公開日:2022.11.22
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プログラミングの勉強法とは?サイトや必要な時間、始め方などを解説します
プログラミングを勉強したいと思っていても、「勉強法がわからない」「時間がかかりそうで不安」という悩みを持つ方もいるのではないでしょうか?
プログラミングの勉強法は目標や学習する言語によっても異なるため、何から始めたらいいのか迷ってしまうことも多くあります。
この記事では初心者の方へ向けてプログラミングの勉強法、学習サイトや必要な時間、勉強の始め方などを紹介します。
プログラミングの勉強法には何がある?
プログラミングの勉強法の前に、プログラミングについて基本的なことをお伝えします。
プログラミングとは「コンピュータを動かす為の指示を順番に書くこと」です。
このプログラミングによって、普段スマホで使用しているアプリや銀行のATMなど、私たちの身近にある多くのものが作られています。
プログラミングの活用例としては
- Webサイトの作成
- アプリやゲームの作成
- 銀行のATMなどシステムの開発
- 人工知能の開発
といったものが挙げられます。
さまざまなものに活用されているプログラミングですが、コンピュータは人間の言葉で指示しても理解できません。
そこで、コンピュータが理解できるように「プログラミング言語」を使用して指示を伝える必要があります。
プログラミング言語によって書かれたコンピュータへの指示書は「コード(ソースコード)」と呼ばれ、一般的にプログラミングの勉強とはこのコードを理解し書けるようになることをいいます。
初心者のプログラミング勉強法
プログラミングの勉強方法はいくつかあり、自分に合った方法を選んでいくことが大事です。
勉強方法には以下のような種類があります。
- 学習サイトで勉強する
- 本で勉強する
- オンラインスクールで勉強する
- プログラミング教室で勉強する
それぞれに特徴やメリットがありますので、紹介していきます。
学習サイトで勉強する
プログラミングの勉強ができるサイトのことで、現在では数多くのサイトが存在しています。
動画やテキストの解説をもとに課題を解いてスキルを身につける、というスタイルのサイトが多くあります。
プログラミング言語などによってコースがあり、学ぶ順番も決まっていることが多く、初心者の方にとっては迷わず学べるといえます。
サイトは有料も無料もありますが、無料のトライアルができる場合が多いため、複数のサイトを試してみて「続けられそう」と思えるサイトを選んでいくといいでしょう。
学習サイトのメリットは
- 自宅やカフェなどインターネットがあれば好きな場所で学べる
- 早朝や深夜など自由な時間に学べる
- わからないところは繰り返し見るなど自分のペースで学べる
- アプリ版があるサイトだとより手軽に学べる
- サイトによっては質問することができる場合もある
といったことが挙げられます。
オンラインスクールで勉強する
プログラミングの勉強方法として、インターネットでプログラミングの講義を受けることができる、オンラインスクールもあります。
学習サイトとは異なり、講師がビデオ通話をつないで講義をおこなうといった形式のものが多くあります。
講義はマンツーマンやほかの参加者と一緒に学ぶなど、スクールによってスタイルは異なります。
勉強したいプログラミング言語や目的によってコースが分かれており、決まった期間に集中して受講することが多いです。
オンラインスクールで学ぶメリットは
- 自宅で受けることができる
- 移動の時間がかからない
- 就職のサポートをしてくれるスクールもある
- オンラインで講師に質問できる場合がある
- 受講期間が決まっているため集中しやすい方もいる
といったものが挙げられます。
プログラミング教室で勉強する
プログラミング教室という、ゲームやアプリの制作などを通してプログラミングが学習できる習い事もあります。
プログラミング教室には専門的な知識を持つ講師がいるため、わからないことがあったときにその場で教えてもらえるという利点があります。
プログラミング教室で勉強するメリットは
- 講師と直接やりとりできる
- 一緒に通う仲間がいてモチベーションが保ちやすい方もいる
- 教室で授業を受けるため集中しやすい方もいる
- パソコンの貸与をしている教室もある
- オンラインで受講できる教室もある
実際に教室に通うことになるので、教室の雰囲気が合うかも大事になってきます。ほとんどの教室では体験授業を実施しているため、気になる方は一度体験してみるといいでしょう。
プログラミングの勉強ができるサイトとは?
