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プログラミング教育コラム

最終更新日:2023.03.20 
公開日:2022.08.17

  • ICT教育

ICT教育とは?メリットや活用事例、今後の課題を解説します

ICT教育とは?メリットや活用事例、今後の課題を解説します

テレビやネットでも最近よく聞く「ICT教育」という言葉。文部科学省も「小・中・高等学校の学習指導要領にICTを取り入れる」と言っています。

 

現在子どもたちが学校で受けているであろうICT教育は、実際にどのようなものなのでしょうか。

 

この記事では、ICTの言葉の意味や目的、実際にICT教育を学校で取り入れてみてわかった効果・メリットから課題までご紹介します。

ICT教育が子どもにとって必要なのか、どのような影響があるかがわかります。

ICT教育とは

ICT教育を受ける子どもの手元

 

ICT教育とは、パソコンやタブレット、インターネットを活用した教育方法のことです。

 

例えば、算数の図形問題をアニメーション動画でわかりやすく学んだり、国語の文章を音声で聞くなど、さまざまな教科で実施されています。

 

2010年から導入が始まり、2020年度に小学校に導入されたプログラミング教育もこの一環です。

ICTとは?

ICTとは「Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)」の頭文字をとったもので、日本語では「情報通信技術」と訳します。

 

インターネットやコンピューターの技術を指す言葉ですが、「コミュニケーション」という言葉が入っているとおり、ただの技術というよりは、メールやSNSのような人と人との情報や知識のやりとりが重視されています。

IT・ICT・IoTの違いは?

ICT以外に「IT」「IoT」も聞いたことがある、という方もいるかもしれません。これらはすべてインターネットやコンピューター技術を指す言葉ですが、下記のような違いがあります。

 

IT

「Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)」の略で日本語では「情報技術」と訳します。

「IT業界」「IT企業」と使うように、インターネットやコンピューター技術全般を表します。

IoT

「Internet of Things(インターネット・オブ・シングス)」の略で日本語では「モノのインターネット」と訳します。

家電や自動車といったモノとインターネットを繋げる技術のことです。例えば外出先から遠隔操作ができるエアコンやお掃除ロボット、スマートスピーカーやスマートロックはIoTです。

 

対してICTは、メール・チャット・データ共有といったコミュニケーションに強みのある技術によく使われています。

 

それではICTは、実際に教育現場ではどのような影響が期待されているのでしょうか。

ICT教育の目的は?

ICT教育とは?メリットや活用事例、今後の課題を解説します

プリント・鉛筆・消しゴムが中心だった学校で、タブレットやインターネットが使われるようになるのは大きな変化です。ICT教育の目的はどのようなものでしょうか。

 

文部科学省「教育の情報化の現状と今後の方向性(2019年)」では、今後の社会は、技術の進化により大きく変化すると考えられています。

もしかすると、今学校で教わっていることが、大人になる頃には通用しないこともあるかもしれません。

そうしたときに、これからの子どもには、変化を受け止め、自分で考え判断する力が求められます。

 

それを受けて新たな学習指導要領では、ICTや情報を活用する能力は、言葉を話すのと同じくらい重要なものとしています。

日本のICT教育は遅れている?

日本のICT教育は、世界と比べるとどうでしょうか。

 

2018年のOECD(経済開発協力機構:ヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟する国際機関)の調査では、「学校の授業でデジタル機器を利用する時間」「コンピューターを使って宿題をする頻度」が、日本はOECD加盟国37ヶ国中、いずれも最下位だったことがわかりました。

 

これは世界的にみて、日本のICT教育はとても遅れていると言うことができる残念な結果です。しかし、日本が平均よりも上回っている結果もあります。

 

「ネット上でチャットをする」「一人用ゲームで遊ぶ」「多人数オンラインゲームで遊ぶ」などはいずれもOECDの平均よりも大幅に上回っています。

 

学校外での平日のデジタル機器の利用状況

日本の子どもたちは、勉強にはICTを使う機会が無かっただけで、ICTや情報を活用する力はゲームや日常生活から学んでいるとも言えます。

この結果を受けて、文部科学省は学校のICT環境整備の加速化を推進することになります。

ICT教育の活用事例

パソコンでマンツーマンのオンライン英会話を受講する子ども

 

