最終更新日:2023.05.29
公開日:2022.11.30
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レゴ®のプログラミング・ロボット教材とは?種類や学べること、レゴ®を扱うプログラミング教室も解説します
プログラミング教育が必修化されたこともあり、子どもにプログラミングを学ばせたいと考えている保護者の方も多いのではないでしょうか。
プログラミングを学ぶ方法には種類がたくさんありますが、その中でレゴ®ブロックを使ったプログラミング教材があります。
レゴ®ブロックで組み立てたロボットを、プログラミングによって動かしていく教材で、「ブロック遊び」や「ものづくり」が好きな子どもにピッタリの教材といえるでしょう。
この記事ではレゴ®のプログラミング・ロボット教材について、その種類や動かし方、プログラミングで身につくスキルなどを紹介します。
レゴ®のプログラミング・ロボット教材とは?
プログラミング教育が必修化されたこともあり、プログラミングが学べる「教材」にも注目が集まっています。
プログラミング教材にはアプリやインターネット上で、画面を通して学ぶものも多いですが、実はレゴ®ブロックを使ったプログラミング教材もあります。
画面の中だけでプログラミングをするのではなく、実際に手で触れるロボットがあるため、子どもは「自分の力で動かしている!」と実感しやすい点が特徴です。
レゴ®のプログラミング・ロボット教材の種類
ここではレゴ®のプログラミング・ロボット教材を、対象年齢別に紹介します。
- デュプロ® プログラミングトレインセット:幼稚園生・保育園生
- レゴ®エデュケーション SPIKE™ベーシック:6才以上
- レゴ®エデュケーション SPIKE™ プライム:10才以上
デュプロ® プログラミングトレインセット
「デュプロ® プログラミング トレインセット」は、幼稚園生・保育園生を対象としたプログラミングの基礎が学べるプログラミング・ロボット教材です。
レゴ®で作られた電車とレールなどがセットになっており、パソコンやタブレットを使わなくてもプログラミングの基礎が学べる点が特徴です。
電車には「カラーセンサー」がついており、レールに「赤(=止まれ)」「緑(=進行方向変更)」「黄色(=音を鳴らす)」などのブロックを置くことで電車を制御していきます。
思い通りに電車を動かそうとする中で、子どもは自然とプログラミングについての理解を深めていくことができます。
さらに無料の専用アプリをダウンロードすることで、「旅」や「音楽」などストーリーがついた動画に合わせた操作をおこないながら、プログラミングを学んでいくことができます。
レゴ®エデュケーション SPIKE™ベーシック
レゴ®エデュケーションSPIKE™ベーシックは、小学校低学年~中学年向けのプログラミング・ロボット教材です。
レゴ®ブロックを組み合わせてさまざまなロボットを組み立てて、スマホやタブレット、パソコンのアプリを使ってプログラミングしていきます。
ロボットは子どもにも組み立てやすいよう写真や動画で詳細が記載されている説明書が付属しています。
また、プログラミングも子どもに使いやすいように、画面の中で指示の書かれたブロックを組み合わせることでプログラミングができる「ビジュアルプログラミング言語」が採用されています。
このように、実際のロボットとプログラミングともに「ブロックを組み合わせる」という共通した操作でおこなうことができるため、シンプルで理解がしやすくなっています。
レゴ®エデュケーションSPIKE™ベーシックでは、キャラクターのフィギュアがついてきて、そのキャラクターを使ってさまざまなストーリーに合わせてプログラミングをおこなっていきます。
例えば、「観覧車にキャラクターを載せたい」というストーリーがあります。
子どもは観覧車を組み立て、プログラミングで回る速度を調整し、フィギュアを載せても落ちないようにしていくという一連の流れを通して、自然とプログラミングを学んでいくことができます。
レゴ®エデュケーション SPIKE™ プライム
レゴ®エデュケーション SPIKE™ プライムは、小学校高学年~中高生向けのプログラミング・ロボット教材です。
ロボットを組み立てて、アプリなどでプログラミングをしていく、という流れは同じですが、レゴ®エデュケーション SPIKE™ベーシックよりも複雑なロボットを組み立て、高度なプログラミングをおこなうことができる点が特徴です。
レゴ®エデュケーション SPIKE™ プライムでは、ビジュアルプログラミング言語だけではなく、YouTubeやAI(人工知能)の開発などに使用されている、本格的なプログラミング言語の「Python(パイソン)」を学ぶこともできます。
Pythonとレゴ®ロボットと組み合わせ、自動的に学習するシステムを組むことによって、自分が作ったロボットが「同じコースを何度も走るうちに、コンピューターが自ら判断して最適なコースを走れるようになる」といったことが実現可能です。
ほかにも、プログラミングをしたロボットでさまざまな競技をおこなう大会である「ロボコン」用のパーツやマニュアルがセットになっているバージョンがあるなど、子どもの可能性を広げていくことができます。
レゴ®のプログラミング・ロボット教材を通して学べることや身につくことは?
