最終更新日:2023.05.19
公開日:2023.01.25
- プログラミング
- 英語
プログラミングに英語力は必要?おすすめの学習方法も解説します
英語がずらっと並んでいるプログラミングの画面を見て、「プログラミングには英語力が必要?」「英語は得意じゃないけどプログラミングできるのかな」と不安に思った方もいるのではないでしょうか?
たしかにプログラミングは英語を使用しますが、難しい文法は必要なく、中学校で習う程度の英単語が読めれば始めることができます。
また、プログラミング言語ごとによく使われる単語も決まっており、わからない単語が出てきても辞書やインターネットで調べながら進めていくことも可能です。
ただし、効率的にプログラミング学習をするうえでは英語力が大事になる場面もあり、英語力が全く必要ないとは言い切れないため注意が必要です。
この記事では、プログラミングに英語力が必要なのか、どのような時に英語力が必要になるか、プログラミングに関係する英語の学習方法などを紹介します。
プログラミングに英語力は必要?
プログラミングを学びたいという方で、「プログラミングには英語力が必要なのでは?」と疑問を持っている方もいると思います。
たしかに、プログラミングを勉強したり、仕事でプログラミングをするときには英語を扱うことがありますが、プログラミングは中学校で習う程度の英単語が読めることや、わからない英単語を調べる力があれば始めることができます。
実際のプログラミング画面を見ながら説明していきます。
プログラミング画面
こちらが実際のプログラミング画面です。
—————–
def main():
print(‘Hello World’)
—————–
英語で書かれていますが、これは正確には「プログラミング言語」と呼ばれているものです。
そもそもプログラミングとは、「コンピュータを動かす為の指示を順番に書くこと」をいいます。
コンピュータは人間の言葉を理解できないため、専用の「プログラミング言語」を用いて指示を与える必要があります。
そのプログラミング言語のほとんどが英語を使っているため、プログラミング=英語力が必要というイメージを持っている方も多いかもしれません。
今回紹介したプログラミングの画面は、パソコンの画面に「Hello World」と文字を表示させる指示です。
「print」が画面に何かを表示させる指示で、「Hello World」が実際に表示させる内容です。
「print」は「印刷する」という意味で、画面に表示させることを意味しています。
このように、単語の意味がわかればある程度使い方も想像しやすいかもしれません。
もちろんさらに難しい英単語も出てきますが、その都度インターネットで調べながらプログラミング学習を進めていくこともできます。
また、プログラミングでよく使う英語はある程度決まっています。
最初はわからない単語が多かったとしても学習を進めるうちに必要な知識はついていくので、まずは始めてみることが大事です。
英語力がいらない「ビジュアルプログラミング」とは?
簡単な英単語を使うといっても、英語が得意でなくプログラミングが初めてという方の中には「やっぱりハードルが高い」という方もいるでしょう。
英語を使わない「ビジュアルプログラミング言語」というものもあります。
先ほど紹介した英単語や記号などを使用するプログラミングを「テキストプログラミング」といいます。
それに対して、あらかじめ指示の書かれたブロックを組み合わせてコンピュータに指示を与えるものは、ビジュアルプログラミングと呼ばれています。
ビジュアルプログラミングでは、全く英語を使わないため、初心者や英語が苦手な方もスムーズに取り組めるでしょう。
複雑なプログラミングは難しいですが、プログラミングの基礎や思考を学ぶことができます。
まずはビジュアルプログラミングから始めて、慣れてきてからテキストプログラミングに挑戦するということも方法としてあります。
プログラミングで必要な英語力とは?