ICTを活用する力は、今後の社会でますます重要になっていきます。その力を身に付けるためのICT教育ですが、果たして効果はあるのでしょうか。

まずは事例・取り組みから見てみましょう。

事例①個別学習・持ち帰り学習

ある渋谷区の小学校では、日々の持ち帰り学習や夏休みの家庭学習にオンライン学習サービス「スタディサプリ」を導入しました。

 

スタディサプリには、問題を解くとすぐに正誤判定が出るゲーム要素があったり、わからないときもすぐに解説動画を見ることができます。

 

結果、自宅学習をする子どもが増え、9割の子どもが「もっとやりたい」とアンケートに答えたそうです。

事例②マンツーマンのオンライン英会話授業

ある佐賀県の小学校では、一人一台の端末を持っているからこそできる、マンツーマンのオンライン英会話授業を行いました。児童それぞれが外国人講師とビデオ通話で顔や表情を見ながら15分ほど会話するそうです。

 

授業後のアンケートでは、「外国人と話すことが好き」と答えた生徒が58%から97%に、「英語を使って外国人と一人で話すことができる」と答えた生徒は23%から73%と、大きく向上しました。

 

事例③個々の学習の遅れを補う取り組み

ある沖縄県の教室では、学校に登校できない期間があったり、学習の遅れに不安を感じている生徒に合わせて、クラウド・動画教材を活用しました。

 

クラウド・動画教材では子どもの学習進度や興味・関心に応じて学ぶことができます。

結果、これまで勉強や学校に対してネガティブな気持ちを持っていた子どもが、意欲的に活動するようになったそうです。

 

これらの事例結果から、ICT学習は自分のペースで、時にはゲーム感覚で学ぶことができ、子どものやる気を引き出すことができるとわかりました。

ICT教育のメリットは?

ICT教育のメリットを紹介する子ども

 

取り組み事例からもICT教育の良い効果が見えてきましたが、総務省はICT教育を取り組むにあたって、3つの意義があると言います。

 

学びを活性化する

子どもの主体性や協働性を養います。タブレットを持つことで気になることをすぐに調べられたり、自分と意見と相手の意見を画面上で比較することで思考・分析・プレゼンテーション力を高めるきっかけになります。

 

学びを最適化する

子ども一人ひとりの学習進度に合わせて学ぶことができます。オンライン勉強ソフトの中には、何度も問題を解くうちに、その子どもがつまづきやすい問題を見える化してくれるものもあります。

得意な科目はどんどん自信をつけ、苦手な科目は過去の学年に戻って学び直すこともできます。

 

学びを支援する

地理的事情や心身の事情で学校に通えない子どもにとっても、ICTツールがあれば学ぶことができます。

自宅で一人で勉強するだけではなく、Web会議システムを利用することでクラスメイトや、遠く離れた地域の児童と交流することも可能です。

また、先生の業務効率化により、子どもに向き合う時間が増えることも期待されています。

 

ICT教育は全員一律の指導をするだけではなく、子ども一人ひとりが自分に合った方法を模索することができます。

そのため、主体性や協働性、苦手意識の克服や、これまで学習が困難だった環境の子どもの可能性を広げるかもしれません。

同時に、子どもが自分自身の興味・関心を理解し活かすことも、これからの時代には大切なことだと言えます。

ICT教育のデメリットは?

ICT教育のデメリットを紹介する子ども

 

ICT教育のメリットをお伝えしてきましたが、教育の幅が広がった反面デメリットや注意点として挙げられている項目もあります。

 

ここではICT教育のデメリットとして「情報セキュリティ面」と「健康面」について紹介します。

ICT教育を効果的に活用していくためにも、把握しておくといいでしょう。

情報セキュリティ面

ICT教育によって、子どもがインターネットを使って情報をやり取りする機会が多くなりました。

そういった背景もあり、情報セキュリティ面でのトラブルも多くなっています。

 

企業の情報漏洩や子どものSNSの扱いが、大きなニュースになっているのを目にしたことがあるでしょう。

 

こういったトラブルに巻き込まれないよう、文部科学省でガイドラインを定めているほか、学校や教育委員会で家庭にチラシを配布して、情報セキュリティの大切さや実際に気を付ける点などの周知をおこなっています。

