最終更新日:2023.01.05
公開日:2022.11.08
- Python(パイソン)
Python(パイソン)とは?できることや学習・勉強方法も解説します
Python(パイソン)は、Webサービス・アプリケーション・AI(人工知能)の開発に適したプログラミング言語です。
Pythonについて詳しく知らなくても、Pythonを用いて作られたYouTubeやPinterestといったサービスは一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
また、求人サイト上にも、Pythonに関係する案件が多数あるため、「将来に備えて学んでおきたい」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
一方「Pythonにはどんな特徴があるの?」や「プログラミング初心者でも学びやすいの?」「ゲーム開発はできるの?」など、様々な疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はPythonの特徴や、学ぶメリット、学習方法について解説していきます。
Python(パイソン)とは?
Python(パイソン)は、1990年代から使用されているプログラミング言語です。
コードがわかりやすく、さまざまな用途で活用できることから、幅広く用いられています。
まずは、Pythonが、どのようなプログラミング言語なのか、見ていきましょう。
Python(パイソン)の特徴
Python(パイソン)の特徴は、「読みやすさとわかりやすさ」を重視してデザインされていて、なおかつ、実用性が高いことです。
そのため、最初に学習するプログラミング言語としても人気を集めています。
このことからも、Pythonがソフトウェア産業を支えるプログラミング言語として、注目されていることがわかります。
Python(パイソン)のメリット・強みとは?
Python(パイソン)を学習するメリットや、Pythonならではの強みについて解説していきます。
初心者でも理解しやすい
Pythonの大きな魅力は、シンプルでわかりやすい点です。
そのため、複雑なプログラミング言語の学習に挫折したことのある方でも、Pythonであれば、スムーズに学べるかもしれません。
また、Pythonは、少ないコードで書くことができるため、他のプログラミング言語に比べて、コードの管理がしやすいと言われています。
作業の効率化がしやすい
Pythonは「ライブラリ」が充実している点も魅力の一つと言えるでしょう。
プログラミング業界においての「ライブラリ」とは、「開発時に役立つさまざまなプログラム」のことを表します。
具体的には、一般的によく使用されるコードがライブラリにまとめられており、自由に活用することができます。
プログラムを作成するときに、これらを部品のように使用することで、一からコードを書く必要がなくなり、作業の効率化につながります。
開発現場で使われている
Pythonは多くの開発現場で使われていることからも、将来性に期待できるプログラミング言語であると考えられます。
まず、大手求人サイトなどを見ると、Pythonを取り扱える人材を募集している案件が、多数あることがわかります。
また、今後ますます活発化していくであろうAI(人工知能)の開発に強いプログラミング言語でもあることも、「Pythonは将来性がある」と言われる理由の一つです。
Python(パイソン)でできること
Python(パイソン)を使うと、どのようなことができるのか見ていきましょう。
AI(人工知能)の開発
Python(パイソン)は、人間のように自ら学習し、成長していくAI(人工知能)の開発に適したプログラミング言語として注目されています。
AI(人工知能)が活用されているものの身近な例としては、下記が挙げられます。
- お掃除ロボット
- 音声アシスタント機能
- 画像検索機能
- ネット検索機能
- カーナビ など
また、将来的には、医療業界や介護業界などのさまざまな分野で、AI(人工知能)がより活躍していくのではないかと期待されています。
そのため、AI(人工知能)開発に強いPythonを学べば、これからの時代に欠かせない産業に関わるチャンスが高まると考えられるでしょう。
Webサービス・アプリケーションの開発
Python(パイソン)を使うと、Webサービスやアプリケーションの開発も可能です。
実際に、Pythonを用いて作られたサービスの例を見てみましょう。
- YouTube(動画配信サイト)
- Dropbox(インターネット上にデータを保管できるサービス)
- Pinterest(画像を収集したりシェアしたりできるサービス)
このように、Pythonは、世界中の何万人もの人が利用するサービスを開発できるだけの力を持ったプログラミング言語であることがわかります。
また、「文法がシンプルでわかりやすい」という特徴があるため、複数人でひとつのWebサービスやアプリケーションを開発したり、後々メンテナンスをおこなったりするときにも、便利なプログラミング言語と言えるでしょう。
データの処理・分析の効率化
Python(パイソン)は、Web上からデータを集めたり、分析したりする作業に強いプログラミング言語です。
手動では時間のかかるデータの処理・分析を、Pythonで自動化することによって、より効率的におこなえるようになります。
また、データの情報をグラフや表に出力することもできるため、売上の集計や予測など、ビジネスに欠かせない業務においても役立ってくれるでしょう。
Python(パイソン)でゲーム開発はできる?
Python(パイソン)でゲーム開発はできますが、ゲーム開発向きの言語ではありません。
そのため、ゲーム開発を視野に入れてプログラミングを学ぶ場合は、ゲーム開発に適したPython以外のプログラミング言語を学習することをおすすめします。
具体的なプログラミング言語は、下記でご紹介します。
ゲーム開発でよく使われるプログラミング言語やツールは?
ゲーム開発でよく使われるプログラミング言語をピックアップしました。
また、プログラミング言語ではありませんが、開発時によく使用されるツールである「Unity (ユニティ)」についても、解説していきます。
C#(シーシャープ)
ゲームの制作現場で人気のあるプログラミング言語のひとつがC#です。
ゲーム開発ツールのUnity(ユニティ)に対応している言語としてもよく知られています。
C#を使えば、PCゲームや、モバイルアプリゲームなど幅広い種類のゲーム制作が可能です。
Swift(スウィフト)
Swift(スウィフト)は、Apple社が開発したプログラミング言語です。
主にiOSやmacOS向けのアプリを制作する際に使われています。
そのため、iPhoneなどのスマホやiPadなどのタブレットで遊べるアプリゲームを作りたい方は、必見のプログラミング言語と言えるでしょう。
また、コードがシンプルであるため、初心者でも学びやすい点が魅力のひとつです。
Ruby(ルビー)
Ruby(ルビー)を活用すると、スマホアプリゲームやブラウザゲームの作成が可能です。
また、Ruby(ルビー)は日本人が開発したプログラミング言語なので「日本語で書かれた情報が多い」という特徴があります。
そのため、「わからない点を自力で調べて解決しやすい」というメリットが得られるでしょう。
また、ゲーム開発向けのライブラリも充実しています。
ゲーム開発ツール「Unity (ユニティ)」とは?
