最終更新日:2022.12.05
公開日:2022.11.30
- プログラミング
- できること
プログラミングでできることは?仕事やメリット、身近な活用例も解説します
近年、注目されている「プログラミング」は、これからの時代、IT業界だけでなく、さまざまな分野で需要が高まるであろうスキルのひとつです。
また、プログラミングはシステムやロボットの開発にも活用されているため、「プログラミングができるようになりたい」と希望する方も増えてきているかもしれません。
一方で、「プログラミングをすると何ができるの?」「プログラミングのスキルがあるとどのようなメリットがあるの?」と、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はプログラミングでできることや、プログラミングのスキルを活かせる職種、プログラミング学習方法などについて解説していきます。
プログラミングでできることは?
プログラミングとは、コンピュータを動かす為の指示を順番に書くことです。
プログラミングが得意とすることは、主に下記の3つです。
- 高速処理(情報を素早く処理をする)
- 自動処理(自動的に処理を繰り返す)
- 正確処理(ミスをすることなく正しく処理をする)
まずは、このようなプログラミングの特性を活かして、どのようなもの・サービスが作られているのか見ていきましょう。
プログラミングで作れるもの
プログラミングで作れるものの一例を挙げていきます。
アプリ
スマホやパソコンで活用するアプリは、プログラミングによって作られています。
例えば、Twitter・InstagramなどのSNSや、食べログやクックパッドなど便利な情報を発信しているものやゲームなど、あらゆるアプリの開発ができます。
Webサイト
企業の公式サイトや、おしゃれなショッピングサイトもプログラミングで作ることが可能です。
普段、パソコンやスマホでなにげなく眺めているページも、すべてプログラミングを活用して作成されています。
ゲーム
プログラミングができると、さまざまなゲームを開発することができます。
- スマホゲーム(アプリゲーム)
- パソコンゲーム(ブラウザゲーム)
- 家庭用ゲーム(Nintendo Switchなど)
プログラミングスキルが身につくと、ゲーム会社の開発現場で役立つのはもちろんのこと、個人でも簡単なゲーム制作ができるようになります。
システム
プログラミングを活用すれば、普段の暮らしをより効率的で便利にしてくれるシステムも開発できます。
例えば、宅配便が今どこにあるのか調べられる物流管理システムや、銀行ATMなどの入出金システム、コンビニの商品販売数や仕入れ数を管理する商品管理システムなどがあります。
普段生活している中で利用している便利なシステムも、プログラミングによって作られています。
AI(人工知能)
AI(人工知能)も、プログラミングで開発できることのひとつです。
AI(人工知能)と聞くと、未来的なイメージがあるかもしれませんが、AIは「ルンバ」などのお掃除ロボットや、スマホの音声アシスタント機能に導入されるなど、すでに身近な生活のなかで活躍しています。
そして、これらのAIは、プログラミングによって開発されています。
ロボット
プログラミングでできる、代表的なことのひとつが、ロボット開発です。
ロボットといっても、「Pepper(ペッパー)」や「ASIMO(アシモ)」のような二足歩行型ロボットだけではありません。
工場などで使われている大きな産業用ロボットの開発にもプログラミングが使用されています。
また最近は、プログラミング学習用のロボット組み立てキットなども販売されているため、学習の一部として、気軽にロボット作りに挑戦することができます。
プログラミング言語によってできることも変わる
プログラミング言語とは「プログラムを組むときに使用する言葉のこと」です。
コンピューターは人間の言葉を理解できません。
そのため、コンピュータに命令を与えるためには、「コンピュータに伝えるための専用の言語(=プログラミング言語)」を使用して伝える必要があります。
このことを「プログラムを組む」と呼んでいます。
そして、プログラミング言語の数は複数あり、それぞれの言語によって、できることや得意なことが異なっています。
上記はプログラミング言語のごく一部です。
プログラミング言語の種類などについてさらに知りたい方は以下の記事をご覧ください。
プログラミングができる仕事は?