レゴ®のプログラミング・ロボット教材を使って、プログラミング学習をしていく中で学べることや身につくスキルは多くあります。
ここでは「創造力」「論理的思考力」「問題解決力」という、学校や社会に出てからも重要となるスキルを紹介します。
創造力
創造力とは、新たなものを作り出す力です。
コンピューターにはできない、新しい価値を生み出す力としてこれからの社会で創造力が大切になるといわれています。
ロボットを組み立てて、プログラミングしていく中では、「どのようなロボットを組み立てるか」「そのロボットをどう動かすか」などのアイデアが必要になります。
また、そのアイデアを実現するためにレゴ®やコンピュータの仕組みを理解して、形を作っていく必要があります。その過程で新たなものを作り出す創造力が養われていきます。
論理的思考力
論理的思考力とは、目的を達成するために順序立てて考えていく力のことです。
勉強や仕事でも活用できる能力で、例えば受験に合格するために、試験日から逆算して勉強計画を立てていくことや、社会に出てから仕事の進め方を考えていく時にも重要となります。
ロボットを組み立てる際には、目的となる形を決めてそのためにパーツをそろえ、適切な順番で組み合わせていく必要があります。
プログラミングも同様に、目的の動きから作業の予定を決めていく必要があります。
その過程で、論理的思考力が身についていきます。
問題解決力
問題解決力とは、何が問題なのかを見極め、解決するために取り組む力です。
学校や会社で困難があったときにも、解決のために何が必要か考えて行動していくために必要となる能力です。
例えば「ロボットがうまく組み立てられない」「思った動きができない」とロボット・プログラミングをする中で、困ることは多くあります。
その際に「パーツが足りないからほかのパーツで代用する」「プログラミングのエラーを見つけ修正する」など、どういった問題があって、どう解決させるかを自分で考え試行錯誤していく中で、問題解決力が育っていきます。
レゴ®のプログラミング・ロボット教材は自宅でも扱える?
レゴ®のプログラミング・ロボット教材の中には個人で購入できる商品もあり、購入すると学習のためのテキストやソフトウェアがついてきます。
ほかにもインターネット上に自宅で学べる動画などがありますので、それらを参考にしながら自宅でプログラミング学習をおこなうことは可能です。
自宅で学ぶことには、時間や周りの人を気にせず子どもが自分のペースで学習を進められるというメリットがあります。
ほかにも、通信でプログラミング・ロボット教材をつかったプログラミング学習をおこなっている学習塾などもあります。
通信制の講座では、専用のテキストや動画教材があることや、定期的に課題が送られてくる場合が多く、一人で進めるよりも学習の幅が広がります。
レゴ®を扱うプログラミング・ロボット教室はある?
学校や自宅でプログラミング学習をする以外にも、プログラミング・ロボット教室で学ぶという方法があります。
ロボットを使った学びを専門とした「ロボット教室」があるほか、プログラミング教室の中で「ロボットコース」がある場合もあります。
教室に通うメリットとしては、ロボットやプログラミングに精通した講師がいて、わからないことがあったらすぐに質問できることや、ほかの生徒がいることで協力や切磋琢磨をしながら学びを深められる点があります。
LITALICOワンダーのロボットコース
LITALICOワンダーはプログラミングやロボットなど、テクノロジーを活用したものづくりの機会を提供している、「IT×ものづくり教室」です。
レゴ®ロボットの組み立てやプログラミングを通して、楽しくものづくりをしながら学んでいくことができます。
レゴ®を使ったコースとしては、「ロボットクリエイトコース」と「ロボットテクニカルコース」があります。
無料の体験授業では、実際にレゴ®を使ってロボットの組み立てからプログラミングをおこなうことができます。
教室だけでなく、オンラインでの授業や体験も実施中です。
子どもが「レゴ®でのものづくりが好き」「プログラミングに興味がある」といった方はぜひお問い合わせください。
レゴ®のプログラミング・ロボット教材についてまとめ
今回はレゴ®のプログラミング・ロボット教材を紹介しました。
「自分の作ったロボットをプログラミングで動かす」という体験は、子どもにとってプログラミングを身近に感じながら学ぶことにもつながります。
楽しみながらプログラミングを学ぶことで、これからの社会で大切となる「創造力」「論理的思考力」「問題解決力」などのスキルを養うこともできます。
個人で購入し自宅で学習することもできますが、子どもが「すぐに質問したい」「ほかの人と一緒に学びたい」という方は、講師や仲間のいるロボット教室に通う方法も検討してみてください。