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プログラミング教育コラム

最終更新日:2023.11.14 
公開日:2022.11.30

  • スマホ
  • アプリ
  • 開発

スマホアプリの開発は個人でできる?扱う言語や必要なもの、作り方も解説

スマホアプリの開発は個人でできる?扱う言語や必要なもの、作り方も解説

プログラミングの勉強をしていく中で、「自分でもスマホアプリを開発してみたい」と考えている方もいるのではないでしょうか?

実際にGoogleストアなどで配信されているスマホアプリの中には、個人で開発されたものも多くあります。

 

しかし、「個人でどうやって作るのか」「どのプログラミング言語を選んだらいいのだろう」という疑問や不安もあると思います。

そこでこの記事では、スマホアプリの開発方法、扱うプログラミング言語、必要な環境などを紹介します。

 

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スマホアプリの開発は個人でできる?

スマホアプリの開発は個人でできる?

 

スマホアプリとは、主にスマホで動作するさまざまな機能をもったアプリケーションのことです。

 

スマホアプリには「カレンダー」「電話」「SNS」「ゲーム」など、数多くの種類が存在し、毎日のように触れているという方も多いと思います。

 

タブレットなどスマホ以外の機器で動作することもありますが、この記事では「スマホアプリ」で統一して紹介していきます。

 

プログラミングを勉強している中で、そのようなスマホアプリ開発にチャレンジしたいと考えている方もいると思います。

 

現在では開発に必要なパソコンやツールなどは個人でも入手が可能で、実際に個人が開発し配信されているスマホアプリも多くあります。

 

開発する理由も販売目的以外に「大学や専門学校での卒業制作」「プログラミングの練習」「今後の仕事につなげていくための実績作り」として開発をおこなう方もいます。

個人でスマホアプリ開発をおこなうメリット

個人でスマホアプリを開発するメリットとして、

  • プログラミングの勉強になる
  • 実績としてアピールできる

といったことがあります。

 

プログラミングの勉強になる

基本的にスマホアプリ開発ではプログラミングをおこなう必要があります。

 

プログラミング学習サイトなどで学ぶのと違い、自分で考えたアプリを自分で試行錯誤しながらプログラミングしていくことで、実践的なプログラミングスキルを身につけることができます。

 

実績としてアピールできる

アプリ開発の求人に応募する上で、個人で開発した経験があるということはアピールポイントになります。

 

また、インターネット上で企業と個人の仕事の受注ができる「クラウドソーシング」などで、実際に開発したアプリを実績として掲載しておくことで、受注率の上昇にもつながっていきます。

個人開発アプリの例

 

出典:AppStore「セワシタ?」

 

個人で開発したアプリは、機能やターゲットを絞ったシンプルなものが多くあります。

 

例えば「セワシタ?」というアプリは、ペットにエサをあげたか、散歩に行ったかなどを家族間で共有できるスマホアプリです。

 

アプリの機能自体はシンプルで、エサや散歩の状況を記録し、それが同じアプリを持っている人に共有されるというものです。

「家族でペットを飼っている」という特定のユーザー向けに開発されています。

 

ほかにも、iPhone・Android・パソコンでメモを共有できるアプリなどもあります。

機能自体はほかのメモ帳アプリとそれほど変わらないですが、多くの機器で即座に共有できることが特徴となっています。

 

こちらも「普段複数の機器を使い分けている方」向けにターゲットや機能を絞ったアプリとなっています。

 

また、ユニークなものでは、オンラインでマッチングした人と俳句を詠みあう「五七五オンライン」というスマホアプリなどもあります。

 

こちらは「誰かが読んだ上の句に、自分が下の句を入力」するというもので、ちょっとした暇つぶしとして活用できるアプリです。

 

こういった「実用性はなくてもちょっと楽しい」というものが多いのも個人開発のスマホアプリの魅力といえます。

スマホアプリの開発で扱うプログラミング言語は?

スマホアプリの開発で扱うプログラミング言語は?

 

スマホアプリ開発で使用するプログラミング言語は、基本的には「iPhone」向けか「Android」向けかに分かれます。

 

そのため、どちらのスマホでアプリを開発するかを決めてから、プログラミング言語を選ぶことが大切です。

 

ここではプログラミング言語として

  • iPhone向け:Swift
  • Android:Kotlin、Java
  • 両方の開発ができる:C#

を紹介します。

iPhone向けのアプリ開発

Swift(スウィフト)

SwiftはiPhoneの開発元であるApple社が2014年に開発したプログラミング言語です。

スウィフト(迅速)という名称の通り、これまで使用されていた言語よりも処理速度などが上がってiPhone向けアプリが開発しやすくなっています。

 

iPhone以外にもMac、Apple TV、Apple WatchなどApple社の製品向けのアプリを開発することに適しているプログラミング言語です。

 