プログラミングスキルを身につけると、さまざまな業界で活躍できる可能性が広がります。
ここでは、3つの職業「ゲームプログラマー」「ロボットエンジニア(プログラマー)」「Webデザイナー」をピックアップして、どのような業務をおこなっているのかご紹介します。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーの仕事は、シナリオや演出の仕様書を参考にしつつ、実際にゲーム画面が動くようにプログラミングをおこなうことです。
また、作成したプログラムが想定通りに動いてくれるのか、テストして、不具合があれば修正する作業も担当します。
さらに、ゲームがリリースされた後も、機能を増やすなどのバージョンアップをおこなったり、追加コンテンツを作ったりすることもあります。
基本的には、ひとつのゲームのプログラミングを複数人で担当することがほとんどです。
そして、メニュー画面や効果音などのサウンド設定、ゲームシステムの構築など、いくつかに細分化したものをチーム内で振り分けて、制作を進めます。
そのため、完成後は達成感だけでなく、チームで仕事をやり遂げる楽しさも感じることができるでしょう。
Webデザイナー
Webデザイナーとは、Webサイトのデザインを考えて作る人のことです。
美しさやおしゃれさだけでなく、ユーザーが見やすいWebサイトになるように、デザインします。
ここまで聞くと「Webデザイナーに重要なのは、プログラミング力ではなく、デザイン力では?」と思われるかもしれません。
しかし、プログラミングの知識を持っていると、よりコーダー(※)の視点に立ち、設計図を作成することが可能です。
また、会社によっては、Webデザインだけでなく、コーダーとしての業務もおこなえる人を求めているところもあります。
※コーダー:Webデザイナーが作成した設計図の通りに、プログラミング言語を使ってソースコードを打ち、Webサイト上にデザインを反映する担当者のこと |
ロボットエンジニア(プログラマー)
ロボット作りに欠かせないロボットエンジニア(プログラマー)も注目の職業です。
業務内容は、ロボットの設計やプログラミング、実用化に向けた検証や実験、ロボットが本格的に稼働した後のメンテナンスなど、多岐にわたります。
また、介護ロボや医療ロボ、農業ロボや宇宙開発ロボなど、ロボットの種類は多くあるため、プログラミングスキルを身につけることで、幅広い業界で活躍できるでしょう。
プログラミングができるようになるとどんなメリットがあるの?
プログラミングスキルを身につけると、どのようなメリットがあるのか解説します。
また、これからご紹介するメリットは、プログラミングスキルを習得するまでの学習過程のなかでも得ることができます。
創造力
プログラミングのスキルを習得するための学習は、ただ参考書を読んだり、キーボードでタイピングの練習をするだけではありません。
一般的なプログラミング学習のプロセスとして、下記のような流れがあります。
- プログラミングで作りたいもの・サービスを決める
- その開発に適したプログラミング言語を選択する
- 選択したプログラミング言語の理解を深め、最終的に、自分が作りたいとイメージしたものを自由にプログラミングで作れるようになる
プログラミング学習のなかでは、プログラミングを使って実践的にものづくりをおこなうことが多くあります。
例えば、ゲームやアプリ制作をすることなどが挙げられます。
このような創作活動では、0から1を生み出す創造力を養うことができます。
また、プログラミングスキルを習得すれば、より自由に創造力を発揮して、ものづくりに取り組むことが可能です。
今後、人間に代わり、ますますAIやロボットが仕事をするようになるにつれて、人にしかできない「創造する力」は、きっと役立ってくれるでしょう。
論理的思考力
プログラミングをおこなうためには、論理的な思考が欠かせません。
「論理的思考力」を簡単に説明すると、物事を順序立てて考える力のことです。
例えば、ロボットをプログラミングするときにも、どのように動かしたいのか考え、その動きに必要なコードを理解し、動きに対応する手順通りにプログラムを組む必要があります。
そして、この「目的を達成するために、どのような手順で、何をすればいいのか」思考できる力は、プログラミングをおこなうときだけでなく、仕事の業務を進めるときや、日常生活のなかでも役立つことでしょう。
問題解決能力
プログラミングをしていると、必ずといっていいほど、エラーが出てくることがあります。
このとき、プログラムを組んでいる人は、「なぜ、エラーが出たのか」原因を突き止め、プログラムを修正し、問題なく動くようにしなくてはいけません。
小さな問題をひとつずつ解決していくことが、プログラミングでは非常に重要なポイントとなります。
このようなプログラミングの特性「エラー(問題)を解決しなくてはいけない」という点は、問題を解決する力の育成にも繋がるでしょう。
身近な生活にもプログラミングは活用されている
身近な生活のなかにも、プログラミングが活用されているものは多数あります。
代表的なものは、まさに今お使いのスマホやタブレット、パソコンです。
その他の例も見ていきましょう。
- LINE・Instagram・Twitterなどの「SNS」
- 楽天・Amazonなどの「オンラインショップ」
- エアコンやロボット掃除機などの「IoT家電」
- ゲームや便利ツールなどの「アプリ」
- NetflixやHuluなどの「動画配信サービス」
また、街中で見かけるものの例も挙げていきます。
- コンビニやスーパーのレジ
- 銀行のATMシステム
- 自動販売機
- 車(カーナビや自動運転システムなど)
- 駅の券売機
上記は一例であり、実際には、家や街中のいたるところでプログラミングが使用されています。
プログラミングができるようになりたいと思ったら?
