公開日:2023.02.07
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JavaScriptとは?できることや書き方、学習方法をわかりやすく解説
プログラミング言語のひとつであるJavaScript(ジャバスクリプト)は「プログラミング初心者にも学びやすい言語」として人気があります。
実際に「就職時に活かすためにJavaScriptを習得したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
一方で「JavaScriptを習得すると何ができるの?」や「JavaScriptはどうやって学習すればいいの?」など、疑問を抱いている方もいらっしゃるはずです。
そこで、今回はJavaScriptの特徴や、使用される目的、学習方法などについて解説します。
JavaScript(ジャバスクリプト)とは?
JavaScriptは、WebサイトやWebアプリなどの開発現場でよく活用されているプログラミング言語のひとつです。
誕生したのは1995年と、今から20年以上も前のことです。
現在も人気が高いため、現役プログラマーはもちろんのこと、プログラミングに興味を抱いている方であれば、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
まずは、JavaScriptがどのようなプログラミング言語なのか、特徴を見ていきましょう。
JavaScript(ジャバスクリプト)の特徴
JavaScriptの特徴としては、汎用性(幅広く活用できる性質)が挙げられます。
JavaScriptは、Webページ上にさまざまな動きをつけたいときによく使われる言語です。
しかし、その他にもJavaScriptでできることは多々あります。
例えば、以下のことを実現したいときにも、JavaScriptが活躍するでしょう。
- 画像を拡大して見やすくする
- 送信フォームの記入漏れのチェック
- 検索機能をつける
- カウントダウンタイマーを設置する
- マウスの動きに伴いメニューを表示する
- ボタンをクリックすると、ページの一番上まで自動でスクロールしてくれる
- 時間が経つと画像が切り替わる
このように、JavaScriptは「Webページをこんな風にしたい」という希望を叶えてくれます。
また、JavaScriptのスキルがあれば、Webサイト制作だけでなく、簡単なゲームやアプリの開発などもおこなうことができます。
JavaScriptはプログラミング初心者も学びやすい
JavaScriptは、プログラミング初心者であっても習得しやすいプログラミング言語です。
その理由としては、以下の二つが挙げられます。
開発環境の構築がしやすい
開発環境の構築とは、プログラミングをするための環境を整えることです。
具体的には、パソコンなどの道具を揃えたり、各プログラミング言語に対応しているツールをインストールして、設定したりすることなどが挙げられます。
プログラミング言語によっては、この環境構築が難しく、学習を本格的にスタートする前に「挫折してしまった」というパターンもあるくらいです。
しかし、JavaScriptは、比較的簡単に環境構築ができるため、プログラミング初心者であっても、スムーズに学習しやすいと言えるでしょう。
学習しやすい環境が整っている
知名度の低いプログラミング言語の場合、書籍の種類が少なかったり、わからないところをネットで検索しても解決しなかったりと、学習を進めにくくなる状況が考えられます。
JavaScriptは、人気の高いプログラミング言語であるため、本や教材が揃っているだけでなく、ネット上でもさまざまな情報に出会うことができます。
また、多くのプログラミング学習サイトがJavaScriptを取り扱っているなど、学習しやすい環境が整っている点も、プログラミング初心者におすすめできる理由のひとつです。
JavaScriptとJavaの違いは?
JavaScriptとJava(ジャバ)は異なるプログラミング言語です。
これは、JavaScriptについて調べたり、学んだりする前に、必ず知っておきたいポイントです。
JavaScriptとJavaはまったくの別物
JavaScriptとJavaは名称が似ているため「Javaは、JavaScriptを省略した呼び方?」や「JavaScriptとJavaは種類が同じプログラミング言語なのでは?」と思われることもあります。
しかし、両者はまったく別のものであることを理解しておきましょう。
当然、「JavaScriptを習得すれば、Javaも扱えるようになる」なんてことはありません。
インドとインドネシア、メロンとメロンパンくらいの違いと例えられることもあります。
Javaとは?
Javaは、業務システムの開発やAndroid向けのアプリケーションの開発など、幅広い現場で活用されているプログラミング言語です。
冷蔵庫やテレビなどの家電製品の組込みシステムの開発現場でも活用されています。
Javaを扱える人材の需要は高いものの、使いこなすには「オブジェクト指向」と呼ばれる考え方を理解する必要があるため、習得難易度はJavaScriptよりも高めです。
プログラミング初心者が独学でJavaを習得することは、不可能ではないものの、「難しい」や「わからない」と感じる可能性は高いと言えるでしょう。
JavaScript(ジャバスクリプト)でできることは?