ここではプログラミングに必要な英語力について紹介します。
そもそも「英語力」は、英語の4技能(「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」)に対して使われることが多い言葉です。
この中でプログラミングで使用するのは「読む」と「書く」です。
プログラミングでは基本的に音声は使わないため、「聞く」と「話す」はまず必要ありません。
さらに読み書きについても、細かい文法の知識までは必要ありません。
そしてプログラミングには「聞く」と「話す」がないため、時間制限がない中で英単語を辞書やインターネットで調べる能力の方が重要となります。
もちろん、プログラミングを仕事にする上では納期などで時間が限られてきますが、これから学ぶ方の場合は、自分で調べることができればプログラミングの学習を進めていくことができるでしょう。
プログラミングで英語力が生かせる場面
プログラミングをするためには英語力は必ずしも必要ではありませんが、英語力があることでプログラミング学習を効率的に進めていくことができます。
ここではどういった場面で英語力が生かせるか紹介します。
英単語の意味がすぐわかる
わからない英単語があっても調べることでプログラミングをおこなうことは可能です。
ただ、調べるにはどうしても時間がかかり、そのたびにプログラミングの手は止まってしまいます。
そのため元々英単語の知識があれば調べる必要も少なくなり、効率的にプログラミングを進めることができます。
プログラミングの情報を集めるとき
プログラミングについて解説しているサイトには、英語で書かれたものが多くあります。
プログラミングを学んでいてわからないことがあったときにこういった英語の解説サイトをすらすら読めれば、効率的に学習を進めていくことができるでしょう。
また、プログラミングの最新の情報も英語で書かれていることが多いため、英語力があることで効率的にプログラミングの情報収集をおこなえます。
プログラミングと英語の学習方法は?
ここではプログラミングや、プログラミングで使う英語の学習方法を紹介します。
プログラミングの学習方法
まずプログラミングの学習方法として、「独学」や「プログラミング教室」といった方法があります。
独学
現在ではプログラミングの参考本や学習サイトなどが数多くありますので、独学で進めていく方もいます。
参考本にはプログラミング言語ごとに分かれているものや、初心者向けなど難易度で分かれているものがあります。自分に合ったものを選んでいくといいでしょう。
学習サイトはインターネット上でプログラミングを学ぶことができるサイトのことです。
こちらもプログラミング言語や難易度によってコースが分かれています。
学習サイトには無料と有料があり、有料のサイトでもほとんどが無料の体験コースがありますので、一度試してみてから選んでいくといいでしょう。
どちらも段階に沿ってプログラミングを学ぶことができ、そのときに必要な英単語も使い方を含めて解説していることがほとんどです。
プログラミング教室
プログラミング教室は、プログラミングスクールなどとも呼ばれていて、習い事のようにプログラミングを学ぶことができる教室のことです。
専門知識のあるスタッフに教えてもらえることや、一緒に学ぶ仲間がいるといったメリットがあります。
プログラミング教室は対象年齢や学ぶ目的によって分かれています。
また、オンラインで受講できるプログラミング教室もありますので、ご自身のライフスタイルなどに合わせて選ぶといいでしょう。
LITALICOワンダーでは高校3年生までを対象としたプログラミング教室を運営しています。
教室、オンラインともに無料での体験を実施していますので、気になる方は一度お問い合わせください。
プログラミングで使う英語の学習方法
次に、プログラミングで使う英語の学習方法を紹介します。
ポイントとしては、「わからない単語はすぐに調べる」「単語帳をつくる」があります。
わからない単語はすぐに調べる
プログラミングを学んでいて、わからない英語があったときはすぐに調べるようにしましょう。
何となく使っていても、知識として身につかず出てくるたびに調べることになりかねません。
わからないなと感じたらすぐに調べることで、記憶にも残りやすくプログラミングの理解も深まりますので、「すぐ調べる」という癖をつけておくことが大事です。
単語帳をつくる
プログラミングを始めたばかりの時は、見慣れない英単語が多いかもしれません。
しかし、プログラミングによく使われる英単語はある程度決まっています。
そこで、一度調べた英単語を単語帳のようにまとめておくことで、繰り返し調べる必要がなくなります。
また、空いた時間に単語帳を眺めて復習することで、知識として身につけることもできるでしょう。
英単語といってもリングで留めたカード状のものだけでなく、スプレッドシートやスマホアプリでつくることもできますので、ご自身に合った方法で作成するといいでしょう。
プログラミングと英語についてまとめ
プログラミングの画面を見て「英語ができないといけないのかな」「どのくらいの英語力があればいいんだろう」と不安に思う方もいるかもしれません。
たしかにプログラミングでは英語を使用しますが、プログラミングで使う英語は基本的に単語で、複雑な文法の理解は必要ありません。
そのため、中学校で習う程度の英単語の知識とインターネットなどで調べる力があれば、充分学び始めることができます。
また、プログラミングでよく使う英単語はある程度決まっているため、プログラミングの学習を進めていくうちに身につけていくことも可能です。
現在ではプログラミングの学習サイトや、プログラミング教室など独学以外の方法もありますので、プログラミングをはじめるか迷っている方もまずはチャレンジしてみるといいでしょう。