ここではプログラミング初心者の方へ向けて、プログラミングの勉強ができるサイトの紹介をおこないます。
まずはサイトを選ぶ目安をお伝えしてから、具体的なサイトを紹介します。
プログラミング学習サイトの選び方
プログラミング学習サイトも数多くあるため、まずは選ぶためのポイントをお伝えします。
目的に合わせて選ぶ
プログラミングの学習サイトごとに扱っている言語が異なります。
「どういったプログラミング言語を学びたいか」「何を作りたいか」といった目的をかなえられるかどうかを確認することが大事です。
初心者の方はさらに「初心者向け」「入門」といったコースがあるサイトを選んでいくといいでしょう。
学習方法が合っているサイトを選ぶ
プログラミング学習サイトによって、学習の方法も種類があります。
「動画形式のもの」「文字やイラスト中心のもの」「ゲーム形式で学ぶもの」など学習方法がサイトごとに異なります。
動画にしても「3分で学べる」といった手軽なサイトもあれば、長い時間の動画でじっくり学んでいくサイトもあります。
自分がどういった学習方法だとやりやすいか考えて選んでいくといいでしょう。
料金で選ぶ
プログラミング学習サイトは、無料と有料のものがあります。
せっかく学習を進めていても、料金がネックで途中でやめることにならないためにも最初に確認しておくといいでしょう。
多くの有料サイトには無料の講座もありますので、まずは複数のサイトを試してみてから決めるといいでしょう。
プログラミング学習サイト
ここではいくつかプログラミングの勉強ができるサイトを紹介します。
Progate(プロゲート)
出典:Progate
Progate(プロゲート)はイラストを多く使った教材が多く、プログラミング初心者にも比較的学びやすいといえる学習サイトです。
レッスンは説明資料を見ながら、途中に出題される課題に答えていく流れです。
課題は特定のコードをキーボードで打ち込むといった内容で、その場で回答がわかるため理解しながら進めていくことができます。
有料と無料のプランがあり、無料だと基礎的なコース、有料だとすべてのコースを受講できます。
ドットインストール
出典:ドットインストール
ドットインストールは短い時間で学べることが特徴の学習サイトです。
すべてのレッスンが3分以内の動画になっていて、手軽に学習を進めることができます。
目的別やプログラミング言語ごとにレッスンを検索して学んでいきます。
例えば「Webサイトを作りたい」という目的の中に短い動画が複数あり、実際にWebサイトを作りながらプログラミングを勉強することが可能です。
有料と無料のプランがあり、有料プランではプレミアム動画の視聴や質問機能などが追加されます。
Udemy(ユーデミー)
出典:Udemy
Udemy(ユーデミー)はビジネスを意識した講座など本格的にプログラミングが学べる学習サイトです。
もともとは海外向けのサービスでしたが、現在では日本語にも対応しています。
プログラミング以外にもデザインやマーケティングといったコースもあり、幅広く仕事に関するスキルを学びたい方に合っているといえます。
基本的に有料で、コースごとに料金が設定されています。
Scratch(スクラッチ)
出典:Scratch
いきなりプログラミング言語を学ぶのは難しいと感じた場合は、「ビジュアルプログラミング言語」からはじめる方法もあります。
ビジュアルプログラミング言語とは、コードを書かずにプログラミングがおこなえる言語のことです。
その中の一つであるScratchは指示の書かれたブロックを組み合わせるだけで、プログラミングをすることができます。
こういったビジュアルプログラミング言語を使っていくことで、プログラミングの基礎を学ぶことができますので、その後本格的に学習をはじめる際の助けとなるでしょう。
プログラミングの勉強に必要な時間はどれくらい?
