公開日:2023.02.06
- コードモンキー
コードモンキー(CODE MONKEY)の特徴や遊び方を解説します
プログラミングをゲーム感覚で学べるコードモンキー(CODE MONKEY)は、世界中で2,500万人以上が利用しているプログラミングの学習教材です。
イスラエルで生まれ、すでに日本でも教育現場に導入されるなど、人気が高まっているものの、まだ知名度が高いわけではありません。
そのため「コードモンキーはどのような教材なの?」「コードモンキーってただのゲームではないの?」など疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、コードモンキーの特徴や遊び方、コードモンキー以外のプログラミング学習ができるゲームについて解説していきます。
コードモンキー(CODE MONKEY)とは?
コードモンキー(CODE MONKEY)とは、プログラミングをゲーム形式で楽しく学べるプログラミング教材です。
デジタル先進国であるイスラエルで誕生し、すでに45ヶ国以上、2,500万人以上が活用していることからも、注目度の高さがうかがえます。
またコードモンキーには、未就学児から中学生以上を対象としたコースが揃っているため、年齢やプログラミングの習熟度に合わせて好きなコースを選べます。
さらに、コードモンキーのコースのひとつである「コードの冒険(小学校3~5年生対象)」には、無料版と有料版があり、無料版では30ステージまで遊べる仕様となっています。
コードモンキーに興味のある方は、まずは「コードモンキーがどのようなゲームなのか?」把握するためにも、無料版を試してみるといいでしょう。
コードモンキー(CODE MONKEY)の遊び方
ここでは、コードモンキー(CODE MONKEY)の無料体験版「コードの冒険」の遊び方について解説します。
1.「コードの冒険(無料体験)」をクリック
コードモンキー(CODE MONKEY)の公式サイトへ飛び、トップページの【「コードの冒険」無料体験】ボタンをクリックしましょう。
すると、上記のような画面に切り替わります。
次に「ビデオの再生」ボタンを押して、コードモンキーのゲームを始めていきます。
2.「チャレンジNo0」に挑戦
最初のステージは「チャレンジNo0」です。
白い画面上に、最初から「step 15」というコードが入っているため、右下の「実行!」ボタンを押すだけでOKです。ここから徐々にレベルが上がっていきます。
クリア画面上の「次のチャレンジ」ボタンを押すと、次のステージへ進めます。
3.「チャレンジNo1」に挑戦
最初に、ゲームをクリアするためのヒントが表示されるので、よく読みましょう。
「OK」ボタンをクリックすると、ゲーム画面へと切り替わります。
現在「step 10」と表示されているコードを「step 15」(ヒントで教えてもらった数字)に書き換えて、右下の「実行!」ボタンを押しましょう。
サルのキャラクターが歩き出し、バナナをゲットしてゲームクリアとなります。
4.「チャレンジNo2」に挑戦
このステージからは、定規を使ってサルとバナナの距離を調べながら、ゲームクリアを目指します。
まず、定規をクリックして、サルからバナナまでの距離を測ります。
次に、定規の横に表示された値を「step 0」の0のところに入力して「実行!」を押します。
定規の使い方は、最初に動画で解説があるため、よく見ておきましょう。
5.「チャレンジNo3」に挑戦
このステージからは【turn left】と【turn right】というコードが登場します。
それぞれ、左を向く、右を向くという意味です。
英語に慣れていない子どもの場合、どちらが右でどちらが左かわからなくなることもあるでしょう。
そういった場合は、メモ帳や付箋に書いておいた方が理解しやすいかもしれません。
これまでのステージでは、サルの真正面にバナナが置いてありました。
しかし今回のように、サルがバナナとは異なる方向を向いている状態では、まっすぐ進むだけではバナナをゲットできません。
そこで、【turn left】と【turn right】のコードを使います。
白い画面には、すでに「turn left」というコードが入っているので、これを「turn right」に変更し、定規を使ってサルからバナナまでの距離を測ります。
(今回は「step 12」のままでOKでした)
「実行!」をクリックすると、サルが右を向き、バナナまで進みゲームクリアとなります。
このように、コードモンキーの「コードの冒険」のステージは、徐々にできることが増えていくため、少しずつ操作方法や、コードの書き方に慣れることが可能です。
コードモンキー(CODE MONKEY)の特徴とは?
コードモンキー(CODE MONKEY)ならではの特徴としては、「子どもの年齢に合ったコースで学べること」と「ゲーム感覚で楽しく学習できること」が挙げられます。
また、小学校やプログラミングスクールなど、教育現場で活用されている点も注目したいポイントです。
さっそく、コードモンキーの特徴を3つの項目にわけて見ていきましょう。
年齢に合わせた学習ができる
コードモンキーには、いくつかのコースがあり、年齢に合わせて学ぶことができます。
また、コーディングスキルのさらなる上達を目指せる「ゲームビルダー」や、本格的なプログラミング言語のPython(パイソン)が学べる「バナナ・テイルズ」などのコースもあります。
このように、対象者や学習内容がはっきりと書かれていて、プレイヤーに合ったコースを選びやすい点もコードモンキーのおすすめポイントです。
ゲーム感覚で楽しく学べる
コードモンキーの特徴のひとつが、ゲーム感覚で楽しくプログラミングを学べることです。
例えば、コースのひとつ「コードの冒険」は、「主人公のモンタがバナナを集めるのを手助けするために、プレイヤーはプログラミングの課題を解いていく」という流れです。
冒険の途中、新しい仲間と出会ったり、危険な動物に遭遇したりと、わくわくする要素も詰まっています。
このような物語性は飽きずに続けやすいというメリットにも繋がるでしょう。
教育現場でも活用されている
コードモンキーは、ゲーム要素を含みつつ、プログラミングがしっかり学べる教材です。
その証拠に、発祥の地であるイスラエルでは、すべての公立小学校でコードモンキーを使用しています。
また、日本でも、一部の小学校が授業に取り入れていたり、プログラミング教室によっては授業に導入していたりするなど、教育現場でも活用されているパターンが見られます。
さらに、文部科学省が運用しているWebサイト「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」に「コードモンキー」を紹介しているページがあることからも、コードモンキーがただのゲームではなく、プログラミング教材として認識されていることがわかります。
無料でプログラミング学習ができるゲームは?
