公開日:2022.10.07
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ゲームの作り方|制作の流れや必要なツール・言語を紹介します
ゲームが好きで「自分でもゲームを作ってみたい!」「将来はゲーム開発者になりたい」という夢を持っている方も多いのではないでしょうか?
一口に「ゲームの作り方」と言っても、その方法はさまざまで何から手を付けていいのかわからないこともあると思います。
そこで今回の記事ではゲーム制作の大まかな流れや必要となるツール、プログラミング言語について紹介します。
ゲームの作り方・制作の流れをご紹介!
ここではゲームの作り方について、一般的な流れを紹介します。
ゲームの構想を練る
まずはどんなゲームを作りたいか構想を練りましょう。
構想は一人でおこなってもいいですし、一緒にゲームを作る仲間とアイデアを出していくのもいいでしょう。
構想はゲームを作るうえで一番最初の部分で、とてもわくわくするところです。
ストーリーから考えてもいいですし、イメージイラストを描いたり、音楽から構想を膨らませるなど自由に想像力を使っていきましょう。
構想を練るうえで大切なのは「誰にどんなゲームを遊んでもらいたいか」をイメージすることです。
自分が遊ぶのであれば、自分がいいと思うものを形にしていくのもいいでしょう。
作ったゲームを販売したいのであればどんな人をターゲットにするか決めて、そのターゲットが楽しく遊んでいる姿をイメージするといいかもしれません。
仕様書を作る
仕様書とは「ゲームの設計図」のことです。
膨らませた構想をゲームを作るうえで具体的な言葉や数字に落とし込んでいきます。
チームのメンバーは仕様書を元にそれぞれの役割に従ってゲーム制作を進めていきます。
この仕様書があいまいだと、メンバーそれぞれが作ったものを組み合わせたときにゲームとして完成することができません。
家を作るときも柱と壁の寸法があいまいだと、それぞれを作った後に組み合わせることができないのと同じです。
構想の自由さに比べると制限がありますが、ゲームを完成させるためには抑えておくべき大切なポイントです。
仕様書は頭の中にあるイメージをしっかりと言葉や数字で表現する必要があります。
「主人公がドラゴンに乗って、大勢の敵を一度に倒していくアクション」という構想を仕様書に落とし込む場合は、
- ドラゴンの種類やそれぞれの性能
- 一度に出てくる敵の具体的な数
- ボタンごとに対応するアクション
- ステージの数
など一つひとつの要素に対して、具体的に言葉や数字にしていきます。
制作するゲームの規模によってどこまで細かく決めるかは変わってきます。
少人数で作るのであれば作りながら確認していくことも可能ですので、初めてゲーム制作をするときは途中で作業を止めてメンバー同士ですり合わせをしながら、コツをつかんでいくといいでしょう。
ゲーム制作ツール用意する
ゲームを作るにはゲーム制作ツールを用意する必要があります。
ツールにはさまざまな種類がありますが、まずは完成したゲームをプレイする機器に対応したツールを探すようにしましょう。
Windows、Mac、iOS、Android、各種ゲーム機など機器によって対応しているツールが異なります。
ツールには無料と有料のものがあります。
初心者の方は無料で利用できるツールから始めてみるといいでしょう。
ゲームに使う素材を用意する
ここでいう素材とは、キャラクターや音楽のことです。
魅力的なキャラクターや壮大な音楽などはゲームを遊ぶうえでも大事な要素です。
キャラクターに惹かれてゲームに触れてみた、という経験もある方も多いのではないでしょうか。
デザイナーや作曲家がチーム内にいる場合は、仕様書に沿って作成してもらいましょう。
最初から素材をすべて自前で用意するのは大変なので、初心者の方はゲームの素材が集まった素材サイトからダウンロードする方法もあります。
プログラミングをする
プログラミングとは、コンピュータに指示を与えることです。
素材が用意できたらプログラミングをしてゲーム内で実際に動作するようにしていきます。
用意したキャラクターなどの素材に命を与える作業なので、プログラミングが進んでくるにしたがってゲームが形になってくる実感がわいてくると思います。
プログラミングは「プログラミング言語」を使用しておこないます。
ゲーム制作では「C#(シーシャープ)」や「C++(シープラプラ)」といった言語を使うことが多いです。
プログラミング初心者の場合は、学習サービスや教材などを利用して、必要な言語の基礎を固めてから作業に入りましょう。
ツールによってはプログラミング言語を使用せずにゲームが作れるものもありますので、プログラミングに自信がない場合はそういったツールを利用するといいでしょう。
テストプレイをする
プログラミングをした後はテストプレイをします。
ゲームが問題なく遊べるかをチェックして、何か不具合があった場合はプログラミングに戻ってその不具合を修正します。
この作業はデバックとも呼ばれています。
ある程度できたところでテストプレイをして、不具合があったら修正していく、それを繰り返してゲームの完成度を上げていきます。
地道な作業ですが、不具合があるとせっかく考えたゲームの面白さが損なわれてしまいますので、根気強く進めていきましょう。
完成
テストプレイをして大きな不具合も出なくなったらついにゲームの完成です。
完成したゲームは販売することや、フリーゲームが集まるWebサイト上で公開するなどの方法で多くの方に遊んでもらいましょう。
場合によっては完成後にキャラクターの使い方などゲームのアップデートをおこなって、さらにクオリティを高めていくという方法もあります。
ここで紹介したのは一般的なゲームの作り方で、この順番通りに進めなくてはいけないというわけではありません。
作りたいゲームの種類や規模などによって進め方はさまざまです。
ゲーム制作におすすめのツールや言語は?
