最終更新日:2023.09.12
公開日:2023.06.16
- マインクラフト
- Hour of Code
Hour of Code(アワーオブコード)でできるマインクラフトの無料プログラミングゲームを紹介!
子どもを対象とした、気軽にプログラミング学習ができるサイトに「Hour of Code(アワーオブコード)」があります。
アワーオブコードでは、無料の教材がいくつもあり、基本的にマウス操作だけでプログラミングを学べます。
アワーオブコードの教材には、人気のゲーム「マインクラフト」を題材としたものもあり、マインクラフトが好きな子どもがプログラミングを学ぶきっかけにもなっています。
今回はアワーオブコードについての説明や、アワーオブコードでマインクラフトを使ってプログラミングを学ぶ方法を具体的に紹介します。
Hour of Code(アワーオブコード)とは?
アワーオブコードとは、子どもを対象とした世界的なプログラミング教育の普及活動のことです。
アワーオブコードはアメリカの非営利団体のcode.org(コードオルグ)が中心となり運営をしていて、AmazonやGoogle、Facebookなどが協賛しています。
アワーオブコードではプログラミングを学ぶイベントなどを開催しているほか、インターネット上の「Hour of Code」というサイトに無料でプログラミングを学ぶ教材(アクティビティ)も用意しています。
サイトでは、マインクラフトのほか、子どもたちに人気のゲームやアニメをモチーフとしたアクティビティがあります。
アワーオブコードのアクティビティはパソコンだけでなく、スマホやタブレットからも無料で利用することができます。
今回はアワーオブコードのサイトで、マインクラフトを使ったプログラミング学習について紹介していきます。
Hour of Code(アワーオブコード)の特徴とは?
アワーオブコードの特徴として、Hour(1時間)という言葉通り、1時間という短い時間でプログラミングの基本が学べるという点があります。
プログラミングというと、「英数字を打ち込むようなイメージがあり難しそう」「学ぶのに時間がかかるのではないか」と考える方もいると思います。しかし、アワーオブコードではアクティビティごとに短い時間で遊びながらプログラミングに触れることが可能です。
また、ゲームやアニメのキャラクターを用いたアクティビティがあることも特徴の一つです。子どもに人気のマインクラフトや人気のゲームやアニメ、SF映画をもとにしたアクティビティなどがあるため、好きなものを通して自然と学習を進めていくことにもつながります。
もう一つ特徴として、ビジュアルプログラミングで学んでいくことも挙げられます。
ビジュアルプログラミングとは、命令文の書かれたブロックなどを組み合わせてプログラミングしていくことをいいます。
プログラミングというと、キーボードを使って画面に英数字を打ち込んでいくというイメージがあり、「子どもには難しいのでは」と感じる方もいると思います。
アワーオブコードのビジュアルプログラミングでは、「実行をしたときに」「前に すすむ」「左を向く」などと書かれたブロックをマウスやタッチ操作で組み合わせることでプログラミングをしていきます。視覚的にわかりやすいため、子どもにも取り掛かりやすいといえるでしょう。
他にも、一部のアクティビティは、ダウンロードすればインターネットにつながっていない状態でも学習を進めることができます。
code.org(コードオルグ)とは?
アワーオブコードを運営しているのは、非営利団体code.org(コードオルグ)です。
コードオルグは2013年に双子の兄弟によってアメリカで設立された団体で、教育機関にプログラミングなどの教材を提供することや、アワーオブコードなどの活動を通じてコンピューターサイエンスの普及をおこなっています。
アワーオブコードは180か国以上に普及しており、現在までに16億人以上が受講したとされています。
Hour of Code(アワーオブコード)でできるマインクラフトを使ったプログラミング学習の進め方
ここからは、アワーオブコードのマインクラフトを使ったアクティビティの進め方を紹介します。
マインクラフトとは
まずマインクラフトとは、マイクロソフトが運営をしている、子どもを中心に大人気のゲームソフトのことです。
マインクラフトはすべてがブロックでできた世界の中で、冒険や建築などを楽しむことができます。
マインクラフトには「ボスを倒す」「誰かを救い出す」のようなゲームの目的は定められておらず、プレイヤーが自由に遊び方を選べることが人気の要因といわれています。
マインクラフトには教育版もある
マインクラフトには教育版マインクラフトと呼ばれる、プログラミング学習ができるものも存在します。
教育版マインクラフトは正式には「Minecraft Education」といって、小学校やプログラミング教室などの教育現場で用いられることが多いです。
教育版マインクラフトにはさまざまなレッスンが用意されていて、子どもたちはマインクラフトを楽しみながらプログラミングの考え方などを学んでいくことができるようになっています。
Hour of Code(アワーオブコード)でマインクラフトを使ったプログラミング学習の進め方
ここからは実際にアワーオブコードでマインクラフトを使ったプログラミング学習について紹介します。
まず、マインクラフトの教育版とは別に、アワーオブコードでもマインクラフトを使ったプログラミング学習ができます。
どちらもマインクラフトを用いていますが、アワーオブコードと教育版で違う点として、
- プログラミング学習に特化している
- 短い時間で学べる
- 無料で使うことができる
があります。
アワーオブコードはあくまでプログラミングの入門編という位置づけで、無料で手軽に触れることができる点が特徴です。
そのため、アワーオブコードのアクティビティは「マインクラフトをいつも遊んでいる」という子どもにも、「マインクラフトは好きだけど動画で見ただけ」といった子どもにも合っているといえるでしょう。
では実際にアワーオブコードでプログラミングを学んでいく様子を紹介します。パソコンでの進め方を紹介していきますが、スマホやタブレットでも同様の操作で進めることができます。
