最終更新日:2023.11.14
公開日:2023.03.09
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ゲーム開発で使われるプログラミング言語8選!各言語の特徴も解説
普段よくゲームで遊んでいて、「自分でもゲームを開発してみたい」「将来ゲームクリエイターになりたい」と考えたことがある方もいると思います。
しかしゲームを開発するといっても、どんなプログラミング言語を学んでいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
ゲーム開発に使われるプログラミング言語はさまざまあり、ゲームの種類やゲーム開発に使うツールなどによって使われる言語が異なります。
この記事では、ゲーム開発で使用されるプログラミング言語とはどんな言語か、主流のプログラミング言語や学習方法を紹介します。
ゲーム開発で使われるプログラミング言語とは?
アクションゲームやシューティングゲーム、RPGなどのゲームに熱中するうちに、「自分でもゲーム開発をしてみたい」と思ったことがある方も多いかもしれません。
ではゲーム開発をおこなうには何が必要でしょうか。
イラストやシナリオ、音楽などの「素材」ももちろん必要ですが、それらを集めただけではゲームにはなりません。
集めた素材を組み合わせてゲームとして動かすためには「プログラミング」という作業が必要になります。
プログラミングとは「コンピュータを動かす為の指示を順番に書くこと」で、専用のプログラミング言語を使用しておこないます。
ゲーム開発には必須の重要な作業のため、このプログラミング言語を学びたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、プログラミング言語には多くの種類があり、ゲーム開発を考えていても「どのプログラミング言語を学べばいいのか」と迷うこともあると思います。
実際にはプログラミング言語の中にはゲーム開発に向いているといわれている言語がいくつかあります。
また、ゲーム自体の種類によっても使用されるプログラミング言語が異なります。まずはゲームの種類について見ていきましょう。
ゲームを動かす機器の違い
ここで紹介するゲームの種類とは「アクションゲーム」などのジャンルではなく、ゲームをどの機器で動かすか、ということです。
家庭用ゲーム機、パソコンのブラウザゲーム、スマホのアプリなど、ゲームを遊ぶ機器によって、使用するプログラミング言語が異なることがあります。
スマホの中でもiPhoneかAndroidかによっても、使用するプログラミング言語が変わってきます。
ゲーム開発ツールによる違い
もう一つの分け方として、どのツールでゲーム開発をおこなうか、ということもあります。
例えば代表的なゲーム開発ツールとして、Unreal Engine(アンリアルエンジン)やUnity (ユニティ)があり、Unity では主に「C#(シーシャープ)」というプログラミング言語を使ってゲーム開発をおこないます。
このように、「ゲームを動かす機器」や「使用するゲーム開発ツール」によって、学ぶプログラミング言語も分かれてきます。
プログラミング言語の勉強を始める前に、イメージをしておくようにしましょう。
ゲーム開発で主流のプログラミング言語8選
ここでは、ゲーム開発によく使われるプログラミング言語を8つ紹介します。
それぞれの難易度やどのような機器やツールで使用するかの目安も記載していきます。
Python(パイソン)
Pythonはスマホアプリやブラウザゲーム開発で使用されているプログラミング言語です。
Python自体はAI(人工知能)やビッグデータ処理など、幅広く使用されているプログラミング言語で、比較的難易度が低いため初心者でも学びやすいといわれています。
Ruby(ルビー)
Rubyはパソコン向けのブラウザゲームや2Dゲーム開発に用いられるプログラミング言語です。
Rubyは日本で開発されたプログラミング言語のため、日本語の情報も多いこともあり、学びやすいとされるプログラミング言語です。
Swift(スウィフト)
Swiftは2014年にApple社が開発し、iPhone、iPad向けのアプリゲームなどApple社製品で使用されるプログラミング言語です。
従来のプログラミング言語よりシンプルなものを目指して作られたため、比較的初心者にもわかりやすいといわれています。
Kotlin(コトリン)
Kotlinは主にAndroid向けのアプリゲームなどに使用されるプログラミング言語です。
Google社でも正式にKotlinをAndroidアプリ開発のスタンダードにすると発表しています。
短いコードで複雑な表現ができるとされており、こちらも比較的学びやすいものとなっています。
Java(ジャバ)
JavaはAndroidアプリ開発などで使われるプログラミング言語です。
Androidアプリ開発はKotolinが主流になりつつありますが、Javaも現在でも使用されています。
アプリのほかにも、3Dゲームなどのゲーム開発に用いられることがあります。
文法やルールが多いため比較的難易度は高く、習得までに時間がかかるといわれています。
JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptはWebサイトの作成に使われることが多いプログラミング言語で、ブラウザゲーム開発にも使用されています。
Javaとは名前が似ていますが、まったく別のプログラミング言語です。