プログラミングに興味を抱いた場合、どのようにして学習すればよいのか、3つのパターンを見ていきましょう。
まず、プログラミングスキルは、数日ですぐに身につくものではないため、継続的に学習する必要があります。
つまり、途中で挫折してしまわないためにも「わくわくしながら学べるかどうか」という点は非常に重要なポイントと言えるでしょう。
ゲームやアプリで勉強する
楽しく学べる学習方法としては、ゲームやアプリを活用する方法が挙げられます。
例えば「Progate(プロゲート)」という学習サイトは、本格的にプログラミング言語が学べる学習サイトです。
画像やイラストを使ったわかりやすい説明のスライドを読んだ後、実際に自分でプログラミングを組みながらテストに答えて学習をすすめていきます。
また、イラストを描いて、そのイラストを使ったシンプルな操作でゲームや絵本が作れる「Springin’(スプリンギン)」というアプリなども気軽に始められるでしょう。
その他、まったくプログラミングに触れたことのない方へは「Scratch(スクラッチ)」という学習サイトもおすすめです。
英数字の難しいコードを組むのではなく、カラフルなブロックを組み合わせてプログラミングに挑戦できる仕組みです。
本を読んで学習する
初心者向けのプログラミングの本を使って学習することもできます。
なかには、初心者や子どもを対象に、プログラミングについてわかりやすく解説している本もあります。図鑑や漫画で学べるタイプもおすすめです。
このように、プログラミングの本は多数あるため、年齢やプログラミングのレベル、本人の好みに合った本を選びましょう。
プログラミング教室に通う
プログラミング教室に通うと、より本格的なプログラミング学習ができます。
たとえば、ゲームやロボットを作っていて「アイデアはあるものの、独学では再現できなかった」ということも、スタッフのサポートを得れば、実現できるかもしれません。
また、独学では得られないプログラミング教室ならではのメリットも見ていきましょう。
- 専門的な知識のあるスタッフがフォローしてくれる
- 人と学ぶことでコミュニケーション能力が養われる
- 人に説明したり、伝えたりするプレゼンテーション能力が育つ
- わからないところを人に質問する力が身につく
- 同じ教室の人と刺激を与え合いながら切磋琢磨できる など
高校3年生までのプログラミング教室ならLITALICOワンダーもおすすめ!
LITALICOワンダーのプログラミング教室は、子どもがわくわく学べることを重視し、一人ひとりの年齢やレベル、「好き」や「興味」に合わせたさまざまなコースを用意しています。
例えば、ブロックやロボットなど、ものづくりが好きな方は「ロボットテクニカルコース」、ゲームやパソコンが好きな方は「ゲーム&アプリエキスパートコース」などがおすすめです。
もちろん、パソコンやロボットに触れたことのない初心者の方も、一から楽しく学べる環境です。
オンライン教室もあります
LITALICOワンダーのプログラミング教室は、東京・神奈川・埼玉・千葉にあります。
また、近くに教室がない方や、自宅で授業を受けたい方に向けて、オンライン教室も実施しています。
スタッフと子どもは、カメラを通して、対面授業と同じように顔を見てコミュニケーションをとりつつ、学習を進めていきます。
「プログラミングのオンライン授業」と聞くと「子どもでもスムーズに授業を受けられるのだろうか?」と、心配になるかもしれません。
LITALICOワンダーのオンライン授業は、スタッフ一人につき生徒2人までの少人数制です。
もちろん、一人だけ授業についていけず、取り残される心配もありません。
授業を受けていてわからないことがあれば、すぐに質問できる環境です。
無料体験も可能です
プログラミング教室に興味がある場合、まずは体験教室に参加してみましょう。
LITALICOワンダーでも、無料の体験授業(教室・オンライン)を実施しています。
「教室の雰囲気に馴染めるだろうか」「集中力が続くだろうか」「授業内容が子どもに合っているだろうか」などの不安がある場合も、まずは、気軽に授業に参加してみましょう。
LITALICOワンダーの授業や、体験教室に興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
プログラミングでできることのまとめ
プログラミングスキルを習得すると、ゲームやロボットを作ったり、アプリや会社のシステムを開発したり、さまざまなことができるようになります。
今後、プログラミングスキルは、IT業界以外でもますます役立つと予測されているため、身につけることで、将来的な選択肢を広げられるでしょう。
もしも、プログラミングに興味を抱いたら「ゲームやアプリで学ぶ」や「本で学ぶ」などの学習方法を取り入れてみましょう。
また、より深く学びたいと思ったら、プログラミング教室に通う方法もおすすめです。