アワーオブコードのサイトにアクセスする
まずはアワーオブコードのWebサイトにアクセスしましょう。
表示が英語の場合は右上から言語を日本語に設定することができます。
画面の真ん中にある「試す」をクリックすると、選んだ言語で遊べるアクティビティが表示されます。
今回は「マインクラフト(Minecraft)のHour of Code」をクリックします。
アクティビティを選択する
マインクラフトを使ったアクティビティの一覧が表示されました。
複数ありますが、いずれも難易度はほとんど変わりませんので、気になったものを選ぶといいでしょう。
今回は「マインクラフトアドベンチャー」を試していきます。画面の「はじめる」をクリックします。
キャラクターを選択する
画面が切り替わって、アクティビティについて説明する動画が表示されます。後から見返すこともできるため、今回は「×」ボタンで消して進めます。
次に、2体のキャラクターが表示されます。選んだキャラクターが画面に表示されることになりますので、好きな方を選びましょう。今回はSteveにします。キャラクターの下の「選択」をクリックします。
ヒントを見る
画面に「羊に近づくには、2つ目の”前に すすむ”を追加します。」とヒントが出てきました。また、操作説明も表示されています。それぞれ確認したら「OK」と「×」をクリックして消しましょう。
ブロックを組み合わせる
いよいよアワーオブコードでプログラミング学習の開始です。画面の左の小さい画面に先ほど選択したキャラクターが表示されています。
このキャラクターにプログラミングで指示を出し、2マス先の羊に接触することがゴールです。
「ワークスペース」を見ると、「実行(じっこう)した時」と「前に すすむ」ブロックが組み合わさっていることが分かります。
この状態で左の小さい画面の「実行(じっこう)」をクリックすると、キャラクターが1マス進みました。が、羊には触れることができませんでした。
画面の上を見ると新たなヒントが出ています。「リセット」を押して最初に戻してやり直してみましょう。
先ほどは「前に すすむ」ブロックが足りませんでした。そこで、「ブロック」と書かれたスペースから「前に すすむ」ブロックをクリックしたまま「ワークスペース」に移動し、すでにある「前に すすむ」ブロックの下にくっつけます。
この状態で「実行(じっこう)」をクリックしてみましょう。
無事羊のもとへたどり着きました。これでクリアです。画面の真ん中上の「①」の色が変わっていることが分かります。この数字と点はアクティビティのステージ数を表しています。今回は14個のステージがあるということになります。
クリアするとこのような画面が表示されるので、「次へ」をクリックして新しいステージへ進みましょう。
次のステージへ進む
次のステージです。今度は「前に すすむ」以外のブロックも出てきて難易度が上がっています。
ここでは、「前に すすむ」を2つ、「ブロック破壊(はかい)」ブロックを1つ組み合わせて「実行(じっこう)」をクリックします。
無事に木を切り倒すことができました。このようにブロックを組み合わせてキャラクターへ命令を出して目的を達成する、という流れを繰り返してプログラミングの考え方を学んでいきます。
難易度が上がっていく
今見てきたステージはブロックの組み合わせ方がすぐわかったと思います。しかし、ステージを進めていくごとにだんだんと難易度が上がってきて、「くりかえし」など新しい概念も登場していきます。
この「くりかえし」は実際のプログラミングではよく使用する概念です。このようにアワーオブコードでは段階を踏みながら徐々にプログラミングに必要なことを学んでいくことができます。
アワーオブコードの一つひとつのアクティビティは1時間程度で終わるため、子どもがプログラミングに興味があるという方はまず触れてみるといいでしょう。
プログラミングをもっと学びたいときは
アワーオブコードでマインクラフトを使ったプログラミング学習について紹介してきました。
アワーオブコードはあくまでプログラミング入門用のサイトなので、アワーオブコードをクリアした後に「もっとプログラミングを学んでみたい」という子どもにはプログラミング教室に通う方法があります。
プログラミング教室とは、ロボットの操作やゲーム制作などを通してプログラミングを学んでいく習い事のことです。中にはマインクラフトを教材として用いている教室もあります。
プログラミング教室ではプログラミングに詳しい講師がいて、わからない箇所をすぐに質問することができたり、ほかにも通っている生徒がいて切磋琢磨しながら学べるといった利点があります。
マインクラフトを使ってプログラミングを学ぶ
LITALICOワンダーは教室とオンラインで授業を提供している子どもプログラミング教室です。
LITALICOワンダーでは、子ども一人ひとりの性格や好きなこと、プログラミングの習熟度に合わせて、オーダーメイドで授業を設計しています。
オンラインの授業では教育版マインクラフトを教材とした、「マインクラフトクリエイトコース」を提供しています。
マインクラフトクリエイトコースではマインクラフトで遊びながら、「プログラミングの考え方」「主体性」「論理的思考」「創造力」などを身につけていくことができます。
教室、オンラインともに無料の体験授業を実施しています。子どもが「アワーオブコードは一通りやった」「いつもマインクラフトで遊んでいる」といった方は、ぜひ一度お問い合わせください。
Hour of Code(アワーオブコード)でマインクラフトを使ったプログラミング学習まとめ
アワーオブコードは、無料で手軽にプログラミング学習ができるサイトです。
アワーオブコードのアクティビティの中には、子どもに人気のゲームやアニメのキャラクターをモチーフにしたものも多くあります。
その中で今回は、実際にマインクラフトを使ったアクティビティの進め方を紹介してきました。子どもは愛着のあるキャラクターへ命令を出しながら、段階を踏んでプログラミングを学んでいくことができます。
ただ、アワーオブコードはあくまで入門用という位置づけのため、学んだあとに「もっとプログラミングを学びたい」「実際のマインクラフトを使いたい」という子どもには、プログラミング教室でより深く学習をしていくことも選択肢の一つです。