JavaScriptでどのようなことができるのか、代表的なものをご紹介します。
Webサイト制作
JavaScriptは、Webサイト制作の現場でよく活用されています。
Webページそのものは、HTMLやCSSなどの言語だけでも作れます。
しかし、文字や画像をただ表示するだけで、ユーザーのマウスの動きに合わせてメニューバーを変化させるなど、動きのあるページに仕上げることはできません。
JavaScriptを使うことで、ユーザーの操作に合わせてさまざまな表示ができるようになったり、Webページ内のコンテンツをより充実させたりすることが可能になります。
Webアプリ開発
Webアプリの開発現場でも、JavaScriptが使われることがあります。
例えば、チャット機能やボタン機能、アニメーションの追加などがおこなえます。
ものによっては、JavaScriptのみで開発することも可能ですが「Python(パイソン)」や「Ruby(ルビー)」など他のプログラミング言語と併用されるパターンがよく見られます。
ゲーム開発
JavaScriptを使うと、以下のような簡単なゲームを開発することもできます。
- シューティングゲーム
- パズルゲーム
- RPG
- タイピングゲーム など
動画配信サイトのYouTubeには「JavaScriptでゲームを作る方法」を解説している動画もアップされているため、参考にしつつゲーム作りに挑戦してみるのも面白いかもしれません。
JavaScriptなどのプログラミング言語の習得において「実際にコードを書く」というのはスキルアップにつながりやすい行動です。
そのため、ゲーム作りは、JavaScriptを実践的に学ぶいい経験にもなるでしょう。
JavaScript(ジャバスクリプト)の書き方の基本
JavaScriptのイメージを掴みやすくするために、実際に使われているJavaScriptのコードを見てみましょう。
ここでは、HTMLファイル上に <script>というタグを書き、その中に「どのように動かすのか」JavaScriptで命令するパターンを例に挙げて解説していきます。
まず、JavaScriptのコードは<script>と</script>の間に記載します。
例えば、ダイアログボックス(メッセージが表示される小さい画面)に「こんにちは」と表示させたい場合は、以下のようになります。
この画像のうち、JavaScriptは下記の箇所です。
(他は、HTMLの範囲であるため、ここでは説明を省略します)
このプログラムを実行すると、画面上ではこのように表示されます。
もちろん、これらはJavaScriptのなかでも、とくに簡単なコードです。
実際には、より複雑な、いくつものJavaScriptのコードが存在しています。
しかし、学習を続けていくうちに、自然とよく使うJavaScriptのコードを覚えたり、自分で調べたりしながら、スムーズにプログラムを書けるようになるでしょう。
JavaScript(ジャバスクリプト)初心者の学習方法は?
プログラミング初心者がJavaScriptを学習する方法は「本や学習サイトを使って独学する」と「プログラミングスクールなどで学ぶ」の2通りがあります。
本や学習サイトを使って独学する
JavaScriptの関連書や学習サイトを使えば、独学でJavaScriptを学ぶことも可能です。
まず、JavaScriptの本を活用する場合、入門者向けのカラフルかつ図解の多いタイプがおすすめです。
もしオンラインショップで購入するのであれば「試し読み」のシステムを利用して、いくつかの本の中身を見てから一番読みやすそうなものを選びましょう。
また、JavaScriptが学べる学習サイトには、動画形式や問題形式などがあります。
- Progate(スライド学習&実践形式)
- ドットインストール(動画形式)
- Schoo(生配信講座&動画形式)
- paizaラーニング(動画&練習問題形式)
学習サイトによっては、スマホアプリで手軽にJavaScriptを学べるものも見られます。
さらに、学習サイトごとに無料か有料かは異なります。
たとえ有料の学習サイトであっても、一部は無料で利用できるパターンもあるため、最初は「どんな感じでJavaScriptを学べるのか」気軽に試してみるといいでしょう。
プログラミングスクールなどで学ぶ
JavaScriptを効率的に習得したいときは、プログラミングスクールなどで、人から学ぶ方法も選択肢に入れましょう。
JavaScriptを人から教わる場合、独学に比べてかかる費用は高くなります。
しかしその分、得られるメリットも大きいと言えるでしょう。
- わからないところをすぐに人に聞けるから、挫折しにくい
- JavaScriptに詳しい人から教えてもらえるから、効率良く学べる
- 一緒に学ぶ仲間ができるから、モチベーションを維持しやすい
- 就職・転職サポートがあるところなら就活がスムーズになる
最近は、教室に通うタイプだけでなく、オンラインでJavaScriptの授業が受けられるところもあるため、自分のライフスタイルに合うものを選びましょう。
また、JavaScriptを学べるプログラミングスクールは全国各地に多数あるため、まずは、体験教室に参加して「自分と相性の良さそうなスクールはどれか」見極めることが大切です。
高校3年生までのプログラミングならLITALICOワンダー
LITALICOワンダーは、高校3年生までを対象としたプログラミング教室です。
コースのひとつ「ゲーム&アプリエキスパートコース」は、ゲーム作りやアプリ作りを通して、楽しくJavaScriptやプログラミングを学びたい方におすすめです。
無料の体験教室も開催しているため、まずは、お気軽にお問い合わせください。
JavaScript(ジャバスクリプト)のまとめ
Webサイト制作の現場でよく使われているJavaScriptは、環境構築がしやすく、ネット上の情報や本が揃っていることから、プログラミング初心者にもおすすめの言語と言われています。
もし独学するのであれば、JavaScriptの入門書やオンライン学習サイトなどを上手く利用して、JavaScriptのスキルアップを目指しましょう。
また「一人だと挫折してしまうかもしれない」や「誰かにすぐに質問できる環境でないと不安」という方は、JavaScriptが学べるプログラミングスクールの活用も検討してみるといいでしょう。