最終更新日:2023.08.18
公開日:2023.03.28
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プログラミング初心者・独学向けの本12選!おすすめのポイントもしっかり解説
プログラミングを学び始めようと思い、インターネットや書店などでプログラミング学習の本を目にする中で「どの本を選んだらいいのだろう」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
プログラミングについて書かれた本は数多くあり、目的や難易度もそれぞれ異なっているため、どういった基準で選んでいいのか迷う方も多いかもしれません。
この記事ではプログラミングを本で学ぶ流れや、初心者の方におすすめの入門本、その後の独学向けの学習本、本を選ぶ際のポイントを紹介します。
プログラミング初心者におすすめの入門本4選
プログラミングの学習を始める際に、本を使って学んでいこうと考えている方もいるのではないでしょうか。
プログラミングは本以外にも、「学習サイト」や「プログラミング教室」などさまざまな方法で学ぶことができます。
その中でも本は、比較的安価なことや場所や時間を選ばずに学べることで、最初の学習方法として選択する方も多くいます。
といっても「本でどうやってプログラミングを学ぶ?」「何を買ったらいいのかわからない」という声も聞かれますので、これから学ぶ方法やメリット、おすすめの本を紹介していきます。
プログラミングを本で学ぶ方法
本で学ぶといっても、「プログラミングはパソコンでおこなうものなのでは?」「どうやって学ぶんだろう」と思う方もいるでしょう。
そこでまずは本を使ってプログラミングを学ぶ方法から見ていきます。
プログラミングを本で学ぶ方法として、
- 本のみで学ぶ
- 本とパソコンの両方を使って学ぶ
という2つの方法があるので、それぞれ紹介していきます。
本のみで学ぶ
まず一つ目は、本のみで学ぶ方法です。本の中に書いてある内容を自分でメモするなどして学んでいく方法で、プログラミング以外の分野を学ぶのと同じ方法です。学校の勉強などでもなじみがある学び方ではないでしょうか。
本があればどこでも学ぶことができるメリットがあり、プログラミングの入門書などに多い形式です。
本とパソコンの両方を使って学ぶ
もう一つは本だけでなく、パソコンも使いながら学ぶ方法です。
本を購入すると「サポートサイト」といった専用のサイトにアクセスできて、そこから学習をサポートするファイルなどをダウンロードして学んでいく形式です。プログラミングの本ならではの方法といえます。
なぜこういった形式になっているかというと、プログラミングの学習では本に書いてあるプログラミング言語のまとまりである「コード」をパソコンに打ち込んで学んでいくスタイルが多くあります。
しかし、コードは英数字や記号で書かれており、本に書いてあるコードを一文字ずつキーボードで入力するのはタイピングに慣れていない方には時間がかかります。
そこで、「サンプルコード」と呼ばれる、プログラミング言語が書かれたファイルをあらかじめインターネット上に用意しておいて、スムーズに学習が進められるような工夫がされています。
このように、本とパソコンを連携させることで必要なポイントを効率的に学んでいくことができます。
ほかにも、Webサイト制作を学ぶ本であればイラストや写真などの素材、ゲーム制作の本であればキャラクターのグラフィックやBGMなどの素材など、学習を進めるために役立つファイルがダウンロードできる場合もあります。
プログラミングを本で学ぶメリット
プログラミングを学ぶ方法はいくつもある中で、本で学ぶことのメリットを紹介します。
メリットとしては大きく分けて、
- 比較的安価で学べる
- 自分のペースで学べる
- 場所を選ばず学べる
といった点が挙げられます。それぞれ見ていきましょう。
比較的安価で学べる
本でプログラミングを学ぶメリットとして、比較的安価なことがあります。
プログラミングスクールなどでは数万円~数十万円かかることも多いですが、本であれば1~3千円程度で手に入れることができます。
プログラミングが自分に合っているかわからないという段階で、あまり費用をかけたくない場合にはまず本で学んでみることも選択肢の一つです。
自分のペースで進められる
プログラミングを本で学ぶ利点として、自分のペースで進められることも挙げられます。
授業を受けたり課題の提出期限といった外部からの働きかけがないため、いつまでにどう進めるかなど学習の進め方を自分で決めて取り組んでいくことが可能です。
また、書店や通販サイトで購入して手元に届けばすぐに学習を始められるというスピード感もメリットといえるでしょう。
場所を選ばず学べる
本は持ち運びがしやすくどこでも学べることもメリットの一つです。
そこまで重いものでもなく、電源も必要ないため、電車での移動中やちょっとした空き時間にも開いて学ぶことができます。
先ほど紹介したようにパソコンと連携させて学んでいく形式の本もありますが、それでも自宅やカフェなど多くの場所で学ぶことが可能です。
