公開日:2023.02.17
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子ども向けのコーディング言語のおすすめを紹介!

子ども向けのコーディング言語は、子どものプログラミング学習のなかでよく活用される言語です。
とはいえ「そもそもコーディング言語って何?」や「子ども向けのコーディング言語はどれがおすすめ?」など、疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子ども向けのコーディング言語の特徴について解説していきます。
また、プログラミングに慣れていない子どもにも扱いやすい、おすすめのコーディング言語もご紹介します。
子ども向けのコーディング言語とは?
子ども向けのコーディング言語とは、どのようなものなのか見ていきましょう。
コーディングって?
コーディングとは「コードを書く」という意味で、プログラミングの中のひとつの作業のことを指します。
そもそもプログラミングとは、「コンピュータを動かす為の指示を順番に書くこと」です。
コンピュータに指示を出すためには、コンピュータが理解できる専用の言語を使う必要があり、この専用の言語が「コーディング言語」と呼ばれています。もしくは「プログラミング言語」といいます。
つまりコーディングとは、「プログラミング言語を使ってソースコード(※)を書く作業のこと」といえます。
※ソースコード:プログラミングをするときにコンピューターへ命令を与える文字列のこと
コーディング言語の子ども向けって?
実際の開発現場で使われているコーディング言語(プログラミング言語)を見てみると、英数字や記号がルールに従ってずらりと並んでいるものばかりです。
子どもの場合、いきなり本格的なコーディング言語を理解することは難しく感じることがほとんどです。
そこで、使用されているのが子ども向けのコーディング言語です。
子ども向けのコーディング言語は、複雑なソースコードではなく、ブロックやパズルなどの目で見てわかりやすいパーツを組み合わせることで、簡単にコーディングができる仕組みになっています。
幼稚園・保育園に通っている子どもや、小学校低学年から使えるコーディング言語もあり、ゲーム感覚で楽しみながら、コーディングをおこなうことができます。
このような、視覚的なパーツを使ってコーディングができる子ども向けの言語は「ビジュアルプログラミング言語」と呼ばれることもあります。
コーディングとプログラミングの違いとは?
「コーディング」と「プログラミング」の言葉は、似ているようで意味が異なります。
簡単にお伝えすると、コーディングはプログラミングの作業のうちのひとつです。
まず、プログラミングの作業範囲を見てみましょう。
- プログラム(※)を設計する
- コーディング言語でソースコードを書く
- プログラムのテスト
- 不具合の修正
- 完成
コーディングは、上記のうちの「(2)コーディング言語でソースコードを書く」にあたります。
一方、プログラミングは(1)〜(5)すべての作業を指すと理解しておきましょう。
※プログラムとは、コンピュータを動かす為の指示をプログラミング言語で記述したものです。
子ども向けのコーディング言語のおすすめをご紹介
子ども向けのコーディング言語のうち、無料で使えるおすすめの3つをご紹介します。
LOGO(ロゴ)
Logoは、Googleが提供している子ども向けのプログラミング学習サイトです。
うさぎのキャラクターを動かして、ニンジンを集めながら、楽しくコーディングを学べます。
例えば、緑色の矢印マークを二つと、青色の右回転マークを並べて、オレンジ色の再生ボタンを押すと、うさぎは2マス進んで右回転します。
このような要領でうさぎを動かし、マス上のニンジンをすべて獲得したらステージクリアです。
コーディングの方法が非常にシンプルなので、小学校に入学する前の子どもにも気軽に挑戦できます。
Scratch(スクラッチ)
Scratchは、8歳から16歳の子ども向けにデザインされているビジュアルプログラミング学習ツールです。
「10歩動かす」や「こんにちは!と言う」などの文字が書かれたブロックを組み合わせるだけでコーディングができる仕組みなので、誰でも簡単にゲームやアニメーションを作れます。
Scratchのサイト上には、作品を作るためのチュートリアル動画も用意されているため、まずは子どもと一緒に説明を見ながらコーディングに慣れていきましょう。
Viscuit(ビスケット)
Viscuitの特徴は「メガネ」と呼ばれる誰でも理解しやすい仕組みを使っている点です。
具体的には、画面右上にあるメガネの中に、自分が描いたイラストを置いて、どのように動かしたいのか指示をしていきます。
指で描いたイラストを指でさわって動かすという直感的な操作のみなので、まだ文字が読めない子どもにも楽しめるでしょう。
子どものプログラミングが大切な理由とは?
子どものうちからプログラミング学習を進めることが大切な理由を見ていきましょう。
学校の授業に備えられる
プログラミング学習は、すでに小学校や中学校、高校で必修化・本格化されています。
また、2025年1月の大学入試共通テストからは、プログラミングを含む「情報」が登場する予定です。
つまり、子どものうちからプログラミングを学ぶことは、学校の授業や大学受験に備えることにもつながると考えられます。
さらに今後、プログラミングができる人材の需要はどんどん高まります。
2030年にはIT人材が最大78.7万人不足する、という経済産業省の「- IT 人材需給に関する調査 -調査報告書」からもあきらかです。
そのため、そのため、早い段階からプログラミングスキルを身につけることで、将来的に職業の選択肢も広げられるでしょう。
将来的に必要となるスキルを身につけられる
プログラミング学習の中で自然と身につくスキルは、将来子どもがプログラマーなどの開発者にならない場合でも役立ってくれるでしょう。
実際に、プログラミング学習の中で養える能力の一例をご紹介します。
- 論理的に考える力(物事を順番立てて考える力)
- 問題解決能力(問題解決の方法を考え行動する力)
- 創造力(0から1を生み出す力)
- パソコンやコンピューターの仕組みを理解して活用する力
上記はどのような業界においても、重要視されるスキルと言えるでしょう。
とくに、創造力はロボットやAI(人工知能)が代われない力であるため、これからますますIT化が進むであろう世界の中で、身につけたいスキルのひとつです。
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子ども向けのコーディング言語についてまとめ
子どもがコーディングを学習するときは、難しいソースコードの知識がなくても扱える、子ども向けのコーディング言語(ビジュアルプログラミング言語)を使用することがよくあります。
このコーディング言語には、いくつかの種類が見られるため、知育玩具のように遊びながら学ばせたいときは「LOGO」、自由にアニメーションやゲームを作りつつコーディングに慣れて欲しいのであれば「Scratch」など、子どもの性格や目的に合わせて選びましょう。
また、より本格的にコーディングを学ばせたいと思った場合は、子ども向けのプログラミング教室もおすすめです。
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