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プログラミング教育コラム

公開日:2023.01.27

  • GIGAスクール

GIGAスクール構想とは?目的や問題点・課題などを解説します

GIGAスクール構想とは?目的や問題点・課題などを解説します

子どもが学校からタブレットやパソコンなどを持って帰ってきたり、「GIGAスクール構想」についてのプリントや説明を見聞きした方もいるのではないでしょうか。

 

GIGAスクール構想とは、文部科学省が進めている「児童・生徒一人ひとりに貸与したタブレットなどのデジタル端末を使って学習を進めていく」という取り組みのことです。

 

しかし、「実際どう授業に使っているのか」「将来何の役に立つのだろう?」など、疑問がある方も多いかもしれません。

 

この記事では、GIGAスクール構想の目的や、実際の授業での使われ方、子どもの将来にどのように役に立つのかといったことを紹介します。

GIGAスクール構想とは?

GIGAスクール構想とは?

 

GIGAスクール構想とは、小学校などでタブレットやパソコンなどの「ICT端末」を児童・生徒に1人1台貸与することと、学校内のインターネット環境を整えていく文部科学省の政策のことです。

 

このGIGAスクール構想により、令和4年3月時点でほぼ1人に1台のICT端末が行き渡りました。

 

実際に子どもが「学校からタブレットを持って帰ってきて宿題をしている」「オンラインで授業を受けている」という家庭もあるのではないでしょうか。

 

そもそもなぜGIGAスクール構想は始まったのか、簡単に説明していきます。

まず、文部科学省ではこれからの社会で活躍するためには、コンピュータを活用する「情報活用能力」が重要と位置付けています。

具体的には

 

スマートフォンやタブレット、パソコンなどの ICT 端末は鉛筆やノートと並ぶ「マストアイテム」であり、 1 人 1 台端末環境は、もはや令和の時代の学校の「スタンダード」です。

 

引用:文部科学省「文部科学大臣からのメッセージ(GIGAスクール構想の実現について) 」

 

と書かれるなど、ICT端末の普及を重要視しています。

 

そのため令和5年度までに児童・生徒1人1台のICT端末を実現するため「GIGAスクール構想」が打ち出されました。

 

といってもGIGAスクール構想を開始した当初はうまく進まず、令和2年3月時点ではまだ生徒約5人に1台という状況ではありました。

 

しかし、コロナによる休校などの影響もあり、令和3年3月には1.4人に1台と急速に普及が進んでいきます。

そして、令和4年3月には0.9人に1台、つまり1人1台以上のICT端末が使える状況になりました。

 

GIGAスクール構想とは?

 

出典:「令和3年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(文部科学省)」(2023年1月19日に利用)

 

GIGAスクール構想は小学校から高校までを対象としていますが、この記事では小学校を中心にお伝えします。

ICTとは

ICTという言葉を見聞きすることが増えてきたのではないでしょうか。

GIGAスクール構想の中でよく出る言葉なので、ここで簡単に意味を紹介します。

 

ICTは「Information and Communication Technology」の略称のことで、日本語に訳すと「情報通信技術」となります。

 

コミュニケーションという単語が入っており、デジタルの情報を使ってやりとりをする、という意味が含まれています。

 

つまり、単にタブレットやパソコンで作業するだけでなく、そのデータを使って人と協働作業をすることを意味する言葉として使われています。

 

実際にGIGAスクール構想において「協働作業」が重要視されていることからも、学習に使うタブレットやパソコンを「ICT端末」と呼んでいます。

GIGAスクール構想による学校生活や授業の変化

GIGAスクール構想によって、学校生活や授業にどのような変化があったのか紹介します。

 

ある学校では子どもたちが朝登校したら、ICT端末を机の上に出して起動し、ログインすることで出欠や健康状態の登録をしているという例があります。

同様に下校時にはログアウトし、学校に居た時間の記録がされます。

 

次に授業での活用方法を紹介します。

「プログラミング教育」という言葉を聞いたことがある方は、タブレットやパソコンを使った授業というと、子どもたちが黙々とプログラミングをしている姿を想像するかもしれません。

たしかに、プログラミングを体験するような授業もあります。

しかしそれは一部であり、基本的には「国語」や「理科」「算数」といった従来の授業をより深めるために使用されています。

 

理科の授業で例を挙げると、授業内で何か実験をしたときに、その実験の様子をタブレットで動画撮影し、後から見返して分析をしていきます。

動画で客観的に見ることで、実験に夢中になっているときには気付けなかったことも後から気付ける場合があります。

 

また、動画はデータとして残るため、実験の際に欠席したり、何らかの事情で学校に来られない子どもにも後で共有するといった使い方もできます。

 