プログラミングの基礎が学べる入門本
ここからは実際にプログラミングを学習するための本を紹介していきます。
まずは、プログラミング初心者の方が基礎を学ぶための入門本から見ていきましょう。
プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業
出典:米田 昌悟「プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業」
こちらはプログラミングに興味はあっても学び方がわからない、といった初心者の方に向けて書かれた本です。
プログラミング未経験の方に「プログラミングとは」といった前提となる基礎知識や、プログラミングの学び方、どのプログラミング言語を学ぶといいのか、初心者におすすめの学習サービスなどを紹介している入門書です。
マンガと図解でスッキリわかる プログラミングのしくみ
次に紹介するのは、マンガで描かれたプログラミングの入門本です。
表紙にも映っているキャラクターによるマンガと図解により、コンピュータの仕組みやプログラミングの基礎について学んでいく内容になっています。
最初にコンピュータの基礎やプログラミングとの関係の説明から始まり、後半ではプログラミング言語について具体的な解説があります。プログラミングだけでなく、OSやメモリなどコンピュータの基礎から学べる入門本です。
子ども向けの入門本
プログラミングの本の中には、子ども向けに書かれたものもあります。
子どもが読むのはもちろん、簡潔でわかりやすい内容なのでプログラミング初心者の大人が読んでも役に立つ本となっています。
はじめてのプログラミング (学研まんが入門シリーズ)
出典:橋爪 香織「はじめてのプログラミング (学研まんが入門シリーズ) 」
学研のまんが入門シリーズの中のプログラミング編です。
この本にはストーリーがあり、ゲーム制作を目指す主人公の姿を通してプログラミングの基礎を学んでいくことができる仕組みになっています。
「アクションゲームを作る」という具体的な内容を通してプログラミングについて紹介しているため、理解がしやすいつくりになっているのが特徴です。
使って遊べる!Scratchおもしろプログラミングレシピ
出典:倉本 大資,和田 沙央里「使って遊べる!Scratchおもしろプログラミングレシピ」
簡単な操作でゲームが作れるプログラミング教材の「Scrach(スクラッチ)」を題材としたプログラミング入門本です。
「福笑い」や「トントン相撲」などみんなが知っている題材のゲームを、実際にスクラッチで作りながらプログラミングの基礎を学んでいく内容です。
スクラッチ自体はインターネット環境があれば無料で使用できるため、本を見ながら真似してプログラミングしていくことで実践的に学習していくことができます。
プログラミングの独学におすすめの本8選
この章では入門本で基礎を学んだ後に、独学でプログラミング言語を学習していくための本を8冊紹介します。
HTML(エイチティーエムエル)&CSS(シーエスエス)
HTMLとCSSは正確にはマークアップ言語と呼ばれる言語ですが、学び方などプログラミング言語と共通する部分が多いため紹介します。
難易度が低く初心者にも学びやすい言語です。
これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊目の本
出典:Capybara Design,竹内 直人,竹内 瑠美「これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊目の本」
Webサイトを作成しながら、HTMLとCSSが学べる参考本です。
未経験からWebサイトを作ることを目的としており、本の中のサンプルコードをパソコンに打ち込むことで実際に作成をしていきます。
インターネット上から学習をサポートするファイルをダウンロードすることも可能となっています。
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
出典:Mana「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座」
こちらも初心者からWebサイト作成を学んでいく参考本です。
HTMLとCSSについてだけではなく、Webデザインのレイアウトや配色などについても紹介されています。
後半では実際に本に書かれている内容を元に、Webサイトを作成していくことで必要なスキルを身につけることができるようになっています。
JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptはWebサイトにアニメーションを追加したり、ゲーム制作などに使われるプログラミング言語です。
こちらも難易度が低く学びやすいといわれています。
子どもから大人までスラスラ読める JavaScriptふりがなKidsプログラミング ゲームを作りながら楽しく学ぼう!