反面、その他の製品向けのアプリの開発などにはまだ環境が整っていないこともあり、使われることが少ないのが現状です。

Android向けのアプリ開発

Kotlin(コトリン)

2017年にGoogleにより、Android公式開発言語に指定されたプログラミング言語です。

それまではJava(ジャバ)というプログラミング言語が主に使用されていました。

 

KotlinはそのJavaを改良して開発された言語で、Android向けアプリのコードを書くのに適していると言われており、使用例が増えてきています。

 

Javaよりシンプルなコードでアプリ開発ができることや、エラーを未然に防ぐ機能があるなど扱いやすくなっている点が特徴です。

 

Googleでも学習のためのサイトなどを用意していますが、まだ誕生して日が浅いこともあり、日本語での学習環境はあまり進んでいないという現状もあります。

 

Java(ジャバ)

Javaはスマホアプリの開発以外にも、企業などのシステム開発、Webサイト開発、ゲーム開発など、多くの用途に使用されているプログラミング言語です。

 

以前はAndroid向けのアプリ開発ではメインで使用されていました。

Kotlinが登場してからも、扱える人が多くいることなどから、引き続きJavaを使って開発している場合もあります。

 

Android向けアプリ開発に特化しているわけではありませんが、応用が利くためスマホアプリ開発以外も視野に入れている方は検討してみるといいでしょう。

両方の開発ができる

両方の開発ができる

 

C#(シーシャープ)

C#はマイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。

スマホアプリ開発のほかにも、パソコン上で動くデスクトップアプリや、Webサイト制作、ゲーム開発などの用途にも使用されています。

 

主にゲームを制作するツールである「Unity (ユニティ)」と組み合わせることで、iPhoneとAndroid両方に向けたスマホアプリを開発することができます。

 

Unty (ユニティ)で開発されたスマホアプリには以下のようなものがあります。

スマホアプリの開発に必要なものは?

スマホアプリの開発に必要なものは?

 

ここではスマホアプリの開発に必要なツールなどを紹介します。

 

主に必要となるのは以下のようなものです

  • パソコン
  • スマホアプリ開発環境
  • スマホ
  • 画像やBGMなどの素材

パソコン

スマホアプリを開発するには、パソコンが必要となります。

パソコンは、プログラミング言語の選択と同様に、作りたいアプリの対応機器によって選択肢が異なります。

 

それぞれ、

  • iPhone向けアプリ開発:Mac
  • Android向けアプリ開発:WindowsまたはMac

となっています。

 

iPhone向けアプリを開発したい場合、Windowsで制作することも不可能ではありせんが、効率はよくないためMacを選ぶ方がいいでしょう。

スマホアプリ開発環境

スマホアプリを開発するには、アプリ開発ツールなどがそろった「開発環境」を用意する必要もあります。

 

こちらもそれぞれApple社とGoogle社からリリースされています。

 

  • iPhone向けアプリ:Xcode(エックスコード)
  • Android向けアプリ:Android Studio(アンドロイドスタジオ)

 

XcodeはMacのみにインストールが可能で、Android StudioはWindowsとMacどちらにもインストールすることが可能です。

 

他にも先ほど紹介したUnity など、さまざまなアプリ開発環境があります。

スマホ

開発中のアプリが思ったとおりに動くか確認するためにも、スマホを用意しておくといいでしょう。

 

パソコン上でスマホアプリがきちんと動くか確認できる「エミュレータ」によって動作確認をすること自体は可能です。

 

しかし、スマホで動かしてみると思わぬ動きを見せることもあるため、実際にアプリを動かしたい機器で確認しながら開発を進めていくことが大事です。

画像やBGMなどの素材

アプリ開発ではアイコンの画像やイラスト、BGMなどを使用することが多くあります。

 

自身で作れる方もいると思いますが、そうでない場合は「素材サイト」を利用するといいでしょう。

 

開発したアプリをストアに登録する場合は「商用利用可」の素材を選ぶなど、サイトの規約などをよく確認した上で使用するようにしましょう。

ノーコードでのアプリ開発の場合

ここまでプログラミング言語を用いてスマホアプリを開発する方法をお伝えしましたが、言語を使用しない「ノーコード」でアプリを開発することも可能です。

 

ノーコードでスマホアプリを開発するには、専用のツールを用意する必要があります。

 

そのツール内に予め用意されたパーツなどを組み合わせることで、プログラミング言語を使わなくてもアプリを開発できます。

 

簡単に開発できる反面、用意されているパーツ以上のものは作れないなど制限もあります。

 

「一度アイデアを形にしてみたい」「アプリ開発の流れを体験したい」という方は、挑戦してみてもいいでしょう。

スマホアプリの開発に必要な費用は?