ゲームを制作するには必要となるツールなどを紹介します。
ゲームエンジン
ゲームエンジンとは、ゲーム制作に必要な機能がそろえたソフトウェアのことです。
プロが市販のゲームを制作するためにも使っていて、幅広いゲームが作れる反面、初心者には扱いが難しいことがあります。
代表的なゲームエンジンは、「Unity 」と「Unreal Engine」があります。どちらも条件によっては無料で利用することができます。
両方とも現在ではパソコンでのみ利用できます。
ゲーム制作ツール
ほかにも特定のジャンルのゲームに特化したゲーム制作ツールもあります。
有名なゲーム制作ツールとして「Makerシリーズ」があります。
「RPGツクール」や「アクションゲームツクール」などが知られており、現在は「Makerシリーズ」という名称に変わっています。
RPGなどのジャンルごとにゲームを作るための環境がそろっているゲーム制作ツールです。
こちらは「ゲームを作るゲーム」とも言えるもので、キャラクターや音楽などの素材や、イベントを発生させる手順などが用意されていて、それらを組み合わせていくことでプログラミングをしなくてもゲームを作ることができます。
パソコン向けにあるほか、家庭用ゲーム機でもゲーム制作ツールが発売されています。
作れるゲームは限られていますが、ゲーム制作の大まかな手順は変わらないため、初心者の方はまずはゲーム制作ツールから始めてみるのもいいでしょう。
ゲーム制作で使うプログラミング言語
ゲーム制作でよく使うプログラミング言語として「C#(シーシャープ)」や「C++(シープラプラ)」があります。
ほかにもiOS向けのアプリゲーム制作に適している「Swift(スウィフト)」や、ブラウザ上で動くゲーム制作に向いている「JavaScript(ジャバスクリプト)」などがあります。
どういった機器で動くゲームを作りたいかによって必要なプログラミング言語も異なりますので、事前に必要な言語を把握して学習するようにしましょう。
ゲームを作る上で大切なことは?
ゲーム制作を進める上で大切となることを紹介します。
設計図をしっかり作る
ゲーム制作には困難がつきもので、期間も長くかかります。
そのため途中で挫折してしまい、そのままゲーム制作に苦手意識を抱いてしまうこともあります。
そうならないためにもゲームの設計図である仕様書はしっかりと作りこんで、完成までぶれずに制作が進められるようにしましょう。
著作権など権利関係を確認する
ゲーム制作において著作権などの権利関係を守ることも重要なポイントです。
ゲーム内で使用したキャラクターや音楽などといった素材の著作権が守られていない場合は、ゲームが販売停止・公開停止となる可能性があります。
フリー素材サイトからダウンロードした素材であっても、クレジットの表示義務など各Webサイトによって使用条件が定められています。
必ず著作権などの権利関係を確認したうえでゲームに使用するようにしましょう。
ゲーム制作に必要なスキルは?
ゲーム制作に必要なスキルは役割によっても変わってきますが、ここでは代表的なものを紹介します。
創造力
ここでいう創造力はアイデアを考え、それを形にしていく力のことです。
ゲームを作るうえではまず「どんなゲームを作りたいか」を構想し、それを仕様書として落とし込んでいく力が必要になります。
誰かのアイデアがないとゲーム制作は始まらないため、非常に重要なスキルです。
プログラミングスキル
ゲームのアイデアを実現するためにはプログラミングスキルも重要になってきます。
思い描いていた動きを実現するためには「どういったプログラミングをすれば、どう動くのか」という知識をもとにプログラミングをしていく必要があります。
ほかにもイラストを描くスキルや、作曲するスキルなどあるとゲーム制作に有利なスキルもあります。
ゲームの規模が大きくなるほど役割が細分化されていくため、自分の得意なスキルをゲーム制作に生かしていきましょう。
プログラミング教室でゲームの作り方を学ぶ
ゲームの作り方について紹介してきましたが、すべてを独学でおこなうのは難しいと感じた方もいると思います。
そういったときはプログラミング教室に通うことも方法の一つです。
プログラミング教室ではプログラミング言語の学習や、ゲームエンジンを使ってゲームの作り方を学ぶことができます。
LITALICOワンダーは5歳~高校生までを対象としたプログラミング教室を展開しています。
ゲームエンジン「Unity 」を使用したゲーム制作を学べる「ゲーム&アプリエキスパートコース」など、生徒の興味関心に合わせたコースを用意しています。
東京・神奈川・千葉・埼玉で教室を展開し、ゲーム制作経験のあるスタッフや、一緒に教室に通う同年代の仲間とゲームの作り方やプログラミングについて学ぶことが可能です。
オンライン授業にも対応しており「近くに教室がない」「自宅のほうが集中できる」という方にも最適な学びを提供しています。
教室・オンラインともに無料の体験授業を用意していますので「ゲームを作ってみたい」「プログラミングを学びたい!」という方は、ぜひ体験にお越しください。
ゲームの作り方についてのまとめ
今回はゲームの作り方について紹介しました。
ゲームつくりにはアイデアも必要ですが、それを具体的に落とし込む仕様書や、キャラクターを動かすためのプログラミングなどさまざまな行程が必要になります。
「わくわくするゲームが作りたい!」と思っていても、いざ作り方を調べてみると「自分には難しいのでは」と感じることも多くあると思います。
そういったときはプログラミング教室など、ゲームの作り方を学べる場所に通うことも一つの方法です。