公開日:2023.09.19
- Scratch(スクラッチ)
- プログラミング
- ダウンロード
スクラッチをダウンロードするには?プログラミング方法も紹介
Scratch(スクラッチ)はマウスやタッチ操作でブロックを組み合わせることでプログラミングができ、直感的に操作ができることでプログラミングに慣れていない子どもにも扱いやすいといわれています。
実際に、プログラミング教材として小学校などさまざまな教育現場でも導入されています。子どもがスクラッチでよく遊んでいる、という家庭も多いのではないでしょうか?
ただ、スクラッチは基本的にインターネットにつながった状態で使用するため、「子ども一人で使わせるのは心配…」「インターネットにつながないと使えないの?」と不安や疑問がある方もいると思います。
スクラッチはアプリ版をダウンロードすることで、インターネットがない環境でも使うことができます。しかし、ダウンロードして使う場合は一部に使えなくなる機能があるため、あらかじめ知ったうえで使っていくことが大事です。
今回は、スクラッチの概要や簡単なプログラミング方法、ダウンロードするメリットとデメリット、具体的なダウンロードの流れを紹介します。
スクラッチとは?
Scratch(スクラッチ)とは、指示の書かれたブロックを組み合わせるだけでプログラミングをすることができ、ゲームやアニメーションなどが作れるツールのことです。
マサチューセッツ工科大学が開発し70か国以上の言語で使えるなど、プログラミング教材として世界中で親しまれています。
スクラッチは誰でも無料で使うことができ、日本でも小学校やプログラミング教室などの教育現場で活用されています。
スクラッチでプログラミングする方法
ではスクラッチでプログラミングする方法を簡単に紹介します。
例として、キーボードの「スペース」を押すとキャラクターが回転するプログラミングの流れを見ていきましょう。
今回はコウモリのキャラクターを使ってプログラミングをしていきます。
キャラクターは右下の「スプライトを選ぶ」から、好きなものに変更することができます。
回転させるプログラミングにはブロックを2つ使います。
まず、「スペースキーが押されたとき」ブロックを画面の左から持ってきます。パソコンではマウスを左クリックしたブロックをつかみ、そのまま真ん中の画面で指を離すことで配置できます。
つぎに、「15度回す」ブロックを持ってきて、「スペースキーが押されたとき」ブロックの下に配置します。そうすると自動的にブロック同士がくっつきます。
これでプログラミングができました。スペースキーを押すと、コウモリが15度だけ右に傾きます。そのままスペースキーを押し続けると、コウモリをぐるぐると回転させることが可能です。
ブロック内の「15度」を「360度」に変えると、一度スペースキーを押すと一回転するようになるなど、キャラクターにさせたい動きによってプログラミングを変えていくことができます。
スクラッチではこのようなプログラミングを何度もおこなうことで、ゲームやアニメーションなどを作っていきます。
また、スクラッチでは作ったゲームなどの作品をアップロードすることが可能で、ほかの人の作品で遊んだり、コメントしあったりというコミュニティ機能もあります。
スクラッチアプリのダウンロード方法
スクラッチでプログラミングをするには、インターネットを通じてスクラッチの公式サイトでおこなう方法と、スクラッチアプリをダウンロードしてオフラインでおこなう方法があります。
基本的にはスクラッチの公式サイトからおこなうことが多いですが、ダウンロードして使う方もいます。
ここでは、スクラッチをダウンロードするメリットと、具体的なダウンロードの流れを紹介します。
スクラッチアプリをダウンロードするメリット
スクラッチアプリをダウンロードすることの最大のメリットとして、オフラインでプログラミングができることがあります。
外出先などインターネット環境がない場合や、インターネットにつながっているとついほかのサイトを見てしまうという場合に活用できるといえるでしょう。
しかし、デメリットといえることもあります。例えばWindowsアプリでは作った作品を直接アップロードすることはできません。スクラッチアプリから作品を一度パソコンに保存し、スクラッチ公式サイトでログインをしたのちにアップロードする、という手順が必要です。
また、アプリのアップデートがあった際はもう一度公式サイトからダウンロードし直す必要もあります。
ほかにも、アプリからはほかの人の作品で遊ぶこともできない点もデメリットといえるかもしれません。
こういったメリットやデメリットになり得ることを考慮したうえで、使い方を選択していくことが大事です。
なお、スクラッチアプリをダウンロードする時期や、お使いの機器によって仕様が異なることがありますので、最新の情報をダウンロードページで確認するようにしましょう。
スクラッチアプリのダウンロード方法
ここでは具体的にスクラッチアプリをダウンロードする方法を紹介します。今回はWindows版のスクラッチアプリを例にして、順番に流れを見ていきましょう。
まずはスクラッチの公式サイトにアクセスし、最下部の「ダウンロード」をクリックします。
ダウンロードページに移ります。「OSを選んでください」から、自身のお使いの機器を選択します。スクラッチアプリは対応している機器すべてで無料でダウンロードすることが可能です。
今回は「Windows」で使うアプリをダウンロードします。
Microsoftストアとこのページからダウンロードできます。ここでは「直接ダウンロード」をクリックします。クリックするとすぐにダウンロードが始まりますので、ご注意ください。
ダウンロードしたファイルが保存されていますので、ダブルクリックしてインストールを開始します。
パソコンをお使いの方全員にインストールするか、今ログインしているアカウントにのみダウンロードするかを選びます。ここでは、現在のユーザーのみに「インストールする」を選択し、「インストール」をクリックします。
インストールにはしばらく時間がかかります。インストールが終わると「完了しました」と表示されるので、「完了」をクリックします。
自動的にスクラッチアプリが起動しました。ここでは、スクラッチの利用状況を送信するかを選択できます。利用状況は、言語設定やブロックの使用状況などのことで、個人情報は含まれないとされています。
ここでは「共有しない」を選択して「閉じる」をクリックします。これでプログラミングをはじめる準備が整いました。
スクラッチ公式サイトと同様のプログラミング画面が起動しました。あとは自由にプログラミングを楽しむことができます。
スクラッチアプリはタブレットでもダウンロードできる?