スマホアプリの開発にかかる費用は、状況によってかなり変わってきます。

 

すでにパソコンなどをお持ちの方は、スマホアプリを開発するだけなら無料でおこなうことも可能です。

 

しかし、自分で開発したアプリを販売する場合は、アプリストアへの登録費用は確実に発生します。

詳細を見ていきましょう。

パソコンなどの機器

まずはパソコンやスマホを新たに購入する場合はその費用がかかります。

アプリ開発のためのパソコンですと新品で10万円前後することもあります。

開発環境

開発環境も場合によっては費用がかかります。

iPhone向けアプリの開発環境「Xcode」、Android向けアプリの開発環境「Android Studio」はどちらも無料で利用できます。

 

他の開発ツールではUnity はプランによって無料で利用が可能です。

 

その他の開発ツールもそれぞれプランなどによって利用料が異なりますので、確認してから選んでいくことをおすすめします。

素材

アプリに使用する素材の入手も費用がかかることがあります。

誰かに依頼して制作する場合は依頼料がかかりますし、有料の素材サイトもあります。

 

費用を抑えたいのであれば、無料の素材サイトから入手するようにしましょう。

サーバー代

インターネット上のデータベースを活用する場合などは、「サーバー代」がかかることもあります。

 

サーバーはインターネット上に画像などのデータを保存できるサービスで、基本的にレンタルという形で契約します。

 

サーバー代は個人規模ですと、毎月数千円前後となることが多いです。

月額制のものが多いので、長期的に考えて契約するようにしましょう。

ストア登録費用

アプリを開発したあとに、iPhoneやAndroidのストアに登録するための費用がかかります。

 

現在かかる費用は

  • iPhone:Apple Developer Program:年額99ドル(毎年更新)
  • Android:Google Play デベロッパー アカウント:25ドル(払いきり)

とiPhoneとAndroidで大きく異なります。

 

開発したスマホアプリをストアに登録することも考えている方は、費用も含めて検討していくといいでしょう。

スマホアプリの作り方・開発の流れは?

スマホアプリの作り方・開発の流れは?

 

スマホアプリの作り方は明確な決まりがあるわけではありませんが、ここでは個人で開発する上での基本的な流れを紹介します。

 

【スマホアプリ開発の基本的な流れ】

  1. アプリの仕様を考える
  2. 必要な素材を用意する
  3. プログラミングをおこなう
  4. テストをして修正していく
  5. ストアに登録して公開

1.アプリの仕様を考える

まずはどんなアプリを開発したいかの仕様をまとめましょう。

 

アイデアをもとに、「アプリの目的」「ターゲット」「デザイン」「必要な機能」「必要な素材」「予算」「開発のスケジュールと手順」などを明確化していきます。

 

ここで仕様をしっかりと決めておくことが、ブレずに開発を進めていくことにつながります。

2.必要な素材を用意する

仕様を決めたあとは、実際に必要な素材を用意しましょう。

素材は先ほど紹介したようにアプリに使用する「画像」「イラスト」「BGM」「効果音」「音声」などのことです。

 

どのようなアプリを開発したいかによって、用意する素材も異なってきます。

素材は自分で用意する方法や、素材サイトで手に入れることもできます。

 

サイトは有料・無料とありますので、予算に応じて使い分けていきましょう。

3.プログラミングをおこなう

素材まで用意できたら、実際にスマホアプリのプログラミングをしていきます。

ここがもっとも時間がかかる工程といえるでしょう。

 

数ヶ月など長い期間がかかることもあるので、日々時間を決めて取り組むなど、計画を立てながら進めていくことが大事です。

4.テストをして修正していく

プログラミングが進んで、スマホアプリが形になってきたら実際のスマホで動くか確認してみましょう。

 

パソコン上ではうまく動いても、スマホでは動きにずれが出たり、操作がしづらかったりと問題点が出ることがあります。

 

そういったときはどこにエラーがあるかを確かめ、修正してまたテストする、といったことを繰り返して完成度を高めていきます。

5.ストアに登録して公開

テストを繰り返して、無事スマホアプリが完成したあとは、ストアに登録して公開しましょう。

 

それぞれ審査や規約がありますので、確認の上登録を進めていきます。

 

ただし、公開されてもそれで終わりではなく、予期せぬエラーが出たときは再度プログラミングをし直すなど、修正が必要になることもあります。

スマホアプリの開発のまとめ

スマホアプリの開発のまとめ

 

今回は個人でスマホアプリを開発するための情報を紹介してきました。

 

現在では開発環境は個人でも入手できるため、一人でスマホアプリを開発することも可能となっています。

 

スマホアプリ開発の経験は、プログラミングスキルの取得や今後の仕事にもつながっていく可能性もあります。

 

興味のある方は開発環境を整えて挑戦してみるといいでしょう。

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スマホアプリの開発を一人で進めていく上では、難しいと感じることも多いと思います。

 

LITALICOワンダーは高校3年生までを対象としたプログラミング教室です。

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LITALICOワンダーでは専門の講師がサポートしていくため、わからないことがあったらその場で聞けるといったメリットがあります。

 

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