Unity (ユニティ)は、プロのゲーム開発現場でも活用されているゲーム開発ツールです。
スマホ向けアプリゲームや家庭用ゲーム、ブラウザゲームなど幅広い種類のゲームを開発することができます。
たとえば、「Pokémon GO(ポケモンゴー)」や「Fall Guys(フォールガイズ)」も、Unity (ユニティ)で作られたゲームです。
対応しているプログラミング言語は「C#」です。
パーソナルプランであれば、無料で使用できるため、プログラミング学習に慣れてきたら、実際にUnity (ユニティ)でゲーム制作してみるのも良いかもしれません。
Python(パイソン)の学習・勉強はどうすればいい?
Python(パイソン)を学習するときに、活用できるサイトをピックアップしました。
また、Pythonについて書かれた本もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Python(パイソン)の学習ができるサイト
まずは、Python(パイソン)を学べる学習サイトを見ていきましょう。
ドットインストール
出典:ドットインストール
ドットインストールは、短い動画で無理なくPythonの学習を進めたい方におすすめです。
1回の動画レッスンはおおよそ2~3分程度なので、「通勤中や通学中などのすきま時間を活用しつつ、気軽に学べる」という特徴があります。
また、有料のプレミアムサービスに登録すると、より多くの動画を閲覧できるようになるだけでなく、「質問機能」などの便利なサービスも活用可能になります。
Progate(プロゲート)
出典:Progate
Progate(プロゲート)は、プログラミング言語の学習サイトとしてよく知られています。
まずは、イラスト中心のスライドでプログラミングの知識を学び、すぐに実践(コードを書く)という学習方法が特徴的です。
また、いつでもどこでも学習しやすいアプリ版もあります。
まとまった学習時間がとれない方は、まずはアプリでさくっと学び「本格的に勉強したい」と思ったら、Web版を活用するといいでしょう。
Pythonの初歩的なレッスンの一部は、無料で公開されています。
Paizaラーニング
出典:Paizaラーニング
Paizaラーニングにある「新・Python入門編」では、Pythonの文法の基礎を無料で学習することができます。
そのため、これからPythonを学習しようとお考えの方にぴったりです。
また、有料会員になると、Pythonについて、より深く学習できる仕組みです。
まずは、無料で学べる範囲内で「Paizaラーニングがどのような学習サイトか」把握してみるといいでしょう。
Python(パイソン)初心者におすすめの本
Python(パイソン)初心者におすすめできる本を3つご紹介します。
「まだPythonのことを理解していない」という方が、わかりやすい入門書を選んでいるため、まずは気軽に目を通してみるのがおすすめです。
Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
出典:amazon
ヤギ博士とフタバちゃんと一緒に、Pythonの基礎やプログラミングについて学べる本です。
イラストが豊富に使われていたり、解説が対話形式だったりと、わかりやすさにこだわった一冊なので「プログラミング学習を続けられるか不安」という方にもぴったりです。
すべて読み終えたら、次は同シリーズの「Python2年生 スクレイピングのしくみ 体験してわかる!会話でまなべる!」もおすすめです。
3ステップでしっかり学ぶ Python 入門
出典:amazon
タイトルの通り、予習・体験・理解という3ステップでPythonを学べる一冊です。
フルカラー解説である点が特徴なので、目で見てすぐに理解しやすい本をお探しの方におすすめです。
また、学習の到達度がわかる練習問題がついているため、実際に問題を解きながらPythonの基礎を身につけたい方は、必見の入門書と言えるでしょう。
スッキリわかるPython入門
出典:amazon
Pythonやプログラミングについて、楽しいストーリーと共に学べる入門書です。
「つまずくことなく最後まで読み通せること」を重視して書かれている点が特徴です。
また、練習問題だけでなく、よく陥りがちなエラーへの対策をまとめた「エラー解決・虎の巻」も収録されているため、着実にPythonの知識を身につけられるでしょう。
Python(パイソン)のまとめ
Python(パイソン)は、AI(人工知能)の開発や、Webサービスの開発など、さまざまなシーンで活用されているプログラミング言語です。
ただし、ゲーム開発に向いている言語とは言えません。
そのため、ゲーム開発に興味がある場合は「C#(シーシャープ)」や「Swift(スウィフト)」などのプログラミング言語も選択肢のひとつとして考えてみるのもいいでしょう。
また、Pythonなどのプログラミング言語は、独学でも学習できますが、より深く、効率的に学びたいときはプログラミングスクールの利用もおすすめです。
まずは、学習サイトや入門書で学習を進めつつ、必要に応じて、プログラミングスクールへ通うことも検討してみましょう。
高校生までのプログラミングならLITALICOワンダーがおすすめ!
LITALICOワンダーは、テクノロジーを活かしたものづくりを通して、子どもたちが創造力(0から1を生み出す力)を育めるようサポートしているプログラミング教室です。
一人ひとりの「興味」や「やってみたい」を大切にし、ゲーム開発ツールのUnity (ユニティ)を活用したゲーム制作や、専用のキットを使ったロボット作りなどを通して、のびのびとプログラミングを学べる環境を整えています。
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