プログラミング学習ができるゲームは、コードモンキー(CODE MONKEY)だけではありません。
ここでは、楽しく遊びながら無料でプログラミング学習ができるゲームをご紹介します。
また、有料ではありますが、拡張ツールを使うとゲーム内でプログラミングができるようになる「マインクラフト」についてもお伝えしていきます。
HackforPlay(ハックフォープレイ)
ハックフォープレイは、RPG形式のゲームを楽しみながらプログラミングを学べるゲームプラットフォームです。
主人公は、さらわれたプリンセスを助けにいくために冒険へと出発します。
途中、モンスターを倒したり、場所をワープしたりするために「魔法の書」を発動するのですが、この「魔法の書」を使うときに、コードが必要となる仕組みです。
また、他の人が作ったステージで遊んだり、自分でステージを作ったりすることもできます。
【有料】マインクラフト
マインクラフトは、世界中の子どもから大人まで、幅広い世代に親しまれているゲームです。
ブロックを使って建築物を作ったり、サバイバル生活にチャレンジしたり、冒険したりするなど、アイデア次第でさまざまな遊び方を楽しめます。
この特徴から、ゲームを通して計画性やアイデア力、問題解決能力など、プログラミングに必要なスキルを養えるのではないかと注目を集めています。
また、マインクラフトの「Java版」のソフトをもっている場合、機能を拡張するツールを利用することで、ゲームのなかで本格的なプログラミングに挑戦することも可能です。
子どものプログラミング教育が大切な理由とは?
子どものうちからプログラミング教育が大切な理由はたくさんあります。
ここでは「論理的思考力が身につく」「将来の選択肢が広がる」「学校の授業や大学入試に備えられる」の3つをご紹介します。
論理的思考力が身につく
論理的思考(ロジカルシンキング)とは、物事を順序立てて考える力のことです。
例えば「ボールを前に投げる」という行動を例にしてみましょう。
- ボールを掴む
- ボールを掴んだ手を後ろに引く
- ボールを掴んだ手を前方へと振りかざす
- ボールを放す
このように、4つの動きが連なり、一つの動きになっていることがわかります。
順番が間違っていると、ボールは前に飛ばずに下に落ちたり、後ろに飛んだりします。
上記は一例ですが、頭に思い描いていることを実現するためには、論理的思考が必要不可欠であることがイメージできたのではないでしょうか。
この論理的思考が高まると「目標を達成しやすくなる」「相手に伝えるときに説得力が増す」「理解力が向上する」「分析能力が上がる」などのメリットが得られます。
もちろん、将来的に仕事をするときだけでなく、日常生活でも活かせるでしょう。
学校の授業や大学入試に備えられる
プログラミング教育は、すでに小学校・中学校・高校で必修化されています。
また、2025年1月の大学入学共通テストからは、プログラミングを含む「情報」が加わり、「国語」「数学」「英語」「理科」「社会」「情報」の6教科8科目になる予定です。
このことからも、国がプログラミング教育を重視していることがわかります。
そして、子どものうちから、プログラミングに慣れることは「学校の授業についていけない」という状況を防いだり、大学受験に備えたりすることにも繋がるでしょう。
将来の選択肢が広がる
プログラミングは、企業のシステムやアプリ開発、Webサイトやゲームの制作、工場で使用されている産業ロボットの開発など、さまざまな業界で活躍できるスキルです。
今後、さらなるIT化が進むにつれてますます需要が高まる一方、経済産業省は「日本国内のIT人材は将来的に40~80万人の規模で不足する」と予測しています。
つまり、需要はあるのに人が足りていない状況になり得るため、プログラミングスキルを持っているだけでも、将来的な仕事の選択肢を広げることが可能です。
しかしプログラミングスキルは、短期間で習得できるようなものではありません。
子どもの頃から楽しく触れ合い、徐々に能力を伸ばしていくことが大切といえるでしょう。
5歳から高校生を対象とした子どもプログラミング教室「LITALICOワンダー」なら、ゲームやロボットなどのものづくりを通して、楽しみながら自然にプログラミングスキルを身につけられます。
無料体験をおこなっているので、興味がありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。
※LITALICOワンダーではコードモンキーを使うコースはありません。
コードモンキー(CODE MONKEY)についてまとめ
コードモンキー(CODE MONKEY)は、未就学児から中学生以上の幅広い方々が、楽しみながらプログラミングスキルを身につけられる教材です。
小学校やプログラミング教室などの教育現場で活用されるパターンも見られますが、パソコンとインターネット環境があれば、誰でも簡単に自宅で遊べます。
まずはコードモンキーの無料版の「コードの冒険(対象:小学校3~5年生)」にチャレンジし、その上でプログラミングの学習教材としてより深くコードモンキーを活用したいと思ったら、有料版の利用も検討してみるといいでしょう。