最終更新日:2023.11.14
公開日:2023.01.26
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iPadでプログラミング|始め方やおすすめの学習アプリ・サイトをご紹介
iPadがあれば、プログラミング学習はもちろんのこと、簡単なアプリを作ることもできます。実際に、iPadでプログラミングをするときに使える開発アプリも、数多くリリースされています。
一方「iPadでプログラミングをするにはどんな準備が必要?」や「iPadでプログラミング学習ができるアプリは?」など、疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、iPadでプログラミングをおこなうメリットや必要な準備、おすすめのプログラミング学習アプリ(サイト)について解説していきます。
iPadでプログラミングはできる?
結論から言えば、iPadでプログラミングをすることは可能です。
プログラミングができる環境を整えることで、iPadを使って簡単なアプリなどを開発できます。
また、iPadなどのタブレットは、プログラミングを学習する段階においても活躍してくれます。
プログラミングの考え方やプログラミング言語について学べる学習アプリ(サイト)を活用すれば、すきま時間を使ってプログラミングスキルを磨けるでしょう。
iPadでプログラミングするメリットは?
iPadでプログラミングをするメリットは、主に3つあります。
持ち運びがしやすい
iPadはノートパソコンに比べて本体が軽く持ち運びがしやすいため、外出先でも作業が可能です。
例えば、iPad Proの11インチのWi-Fiモデルは466gです。
水が入った500mlのペットボトルよりも軽いと考えると想像がつきやすいかもしれません。
またノートパソコンのように、膝の上にのせて画面を開く必要もないので、スマホを使うような感覚で、気軽に操作できる点もiPadのメリットと言えるでしょう。
MacBook Proよりも安く購入できる
iPadのメリットとして、同じApple社から発売されているMacBook Proよりも安い価格で購入でき、なおかつプログラミングもできる機能性を持ち合わせている点が挙げられます。
例えば、iPad Proの11インチのWi-Fiモデルであれば、124,800円〜購入できます。
一方、MacBook Proの13インチは178,800円(税込)です。
5万円以上も差があることから、iPadの方が手の届きやすい商品であると言えるでしょう。
プログラミングの学習ツールとしても使える
プログラミングの学習アプリをインストールすることで、iPadを学習ツールとして使うこともできます。
本来であれば、プログラミングをする場合は環境構築(プログラミングをおこなうための環境を整える)という作業が必要ですが、プログラミングの学習アプリの中には、アプリ内ですでにプログラミングができる環境が用意されているものがあります。
そのため、プログラミング初心者の方でも、アプリをインストールするだけで、iPadでスムーズにプログラミング学習に取り組むことができます。
iPadでプログラミングをするデメリットは?
iPadでのプログラミングには、メリットだけでなくデメリットもあります。
まず、「プログラミングで本格的なアプリを開発したい」と思った時に、iPadだけではできないことが出てくる可能性があります。
このようなときに「本当はこんな風にプログラミングしたいのに!」ともどかしさを感じるかもしれません。
また、画面サイズが小さいiPadの場合は、目や体に負担がかかりやすく、長時間プログラミングしていると疲れてしまうこともあるため注意が必要です。
iPadは子どものプログラミング学習にもおすすめ
iPadは子どものプログラミング学習とも相性がいいと言われています。
初めて子どもがプログラミングに挑戦する場合、英数字の並んだ難しいプログラミングのコードを理解するのは難しいでしょう。
そこで活用されているのが、視覚的にわかりやすいブロックなどを組み合わせることでプログラムが組める「ビジュアルプログラミング言語」です。
そして、画面を直接タッチできるiPadであれば、子どもは指でブロックを動かしながら、直感的に操作できます。
上記のことから、iPadなどのタブレットを利用すると、パソコンのタイピングやマウス操作に慣れていない子どもにも、気軽にプログラミング学習をスタートすることが可能です。
iPadでプログラミングの始め方
iPadでプログラミングを始めるためには、最初に環境を整える必要があります。
この項目では、どのような準備をおこなわなくてはいけないのか解説していきます。
Wi-fi環境を整える
プログラミングをする上で、Wi-fi環境は欠かせません。
例えば、プログラミングができる環境を整えるためにアプリをインストールしたり、わからないところをネットで調べたりするときに必要となります。
外出先でiPadを使いプログラミングをおこないたい場合は、スマホのテザリング機能(スマホのデータ通信を利用して端末をネットに接続する)やモバイルWi-fiの活用も検討しましょう。
開発アプリをインストールする
iPadでプログラミングをする場合は、開発アプリをインストールしなくてはいけません。
プログラミング初心者の場合、開発に必要なテキストエディタなどがひとまとめになっているIDE(統合開発環境)アプリを利用するとスムーズに準備を整えられるでしょう。
プログラミング言語によって、必要なアプリ(開発環境)は異なることがあるため、まずはどのプログラミング言語を使うのかを決めておきましょう。
また、IDE(統合開発環境)アプリは無料のものだけでなく有料のものもあります。
外部キーボードを用意する
iPadでプログラミングをするのであれば、外部キーボードはあった方が便利です。
外部キーボードを使用しない場合、iPad画面の下部に表示されるキーボードをタッチしてプログラミングのコードを入力することになります。
これでは、画面の下部分が見づらくなり、コードの記述もしにくくなってしまいます。
また、外部キーボードがあれば、ショートカットキーが使えて、iPadで効率のいい作業が可能です。
外部キーボードは安いものだと3,000円以下の商品もあるので、最初に用意しておくといいでしょう。
iPadで使えるプログラミング言語は?