子どもから大人まで幅広い年齢の方がJavaScriptを学べる参考本です。
英数字や記号のコードに、そのコードが何を意味しているのかを説明する「ふりがな」を振っていて、プログラミングに馴染みのない方でもわかりやすいのが特徴です。
本の中にはサンプルコードが載っていて、迷路やクイズなどのゲームを作りながらJavaScriptを身につけることができます。
インターネットでサンプルコードやゲームに使う画像をダウンロードすることができるので、すぐにゲームを作ることができます。
JavaScript本格入門 ~モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで
こちらは、JavaScriptやほかのプログラミング言語を学んだ経験がある方向けの参考本です。
内容としてはJavaScriptの歴史から基本的な書き方、応用的な使い方紹介、インターネット上のサンプルファイルを使ってのアプリ制作などになっています。
専門的な用語が多く出てくるため、目次や内容を試し読みしてから判断するといいでしょう。
PHP(ピー・エイチ・ピー)
PTPはWebアプリやシステム開発などに使用されるプログラミング言語で、シンプルなため比較的初心者に向いている言語といわれています。
スラスラ読める PHPふりがなプログラミング ふりがなプログラミングシリーズ
PHPの基礎から学べる参考本で、先ほど紹介した本と同じように、英数字や記号のコードに「ふりがな」が振ってあるため、プログラミング初心者が独学で進めやすくなっています。
PHPの特徴や書き方を段階を踏んで学んでいき、最後はインターネット上にあるサンプルファイルも使いながらWebアプリを作ることでPHPのスキルを身につけていきます。
よくわかるPHPの教科書 【PHP7対応版】
出典:たにぐち まこと「よくわかるPHPの教科書 【PHP7対応版】 (教科書シリーズ)」
PHPを初めて学ぶ方向けの参考書で、プログラミングの基礎知識から、PHPをパソコンで始めるための準備についても紹介しています。
後半では実際にメモ帳のようなWebアプリや、ひとことコメントができるWeb掲示板などを作成していきます。こちらの本もインターネット上にあるサンプルファイルを活用しながら学んでいきます。
Python(パイソン)
PythonはWebアプリやAI(人工知能)などの開発に使われるプログラミング言語です。こちらもシンプルで比較的学びやすい言語として知られています。
詳細! Python 3 入門ノート
この本では、Pythonをパソコンで使えるようにする設定から紹介している参考本です。
Pythonの基本的な書き方や、実践的に使うための用語や方法なども解説しており、後半では実際にプログラミングをしながら実践的に学んでいきます。
サポートサイトからダウンロードできるサンプルファイルを使いながら進めていきます。
Pythonでつくる ゲーム開発 入門講座
出典:廣瀬 豪「Pythonでつくる ゲーム開発 入門講座」
ゲーム制作を通してPythonを学んでいく参考本です。
ゲーム業界の知識やPythonの基礎知識から紹介されていて、ゲーム制作の経験がない方にも学習しやすくなっているのが特徴です。
作成するゲームは「クイズ」「RPG」「すごろく」「自動生成ダンジョン」など数多くあり、ゲーム制作に必要なサンプルファイルは、サポートサイトからダウンロードすることができます。
プログラミングの本を選ぶときのポイント
ここでは、プログラミング学習の本を選ぶときに押さえておきたいポイントを紹介します。ポイントとして「学びやすさ」や「学習段階」で選んでいくことが大事です。
また、「プログラミング学習に本が必要なのか?」と疑問に思う方もいると思うので、その点についても合わせて紹介します。