プログラミングを勉強するときに、どのくらいの時間が必要なのか気になる方もいると思います。
ここでは独学で勉強した際の目安時間を紹介します。
- シンプルに計算結果を表示させる「電卓アプリ」:10~20時間
- 書いた文字にチェックをつけると消える「TODOリスト」:30時間~40時間
- 返信や画像挿入などの機能を備えた「Web掲示板」:200時間~300時間
- プログラミングを仕事にする:約1000時間
勉強する言語によってこの時間は大きく変わりますので、一つの参考程度にしていただければと思います。
電卓アプリ・TODOリスト
シンプルに「計算結果を表示させる」といったアプリであれば、基礎的なことを学んだ方が作成できるようになるまでに10時間~20時間くらいかかるといわれています。
また、「項目にチェックを入れると消える」といったもう少し複雑な機能を備えたTODOリストを作るには、勉強を始めてから30時間~40時間ほど必要になります。
1日1時間勉強して、1か月~1か月半くらいの期間がかかる計算です。
Web掲示板
文字だけの投稿ではなく、写真を挿入できたり、投稿に返信できるなどさまざまな機能を持ったWeb掲示板の作成には目安として200時間~300時間かかります。
多くの機能を組み合わせるためには、プログラミングが複雑になり、その分必要となる知識やコードを書く時間も増すためです。
こちらは1日1時間だと半年以上かかり、1日3時間勉強をすれば3か月程度になります。
プログラミングを仕事にする
「プログラマーとして働く」「システム開発をする」など、仕事としてプログラミングが使えるようになるには約1000時間かかるといわれています。
仕事をする上では、自分の作りたいものではなくクライアントの要求に対応していくことが求められるため、その分必要なプログラミングの知識やスキルも増えていきます。
1日3時間勉強するとして、8~10か月くらいかかる計算になります。
プログラミングを勉強する目安の時間を紹介しましたが、勉強する言語によってもかかる時間は大きく変わります。
また、この時間は未経験の方が独学で勉強する場合の目安で、プログラミング教室に通うなど勉強方法によっては短くなることもあります。
目標をどこに設定するかによって時間の目安は変わってきます。
プログラミング初心者の勉強の始め方は?
初心者の方がプログラミングをはじめるには
- 目標設定をする
- 学ぶ言語を決める
- 勉強する方法を決める
といった流れがあります。
また、本格的にプログラミングを勉強するにはパソコンがあった方がいいため、現在お持ちでない方は購入を検討するといいでしょう。
目標設定をする
プログラミングを勉強する際には目標設定をすることが大事です。
プログラミング言語は多くの種類があり、目標がないと何を勉強していいのか迷ってしまうと思います。
目的は「Webサイトを作りたい」「ゲームを作りたい」や「ITエンジニアになりたい」などプログラミングで実現したいことから決めていくと、その目的に合ったプログラミング言語も見えてきます。
明確な目標が浮かばない方も、まずは「プログラミングが自分にあっているか試してみたい」という目標でも大丈夫です。
その場合は比較的難易度の低いプログラミング言語から試してみるといいでしょう。
勉強するプログラミング言語を決める
目標設定をしたら、その目標を実現するために必要なプログラミング言語を選んでいきましょう。
「Webサイトを作りたい」という目標であれば、
- PHP(ピーエイチピー)
- JavaScript(ジャバスクリプト)
といった言語があります。
また、「ゲームを作りたい」であれば
- C言語
- C#(シーシャープ)
- C++(シープラプラ)
- Swift(スウィフト)
といった言語があります。
作りたいものによって複数のプログラミング言語が候補になることがありますが、そういったときは難易度から選んでいくといった方法があります。
勉強方法を決める
プログラミング言語が決まったら勉強方法を選んでいきましょう。
この記事の前半で紹介した
- 学習サイト
- 参考本
- オンラインスクール
- プログラミング教室
といった方法があります。
大きく分けて、学習サイトと参考本は自分のペースで独学として進める方法で、オンラインスクールやプログラミング教室は誰かに教わる方法です。
無料で体験できる勉強方法もありますので、試してみて続けられると思う方法を選んでいくといいでしょう。
プログラミングの勉強についてまとめ
今回はプログラミングの勉強方法や勉強の始め方を紹介しました。
独学や教室に通うなど、興味が持てそうな勉強方法はありましたか?
どの勉強方法にも特徴やメリットがあり、どういった規準で選んだらいいか迷うこともあると思います。
そういったときは「プログラミングで何をしたいか」という目標設定からはじめて、自分に合った勉強方法を選んでいくといいでしょう。
高校生までのプログラミングならLITALICOワンダー
プログラミングを勉強するためにはさまざまな方法がありますが「一人で進めるのが難しい」「直接誰かに教わりたい」といった場合は、プログラミング教室を利用することも方法としてあります。
LITALICOワンダーでは高校生までを対象に、東京・千葉・埼玉・神奈川でプログラミング教室を運営しています。
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