iPadでプログラミングをするときに、活用できるプログラミング言語はいくつかあります。
Swift(スウィフト)
Apple社が開発したSwiftは、誰もが自由に使えるプログラミング言語です。
iPadにアプリ「Swift Playgrounds」をインストールすれば、ゲーム感覚で楽しくSwiftを学べるだけでなく、実際のアプリ開発にも挑戦することができます。
また、Swiftは、コードがシンプルでプログラミング初心者にも扱いやすい言語であるため、習得難易度が高すぎない点もポイントです。
Python(パイソン)
iPadに「Pythonista」などのアプリをインストールすることで、プログラミング言語のPythonを使ってアプリ開発をすることも可能です。
Pythonは、Webサービスやアプリケーションの他、AI(人工知能)の開発にも使われていることから、将来的な需要も高くなると予想されています。
また、「C言語」や「Java」などの初心者には難しいと言われるプログラミング言語と比べて、コードがシンプルで、それらと比べると取り組みやすい点も特徴です。
さらに、Pythonは販売されている関連書籍の数が多く、プログラミング言語の学習サイトでもよく取り扱われているため、独学しやすいという魅力もあります。
子どもにおすすめのプログラミング言語
子どもがiPadなどのタブレットで学びやすいプログラミング言語(学習サイト)を見ていきましょう。
ここでは「Viscuit(ビスケット)」と「Scratch(スクラッチ)」をご紹介します。
Viscuit(ビスケット)
Viscuitは、4歳からの子どもにも使えるプログラミング学習ツールです。
メガネと呼ばれる仕組みを使って、絵本作りやアニメーション作りを楽しめます。
例えばiPad上でイラストを描き、そのイラストを使って動きをプログラムします。
プログラミングのコードを覚える必要もないため、デジタルツールを使ったものづくりが初めての子どもにもおすすめです。
Scratch(スクラッチ)
スクラッチは、8歳から16歳向けにデザインされているプログラミング学習ツールです。
iPadの画面上で「〇歩歩く」や「ニャーの音を鳴らす」などの文字が記載されたブロックを組み合わせるだけで簡単にプログラミングができるため、難しいプログラミングの知識は必要ありません。
チュートリアルの動画も用意されているので、まずはお手本を見ながら、ゲームやアニメーションなどの制作にチャレンジしてみましょう。
また、スクラッチは子ども向けプログラミング教室・LITALICOワンダーで学ぶこともできます。
東京・神奈川・埼玉・千葉にある教室だけでなく、オンラインでも無料体験の授業をおこなっているので、スクラッチを通してプログラミングを深く学んでみたい方はぜひお問合せください。
おすすめのプログラミング学習アプリ・サイトをご紹介
iPadを使って学べるおすすめのプログラミング学習アプリ(サイト)をご紹介します。
Swift Playgrounds(スウィフトプレイグラウンズ)
Swift Playgroundsは、iPadやMac上でプログラミング言語のSwiftを学習できる無料アプリです。
Swiftのコードを使いながら、プログラミングの基本を理解できるだけでなく、実際にアプリの開発を体験しつつ、実践的にプログラミングスキルを身につけられる点が魅力です。
また、基礎から徐々にステップアップできるため、iPadでこれから初めてプログラミングを学ぶ方にも向いています。
とくに、iPhoneやiPad向けのアプリ開発に興味のある方は、必見の学習アプリと言えるでしょう。
Progate(プロゲート)
Progateは、JavaScriptやPythonなど、幅広いプログラミング言語を学べるサイトです。Web版の他、iPadなどのタブレットでさくっと学べるアプリ版も提供しています。
まず、カラフルでわかりやすいスライド形式の講義を受け、その後すぐに手を動かしながら実践的にプログラミングを学習できるスタイルが特徴的です。
無料プランと有料プランの二つがあるため、まずは無料プランを試してみるといいでしょう。
ドットインストール
ドットインストールは、3分という短い動画でプログラミングを学べる学習サービスなので、移動中などのすきま時間を利用して、iPadでプログラミングを学びたい方にぴったりです。
無料会員とプレミアム会員の二つがありますが、無料の範囲内でも「はじめてのJavaScript」や「iPhoneアプリ開発入門」などの複数の動画を見ることができます。
プレミアム会員に登録すると、より多くの動画を視聴したり、講師に質問したりすることができるようになるため、より深く学びたい方は登録してみるとよいでしょう。
iPadでプログラミングについてまとめ
iPadがあれば、簡単なプログラミングができて「気軽にプログラミングを始められる」「持ち運びが楽」といったメリットがある一方で「iPadだけではできないこともある」などのデメリットがあることも知っておきましょう。
また、プログラミングを学習する段階においても、iPadは活躍してくれます。
実際に、iPadに対応している学習サイトやアプリは多数リリースされているため、上手く活用しつつ、スキルアップを目指しましょう。
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