学びやすさで選ぶ
プログラミングを本で学習する際は、自分が学びやすいと思うものを選ぶことがポイントです。
学びやすさは以下のような点で変わってきます。
- イラストが多い
- カラフルに書かれている
- 文字が多い
- 図解されている
- 知識が中心
- 演習問題が豊富
人によって何が学びやすいと感じるかは変わってきます。イラストが多い方が頭に入ってきやすい方もいれば、文字が中心の方が理解しやすい方もいます。
学びやすさを確かめるためには、実際の本屋で開いてみることや、インターネットで試し読みをしてみることがおすすめです。
学習段階に合わせて選ぶ
プログラミングを本で学ぶためには、自分の学習段階に合わせた本を選ぶことも大事です。
学習段階は「初心者」「中級者」など、どのくらいプログラミングが理解できているかの段階です。
学習段階に合った本を読んでいくことで学習を進めやすくなります。
全くプログラミングをしたことがない方であれば、「入門本」「初心者向け」「簡単にできる」といったタイトルの本を選んでいくと、丁寧に説明されていることが多く理解しやすくなるでしょう。
逆に、プログラミング言語を使ってゲームやアプリを作ったことがある方が入門本を読んでも、すでに知っていることが多くてあまり参考にならないと思います。
本のタイトルや説明文には「対象」が書かれていることが多いので、こちらも本屋やネットで確認してから購入するようにしましょう。
そもそもプログラミング学習に本はいらない?
ここまでプログラミングを本で学んでいく方法やおすすめの書籍を紹介してきました。
しかし、「プログラミングはやはり教えてもらった方がいいのでは」「他の方法の方が合っているかも」と感じる方もいると思います。
本はプログラミングを学ぶ方法の一つです。ほかにも選択肢はあり、本での学習が合う方もいれば合わない方もいるでしょう。
学習サイトやプログラミング教室などプログラミングを学ぶ方法はあり、それぞれにメリットもあります。学びやすさやライフスタイル、費用などを考慮して自分に合った方法を選んでいくことが大事です。
一人で進めるより誰かに教えてもらったり、仲間がいた方がモチベーションが保ちやすいという方はプログラミング教室に通う方法もあります。
プログラミング教室では、プログラミングの専門的なスキルを持ったスタッフによるレクチャーや、教室に通うほかの生徒と一緒に学習を進めていける点が特徴です。
LITALICOワンダーは、高校3年生までを対象としたプログラミング教室です。
東京・千葉・埼玉・神奈川に教室があり、一人ひとりの興味や目的、学習段階に合わせて授業をオーダーメイドで設計しています。
無料での体験も実施中ですので、「プログラミングを誰かに教わりたい」「自分に合っているか試してみたい」という方はぜひお問い合わせください。
プログラミング初心者におすすめの本についてまとめ
現在ではプログラミングの学習方法は多く、本で学ぶこともその一つです。
本での学習は、比較的安価なことや自分のペースで進められること、場所を選ばないことなどのメリットがあります。
プログラミングの本は多くの種類が出版されていて、全くプログラミングに触れたことがない方向けのものから、本格的にプログラミング言語を学びたい方向けのものなど、対象や目的によって分かれています。
文字だけでなくイラストや図解が使われている本もあれば、サポートサイトがあってパソコンも使用する本もあるため、自分が「学びやすい」と感じる本を選んでいくことが効果的に学習を進めるために大事なポイントです。
本での学習は基本的に一人で進めていくことになるため、もし「誰かに教わりたい」「仲間が欲しい」と思った時には、プログラミング教室などといったほかの方法も選択肢に入れるといいでしょう。