スクラッチをダウンロードしないで使う方法
今度はスクラッチをダウンロードせずに、インターネット上で使う方法を紹介します。
まず、スクラッチの公式サイトにアクセスします。
次に画面上にある「作る」をクリックします。そうするとプログラミングの画面が起動しました。
スクラッチをインターネット上で使うメリットとしては、
- 作品をインターネット上にすぐ公開できる
- ほかの人の作品を遊ぶことができる
- アプリをダウンロードしていない機器からも使うことができる
- ipadなどのタブレットからも使うことができる
- アップデートの手間がいらない
などが挙げられます。
こういったメリットから、今のところスクラッチはインターネット上で使うことが主流となっています。
ただ、デメリットがないわけではなく、インターネットにつながっていないと使用できない点がネックとなる場合があります。
こちらも、メリットデメリットを把握したうえで、どう使うかを選んでいくといいでしょう。
スクラッチで使う素材をダウンロードする方法
スクラッチではあらかじめ用意されている画像や効果音(総称して「素材」と呼ばれています)だけでなく、インターネット上にある素材を使うこともできます。
ただ、インターネット上にある素材には著作権があり、法律によって守られています。そのため、二次使用や私的利用が許可された素材だけ使うことが可能です。こういった素材は「フリー素材」などと呼ばれています。
スクラッチでは素材を探すために「クリエイティブ・コモンズの検索ページ」を紹介しています。
「Openverse」を選択した状態で使いたい素材を探すと、フリー素材が見つかります。 ただ、フリー素材といっても使用する際の規約が定められているため、よく読んでから使用するようにしましょう。
素材を使う際の注意点として、インターネット上にある画像には著作権があり、アニメのキャラクターなどをそのまま使うと著作権の侵害となる場合もあります。総務省の資料にも以下のように書かれています。
「子供たちがさまざまな著作物を無許可でアップロードしてしまい、著作権侵害となるケースが生じています。」
このようなトラブルを回避するためには、ダウンロードする前に「著作権について子どもとよく話しあう」「ダウンロードするサイトを決めておく」「保護者の方と一緒におこなう」などの対策があります。
これからの社会では重要となることなので、こういった機会に保護者と子どもで確認するといいでしょう。
スクラッチを学ぶならプログラミング教室
スクラッチでゲームやアニメーションを作っていて、「もっといろいろな作品が作りたい」という子どもには、プログラミング教室に通うことも方法の一つです。
プログラミング教室とは、ゲーム制作やロボット製作などを通してプログラミングを学んでいく学習塾です。教室によってはスクラッチを教材として使用している場合もあります。
プログラミング教室に通うメリットとしては、プログラミングに詳しい講師がいてわからないことがあった際にすぐ聞けることや、一緒に学んでいく仲間がいてやる気が続きやすいといったことが挙げられます。
プログラミング教室LITALICOワンダー
教室とオンラインで授業を展開しているプログラミング教室の「LITALICOワンダー」も、「ゲーム&アプリプログラミングコース」でスクラッチを使った授業をおこなっています。
LITALICOワンダーでは生徒一人ひとりが好きなものや作りたいものを大切に、楽しんで学べるようにオーダーメイドで授業を設計しています。
スクラッチで作った作品は定期的に発表する機会も設けていて、LITALICOワンダーに通う子どもたち全体の発表会である「ワンダーメイクフェス」では、みんなの前で自分の作品のプレゼンをおこないます。
LITALICOワンダーに通う小学3年生のお子さんがつくった作品が、こちらの「無限農業ゲーム」です。
プログラミングで意識した点や工夫した点も資料にまとめて発表しました。
試行錯誤しながらゲームを作ることが大切な経験になることはもちろん、人前で発表することで伝える力を養っていくこともできます。
LITALICOワンダーでは教室、オンラインともに無料の体験授業も実施中です。「もっとスクラッチを学びたい」「いろいろな作品を作りたい」という子どもがいる方は、ぜひ一度お問い合わせください。
スクラッチのダウンロードについてまとめ
スクラッチはブロックを組み合わせることでプログラミングができ、ゲームなどを作ることができるツールのことです。
全世界で使われていて、日本でも小学校のプログラミング教育に用いられるなど多くの場面で活用されています。
スクラッチはインターネット上で使うだけでなく、アプリをダウンロードして使うこともできます。
スクラッチのアプリをダウンロードすると、インターネットにつながなくても利用できるといったメリットがあります。
ただ、インターネットを通じて使う場合と比べて機能に制限もありますので、それぞれのメリットとデメリットを考慮して使い方を選ぶといいでしょう。