他にも、実験の結果をタブレットを使ったプレゼンテーションとしてクラスメイトの前で発表するということもおこなわれています。

 

発表の資料をつくる際は、実験に参加・または動画を見たグループのメンバーがそれぞれ一部のページを担当し、それをインターネット上で組み合わせて一つの資料に仕上げるという協働作業で作り上げていきます。

 

このように、これまでの教育に加えてICTを活用することで、より多様な学びの実現が見込まれています。

 

そして、今紹介した授業の流れは進学してからの学習や、将来仕事をするうえでも共通しているといえるでしょう。

 

ICT端末は学校内だけで使用するのではなく自宅に持ち帰ることもあり、ランドセルに教科書と一緒にICT端末を入れて登下校する様子も見られます。

 

ここではGIGAスクール構想によって、変化した一例を紹介しました。

たしかに1人1台端末が行き渡ったことにより、学校生活で変化した部分もあります。

 

しかし、基本となる授業が一新されるというよりは、従来の授業をよりよくするためにICT端末を活用している例が多く見られています。

GIGAスクール構想の目的とは?

GIGAスクール構想の目的とは?

GIGAスクール構想の目的として、

 

多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育環境を実現する

 

引用文部科学省「GIGA スクール構想の実現へ」

 

と書かれています。

 

そのために「個別最適な学び」と「協働的な学び」が重要とされています。

個別最適な学び

GIGAスクール構想の目的の一つとして「個別最適な学び」があります。

ICT端末を活用することで、児童・生徒一人ひとりの理解度や進み具合に合わせて授業を進めていくこともやりやすくなりました。

 

算数の計算問題を例にすると、従来の紙のプリントを配る学習方法ではなく、タブレットなどのICT端末を使って練習問題を解いていくという方法があります。

 

ICT端末の画面に問題が出題され、正解すると次の問題に移ることができます。

その中でわからない問題には段階的にヒントが表示されるなど、生徒の習熟度に合わせた学習がしやすくなります。

 

また、一人ひとりがどこでつまずいているのかを先生がリアルタイムに把握でき、適切なタイミングでアドバイスをすることができるなどの利点があります。

 

他にも、何らかの事情で学校に来られない児童・生徒も、ICT端末を使うことでリアルタイムに授業を受けることができたり、体調などに合わせて自分のペースで学習を進めるなど一人ひとりに合った学びの提供が期待されています。

協働的な学び

GIGAスクール構想の目的の一つとして「協働的な学び」があります。

協働的な学びとは、ICT端末やインターネットを活用して、他の児童・生徒や地域の方、遠隔地にいる方と協力して学習を進めていくことです。

 

協働といっても、一緒の空間や時間でおこなうだけではなく、ICT端末を使って個別に資料をまとめたり、インターネットの掲示板などを使って意見を共有しながら、一人ひとりのペースを大事にしながら進めていきます。

 

他にもインターネットを通じたビデオ通話を使って、遠隔地の専門家からの講習を受けたり、他の学校や海外との交流がリアルタイムでできるなど、GIGAスクール構想によって学習の幅も広がっています。

GIGAスクール構想の問題点や課題とは?

GIGAスクール構想の問題点や課題とは?

 

GIGAスクール構想によって1人1台のICT端末が実現しました。

しかし、SNSなどのトラブルや健康への影響といった課題も存在しています。

情報セキュリティやSNSでのトラブル

GIGAスクール構想によって子どもたちが1人1台ICT端末を持ち、日常的にインターネットを使うことで、情報セキュリティやSNSでのトラブルも課題としてあがってきています。

 

子どもにとって有害とされるサイトへのアクセスや、マルウェア(コンピュータウイルス)への感染、インターネット上で自分や他の児童・生徒の個人情報の公開、SNSで知り合った人とのトラブルなどが報告されています。

 

そういった中で授業の中でも情報セキュリティや、インターネットでのトラブルに関して取り扱ったり、文部科学省が「情報モラル学習サイト」を立ち上げるなど対策をおこなっています。

 

また、各学校や教育委員会でICT端末使用時の注意点などをまとめたプリントが児童・生徒や家庭に向けて配られています。

健康への影響

GIGAスクール構想のICT端末の使用に関係して、健康への影響も課題として挙げられています。

主なものとして、タブレットなどを見続けることでの視力や姿勢、睡眠への影響などがあります。

 

ICT端末は授業中だけでなく、休み時間や放課後、家庭でも扱う可能性があります。

 

そういった状況により、画面を見続けることでの視力の低下や、画面を見るときに前のめりの姿勢になることで肩こり・頭痛、画面のブルーライトによる睡眠の量や質の低下などの健康への影響が懸念されています。

 

また、ICT端末を持ち帰る場合にはその重量による身体への影響も指摘されています。

そういった中で、各学校や教育委員会では「30分に一回は目を離す」などの端末使用時のルールを決めて配布するなどの対策を取っています。

 

どちらの課題も、学校だけでなく家庭での取り組みが重要になってきます。

学校から配布されるプリントを元に、ICT端末を安心して使えるようなルールを子どもと一緒に作っていくといいでしょう。

子どものプログラミングが大切な理由とは?