具体的には、小学校のころからログインIDやパスワードの重要性や漏洩した場合のリスク、管理方法を学んでいくこと、インターネット上でのやり取りにおけるルールやマナー、危険性の周知などがあります。

 

家庭でもルールを決めて取り組んでいくようにしましょう。

健康面

ICT教育によるデメリットとして、健康面についても挙げられています。

 

タブレットなどの画面を見続けることで、姿勢、視力、睡眠時間などに影響が生じるとともに、持ち運びすることでの重量が増して体に負担がかかることも懸念されています。

 

タブレットなどは調べたいことがすぐ調べられるなどのメリットもありますが、時間を問わず使えることにより長時間画面を見ることになったり、適切に休憩が取れないこと、画面を見るときは前傾姿勢になることなどから身体へ影響があるとされています。

 

こちらも文部科学省がガイドラインを作っており、

  • 端末を使用する際に良い姿勢を保ち、机と椅子の高さを正しく合わせて、目と端末の画面との距離を30cm以上離す
  • 30分に1回は、20秒以上、画面から目を離して、できるだけ遠くを見るなどして目を休める 
  • 就寝1時間前からはICT機器の利用を控える 

といった基準が設けられています。

こういった基準を基に、各学校や教育委員会などがチラシを作って家庭に周知をするなど対策をおこなっています。

 

ここでは、ICT教育のデメリットや注意点を紹介しました。いずれも、学校や子どもだけではなく家庭でのルール決めなどが必要になってきます。

学校から配布されるチラシなどを元に、子どもと話し合って決めていくことが大事です。

ICT教育の課題は?

ICT教育とは?メリットや活用事例、今後の課題を解説します

ほかにも、ICT教育には課題として、現状世界と比べると遅れているという点が指摘されています。

 

「学校の授業におけるデジタル機器の利用時間」がOECD加盟国37ヶ国の中で最下位だったことは先述のとおりですが、その導入の課題については以下の2点が挙げられます。

 

  • 自治体による学校のICT環境整備の格差
  • 教員のICT指導力の不足

自治体による学校のICT環境整備の格差

例えばICT環境整備のひとつに「教室の無線LAN整備率」があります。

目標は100%、すべての教室に無線LANが整備されていることですが、実態としては都道府県ごとに大きく差があることがわかります。

目標100%に対し、平均は34.4%、最高でも68.8%で、最も低い県は9.9%です。

 

 

普通教室の無線LAN整備率(目標:100%)

 

出典:教育の情報化の現状と今後の方向性「都道府県別 学校におけるICT環境の整備状況②」

教員のICT指導力の不足

教員自身に自己評価のアンケートを行ったところ、「児童・生徒のICT活用を指導する能力」に「できる」と回答した教員は67.1%で、3割強が自信を持っていないことがわかりました。

 

この二点はいずれも2018年の調査で、年々整備されている推移をみれば、現在はかなり改善されていると思われます。

 

しかし自治体や担当教員といった環境要因によって、子どものICT教育の学習機会が大きく影響を受けることは否めません。

ICT教育のまとめ

ICT教育についてまとめ

 

ICT教育とは、パソコンやタブレット、インターネットを活用した教育方法のことです。

ICTや情報を適切に活用する力はこれからの社会において、言葉を話すのと同じくらい重要なものとされ、2020年には小学校の学習指導要領にも組み込まれています。

 

ICT教育の効果やメリットには「学びを活性化する」「学びを最適化する」「学びを支援する」の3つが挙げられ、取り組み事例においても子どもが学習に意欲的になったり、協働性を培う機会になっていることがわかりました。

 

これからの社会は、技術の進歩によって加速的に変化すると言われています。

ICTツールや情報を活用する力を身に付けることも大事ですが、大きな変化がある社会では、自分で考えたり、自分の興味・関心を活かすことが求められます。

 

子どもプログラミング教室のLITALICOワンダーでは、ICTの活用スキルを高めるのはもちろん、オーダーメイドの授業で子どもの自律性や主体性を育みます。

ICT教育やプログラミングに興味がありましたらぜひ一度お問合せください。

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