自信をつけながら日々成長
若山拓実(わかやま たくみ)さん
ロボットテクニカルコース・
LITALICOワンダー 池袋
ストイックな機械開発者 兼 プログラマー!これまで自分一人で3台のテレビを製作。
休日は自身で作ったサーバーの運用をしているというマニアックさ。
機械について貪欲に学ぶ、職人肌のインテリ中学生。
小学校低学年から、本を片手に 自分で様々な機械を製作
「基本的に本で機械の動く原理を理解してから実際に作ってたね」
小学校のときから、交通ICカードに活用されているものと同じ技術を使った無線送電装置や、赤外線によって電気がつくセンサーライトなどを一人で製作してしまうほどの実力者である拓実くん。
日常生活での身の回りのモノがどう動いているのかが気になり、自分の身近にある技術だからこそ、自分でもできるのでは?と興味を持ったそう。
拓実くんは書籍の中でその機械の動く原理を理解し、電子工作で再現するようになった。
不登校を経験し、LITALICOワンダーへ
そんな才能溢れる彼は小学校6年生から学校に行っていない。
しかし社会と繋がっておきたいという気持ちと、興味のある分野を伸ばしたい思いで、お母さまの勧めでLITALICOワンダーの体験に来たそうだ。元々プログラミングをやっていた拓実くんは、LITALICOワンダーに入ってからロボットの製作や調整についてどんどんハマっていったそうだ。
「不登校であることの心配は全くしなくて良いと言ってもらえた事に救われ、視野が広がりました。息子も笑顔が増えました。また、息子は一人で外出さえできなかったのがLITALICOワンダーに行く日を楽しみになり、一人でLITALICOワンダー池袋まで行けるようになった事に驚きました。」とお母さま。
拓実くん自身もLITALICOワンダーに入って、自分の好きなものを通して人とのコミュニケーションが増えたことで「以前は失敗することに対してネガティブだったけど、今はそれもあまり気にせずポジティブに捉えられて、新たなチャレンジをどんどんできるようになった」と教えてくれた。
ついに自らテレビを制作!
拓実くんは自らの手で3台のテレビを製作したそう。
彼のテレビはつくる度に進化している。カラーテレビが出はじめた頃の本などを参考に、これまで培った知識や経験を駆使して、色を更に綺麗に見せるために改良したカラーテレビをワンダーメイクフェスのブースで出展し、1対1のコミュニケーションだけではなく、好きなものを通じて、公の場で発表することまでになった。
また、拓実くんの製作の歴史はテレビだけではない。テレビの制作を積み重ねたことによって、「同じ仕組みでプリンターもつくれるのでは?」と、LITALICOワンダーで同じクラスの友達に自ら声をかけ、お互いのロボットパーツを共有し、共同でプリンターを製作してしまったのだ。
目標の進学先ができた
これまでテレビやプリンター等、様々な機械を製作してきた彼は、今後は機械工学など機械全般について学べる高校への進学を考えているとのこと。
「必要だと思うから高校にはやっぱり行きたい。生きていくためには好きなことだけでなく、社会と関わることが大事だと思う。あと何よりも、同世代の友達と関わることで視野を広げていきたい。」そう話す拓実くん。
LITALICOワンダーに来てから、技術面だけでなく、LITALICOワンダーのスタッフや友達と話をしたり、制作物について人に説明する経験を通じて、コミュニケーションにも自信がついてきたそう。インタビューの最後に「今がとても充実している」と教えてくれた。