JavaScriptは構造がシンプルで比較的初心者にも学びやすいといわれています。
C#(シーシャープ)
Microsoft社が開発したプログラミング言語で、Windows向けのアプリ開発などに使われていましたが、現在でも3Dゲーム開発などに使用されることも多くなっています。
世界的に普及しているゲーム開発ツールのUnity では、このC#が用いられていて、本格的な3Dゲーム開発を目指す方に向いているといえます。
難易度は中程度で、プログラミング言語やゲーム開発に慣れてきてから始めるといいでしょう。
C++(シープラプラ)
C++も本格的な3Dゲーム開発などに使用されるプログラミング言語で、Unity と同様、世界的に普及しているゲーム開発ツールのUnreal Engineで用いられています。
C++を理解するためには、C言語という別のプログラミング言語の知識が必要だったりと習得難易度は高いため、かなり本格的にゲーム開発をする方向けといえるでしょう。
初心者向けのゲーム開発アプリやサイト
ここでは、いきなり本格的な言語を学ぶのが難しいと感じる方や、「まずはゲーム開発を経験したい」という方向けに、複雑なプログラミングを必要としないゲーム開発アプリやサイトを紹介します。
Springinʼ(スプリンギン)
Springinʼはスマホやタブレットからゲーム開発ができるプログラミングアプリです。
操作はタッチだけでおこなえて、イラストを描いたり、描いたイラストに指示を与えることで簡単なゲームを作ることができます。
作ったゲームはアプリ上に公開することができ、コメントがつくこともあります。
また、ほかの人の公開されているゲームの中身を見ることもできて、自分のゲーム開発のヒントにすることも可能です。
Scrach(スクラッチ)
Scratchはサイトやアプリからゲーム開発がおこなえるプログラミング学習ツールです。
こちらもマウスやタッチ操作で、あらかじめ指示の書かれたブロックを組み合わせることでプログラミングをおこない、ゲームを作っていきます。
Scrachもほかの人のゲームの中身を見ることができるため、公開されているゲームを基に自分のゲームを改善していくといった使い方が可能です。
Roblox(ロブロックス)
スマホやパソコンを使ってブラウザ上でゲームが遊べるWebサイトのことです。
さらにパソコンで「Roblox Studio」をインストールすることでゲームを作ることもできます。
Robloxの公式サイトに講座が用意されており、プログラミング言語を使用しない初心者向けのものから本格的なゲーム開発まで段階を踏んで学んでいくことができるようになっています。
ゲーム開発のプログラミング言語の学習方法は?
ここではゲーム開発のプログラミング言語を学んでいくための方法を紹介します。
独学
ゲーム開発のためのプログラミング言語学習は、参考書や学習サイトを活用して独学で進めることもできます。
どちらも本やサイトの説明を読んで知識を学び、演習問題を解いていくことでスキルを身につけていく、という流れでプログラミングを学習していきます。
比較的安価で始められることや、時間や場所に縛られることが少ないため、自分のペースで進めていけるといったメリットがあります。
専門学校や大学
ゲーム開発は専門学校や大学で学ぶ方法もあります。
専門学校ではゲーム開発のための学科が設置されている場合もあり、集中的にゲーム開発を学習していくことができます。
大学ではゲーム開発に特化するというよりは、1年次は幅広くプログラミングについて学び、2~3年で専攻を選んでいく場合が多くあります。
どちらも講師に教えてもらえることや、一緒に学ぶ仲間がいること、ゲーム会社への就職をサポートしてくれる場合もあるなどのメリットがあります。
プログラミング教室
プログラミング教室とは、習い事としてプログラミングが学べる場所のことで、プログラミングスクールとも呼ばれています。
基本的には教室へ通い、専門の知識やスキルのあるスタッフからプログラミングを学んでいきます。
個別指導や集団講習などプログラミング教室によってスタイルはさまざまで、中にはオンラインで学べる教室もあります。
プログラミング教室の中には「ゲーム開発コース」など、ゲームを作る経験を通してプログラミングが学べる場合もあるため、目的のコースがある教室を選ぶことが大切です。
高校生までのプログラミングならLITALICOワンダー
LITALICOワンダーは5歳から高校3年生までを対象としたプログラミング教室を東京・神奈川・埼玉・千葉で展開しています。
「ゲーム&アプリエキスパートコース」ではUnity を使ったスマホ向けの3Dゲーム開発や、JavaScriptを使ったWeb制作などを通してプログラミングを学んでいくことができます。
オンラインでの授業や無料の体験も実施していますので、ゲーム開発に興味のある方は一度お問い合わせください。
ゲーム開発で使われるプログラミング言語についてまとめ
ゲーム開発で使用するプログラミング言語について紹介してきました。
ゲーム開発といっても、ゲーム機やスマホなどゲームを動かすための機器や、ゲーム開発ツールによって、使用するプログラミング言語も変わってきます。
どのようなゲームを作りたいか、自分の現在のスキルはどのくらいか、などの要素を踏まえて学習するプログラミング言語を選んでいきましょう。
決めづらい場合は、学校やプログラミング教室へ通うという方法もありますので、悩んでいる方は選択肢の一つとしてもいいでしょう。