子どものプログラミングが大切な理由とは?

 

2020年には小学校でプログラミング教育が必修化され、GIGAスクール構想によって小学生に1人1台のICT端末が行き渡り、授業でもプログラミングを取り扱うことが増えてきています。

では、プログラミングが子どもにとってなぜ大切なのでしょうか?

一つに文部科学省でこれからの社会で必要となる「プログラミング的思考」が身につくことがあります。

 

ほかにも大学入試試験の科目に「情報」が加わることや、将来的にプログラマーなどのIT人材の需要が増える試算が出ているなど、将来の選択肢が広がることも挙げられます。

それぞれ見ていきましょう。

プログラミング的思考が身につく

プログラミング的思考は、問題解決や目的達成のための考え方の一つで、プログラミング学習をくりかえしていくことで身についていくといわれています。

 

プログラミング的思考では、問題があったときに解決のために必要になる要素を分けて考え、試行錯誤しながら効率的な組み合わせ方法を考えていくことです。

 

プログラミング的思考が身につく

 

出典:文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第三版)(2023年1月19日に利用)

 

料理で例えると、焼きそばを作ろうと思ったときに、「必要な材料を一つ一つ分けて書き出す」「必要な方法(スーパーで材料を買うなど)を考える」「必要な材料を買い、調理を実行する」といった日常生活でも活用することができる考え方です。

 

そして、より効率的な方法として、スーパーで売り場を回る順番を変えたり、肉と野菜を別々のフライパンで炒めておいて後で組み合わせるといった工夫をしていきます。

 

日常生活だけでなく、希望する大学に入学するために受験勉強の計画を立てて実行していくことや、仕事で問題が発生したときに効率的に解決していくなど、プログラミング的思考は将来的にも大事になってきます。

将来への選択肢が広がる

子どもがプログラミングを学んでいくことは、将来の可能性を広げることにもつながります。

ここでは、大学入試と職業選択という観点から紹介します。

 

大学入試

大学入学共通テストに「情報」の科目が令和7年(2025年)年から追加されることが発表されました。

つまり、現在小学生や中学生の子どもはプログラミングやコンピュータの知識が求められることが多くなることが予想されます。

 

職業選択

プログラマーなどのIT人材が2030年には最大79万人不足すると発表されています。

ちょうど今の小学生中学生が働きはじめるころのため、プログラミングを身につけておくことで将来の選択肢が広がっていくといえるでしょう。

プログラミングの習い事もある

GIGAスクール構想やプログラミング教育の必修化などの流れもあり、プログラミングの習い事も注目を集めています。

「プログラミング教室」や「プログラミングスクール」といった言葉をニュースや街中で見かけた方も多いと思います。

 

プログラミング教室とは、ロボットをプログラミングで動かしたり、アプリやゲームをプログラミングでつくる体験を通して、楽しみながらプログラミング的思考などを身につけることができる習い事です。

プログラミングが学べるLITALICOワンダー

 

LITALICOワンダーは「IT×ものづくり教室」として、東京・神奈川・千葉・埼玉でプログラミング教室を運営しています。

LITALICOワンダーには決まったカリキュラムがなく、子ども一人ひとりの興味関心やプログラミングの習熟度に合わせてカリキュラムを設計し授業をおこなっています。

 

教室・オンラインで無料の体験授業も実施していますので、興味ある方はぜひ一度お問い合わせください。

GIGAスクール構想についてまとめ

GIGAスクール構想についてまとめ

 

GIGAスクール構想は、児童・生徒一人ひとりに1台のデジタル端末を貸与し、これからの社会で必要となるスキルを養っていくための取り組みです。

 

GIGAスクール構想によって、現在では全国で一人一台の端末がほぼ達成できている状況なので、実際の授業や家庭で学習に活用している事例も増えています。

 

デジタル端末を使った学習により、プログラミング的思考が身についたり、学習効率が高まることなどが予想されています。

 

GIGAスクール構想の影響でプログラミングに興味を持った、という子どもにはプログラミング教室でさらに学んでいくという方法もあります。

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