来を切り開いていく可能性を大きく広げる学習として、プログラミング学習は非常に大きな効果が期待できます。
今回は、受験の観点からプログラミング教育について解説します。
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プログラミングは受験科目になるの?
小学校では2020年から新学習指導要領が適用され、プログラミングが必修化されます。また、中学校でも2021年から新学習指導要領の適用により「技術・家庭」の技術分野でプログラミングの学習内容が強化されます。
こうした動きはありますが、少なくともプログラミングが中学・高校受験の主要科目になるという動きは今のところありません。新学習指導要領でのプログラミング学習は独立した科目ではなく、算数や国語などの科目の中で学習効果を高めるために活用されるものです。
大学入試においては、平成36年度以降にセンター試験に代わって行われる「大学入学共通テスト」において、プログラミングの内容を含む情報科目の採用が検討されています。大学の一般入試ではまだプログラミングがあまり積極的に導入されていません。AO入試や推薦入試などで一部すでにプログラミングを審査項目に含めている大学が出ている程度の動きにとどまっています。
ただ、プログラミングのスキルがそのまま受験対策に直結するわけではないものの、プログラミングを用いた学習内容について理解をしておくことは大切です。
私立中学ではすでに入試科目にプログラミングを採用している学校も
一部、私立中学で入試科目としてプログラミングを採用している学校もあります。
- ●相模原市 相模女子大学中学部
- ●大妻嵐山(らんざん)中学
※大妻嵐山中学の例では、プログラミングスキルや知識だけではなく、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が問われています。
プログラミングスクールで学べばより深くプログラミングを理解できる
小学校のプログラミング教育のカリキュラムは、プログラマーを養成するためのスキルを磨くよりも論理的思考力の養成や算数・国語などの、既存の科目の理解を深めることを主な目的としています。また、専門科目としてプログラミングが設けられるわけではないので、プログラミングに触れられる時間や学習内容も学校によって様々です。
したがって、学校でのプログラミング学習には、どうしても制約が生じてしまうことは否めません。一方、プログラミング教室で学習した場合には、より深く時間をかけてプログラミングについて学ぶことができます。
具体的には、論理的思考力や、制作発表会・大会への出場や入賞を目指すことで養われるチームワークや問題解決の手法、プレゼンテーションスキルなどです。また、主体的に学ぶ姿勢やSTEMに関する知識の体得なども期待できます。
受験だけではなくものづくりを通して新しいものを生み出す力を!
小学生・中学生にとって将来の受験対策は非常に重要ですが、受験の先を見据えることも大切なポイントです。受験の先を見据えたときに重要になる可能性が高いと思われるのが「新しいものを生み出す力」です。
近い将来に関するシミュレーションの一つに以下の予測があります。
“10~20年後に日本の労働人口の49%が人工知能やロボットによって代替可能になる”
機械化や自動化が進んでこれまでの「やる仕事」が減ってしまう時代には、「主体的に作る仕事」に取り組む姿勢が必要になります。実際に、そうした時代が到来することを踏まえて、2020年からの小学校の新学習指導要領でも主体的に学習する「アクティブラーニング」の内容が盛り込まれています。
そして、そのような力を育むのに最適な学習の一つが、プログラミング学習です。発想力や創造力を活かして新しいものを生み出す力、他人と協力して物事を成し遂げる力、論理的思考力、主体的に学ぶ姿勢、ものづくりの意欲などは、社会に出てから必ず必要とされるスキルや姿勢になります。
LITALICOワンダーでは知識やスキルの習得だけではなく、他者とのかかわりの中でテクノロジーを活用し、「自分で考え、自分でつくり、自分で伝える」ことを重視した教育を行っています。
「ゲーム&アプリプログラミングコース」「ロボットクリエイトコース」「ロボットテクニカルコース」「デジタルファブリケーションコース」といった4つのコースを設け、ものづくりの機会を提供しています。随時、無料体験会も実施しているので、気になる方はぜひ気軽にお問い合わせください。
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監修LITALICOワンダー サービス開発グループ 和田 沙央里(わだ さおり)
監修
LITALICOワンダー サービス開発グループ 和田 沙央里(わだ さおり)2014年3月株式会社LITALICOに入社。5歳〜高校生の子どもたちが通うIT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」の立ち上げで渋谷教室の開設当初から約3年間、300名以上の通塾生徒にプログラミングの指導を続けた。2016年度は総務省「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業のプロジェクト責任者を務めた。現在はカリキュラム・教材開発に携わる。大学では発達心理学・教育心理学を専攻し、卒業後は都内の大手IT企業で金融系基幹システムの開発に従事、現職に至る。
著 :『使って遊べる!Scratchおもしろプログラミングレシピ』翔泳社
監修:『スラスラ読める UnityふりがなKidsプログラミング ゲームを作りながら楽しく学ぼう! 』インプレス社
監修:『子どもから大人までスラスラ読める JavaScriptふりがなKidsプログラミング ゲームを作りながら楽しく学ぼう! 』インプレス社