最終更新日:2023.09.07
公開日:2023.06.13
- マインクラフト
- 教育
マインクラフトは教育にいい?教育効果や教育版のマインクラフトについて紹介
マインクラフトは、子どもを中心に世界中で人気のあるゲームです。「うちの子もやりたがっている」という方も多いのではないでしょうか?
マインクラフトはゲームとして人気があるだけでなく、遊ぶ中でプログラミングの考え方や主体性など、さまざまなことが身につくという教育効果もあるといわれています。
実際にプログラミング教育の一環として取り入れている学校があることや、入試に採用する学校もあるなど、マインクラフトと教育の関係が注目されています。
今回は、マインクラフトが教育にいい理由、具体的な教育効果について紹介します。
マインクラフトが教育にいい理由は?
マインクラフトとは
マインクラフトとは、マイクロソフトが運営する、子どもを中心に全世界で人気のあるゲームのことです。最近では学習に取り入れる学校もあるなど、教育面でも注目されています。
マインクラフトの世界はすべて四角いブロックでできていて、そのブロックを組み合わせてさまざまな建築物などを作っていくことができる点が特徴です。
ほかにも、マインクラフトでは「ラスボスを倒してゲームクリア」などといった具体的なゲームのゴールは決められておらず、プレイヤーはゲームの中で自由に冒険や建築などを楽しめることも人気の要因となっています。
マインクラフトはパソコンやスマホ、タブレット、家庭用ゲーム機などさまざまな機器で遊ぶことが可能です。
パソコンではマインクラフトの公式サイトからダウンロードすることができるほか、そのほかの機器も各社のダウンロードページより購入することができます。
マインクラフトが教育にいい理由
マインクラフトは遊ぶだけではなく、教育効果もあるといわれていて、実際多くの小学校などに教材として取り入れられています。
ただ、ゲームと教育が結びつかないという方もいると思います。
マインクラフトが教育にいい理由として、自分で目的を決めて試行錯誤する必要があり、ゲームを通して「プログラミングの考え方」「論理的思考や創造性」「主体性」などを身につけられるという点があります。
マインクラフトは従来多かった、「決められた目的を達成してエンディングを迎える」といったゲームとは異なり、明確な目的は定められていません。
ゲームをスタートさせると、まずは広大な世界のなかに一人きりとなります。誰かから指示が与えられることもありません。
そのため、子どもたちはまず何をしたいかを自分で考え、動いていくことが求められます。その後もマインクラフトを遊ぶためには、自分で目的を決め、考え、実行していくことになります。
このように遊んでいく過程で、子どもたちは楽しみながら「主体性」や、分析や試行錯誤を通して最適な方法を導き出すといった「プログラミングの考え方」などを身につけていくという教育効果が期待されています。
教育効果は広く認められていて、マインクラフトを入試に取り入れる学校も出てきています。
東京のとある私立中学の入試では、2023年の「プログラミング入試」の中にマインクラフトを利用しておこなう入試があります。
マインクラフトの教育版と統合版の違い
マインクラフトにはいくつか種類があり、教育版といって教育に特化したものもあり、小学校のプログラミング教育などにも活用されています。
マインクラフトの教育版は、正式には「Minecraft Education」といって、学校などで使用することを想定しているものです。
個人でゲームとして遊ぶものは、多くは統合版と呼ばれているもので、一人で遊んでも友達と複数人で遊ぶこともできるものです。
マインクラフトの教育版と統合版の違いとして、教育版ではあらかじめ教育用の「レッスン」が用意されており、クラスメイトと先生が同じ世界の中で協働作業をしながら学んでいける内容になっている点があります。
ほかにも、マイクロソフトのプログラミング学習サイトである「MakeCode(メイクコード)」と連携してプログラミングを学習することができる点も教育版の特徴です。
マインクラフトの教育版は無料ではなく、有料のライセンス形式となっており、学校だけではなく家庭で購入することもできます。マイクロソフトのOffice365を持っていることやパソコンの性能など要件がありますので、あらかじめご確認ください。
マインクラフトの教育効果
マインクラフトが教育にも取り入れられていることを紹介しましたが、ここではその教育効果を具体的に説明していきます。
マインクラフトの教育効果としてここでは、
- プログラミングの考え方が身につく
- 主体性が身につく
- 論理的思考や創造性が身につく
という項目について、紹介していきます。
プログラミングの考え方が身につく
マインクラフトはプログラミング教育に取り入れられていることや、入試のプログラミングの問題に採用されるなど、プログラミングと関連して語られることがあります。
というのも、マインクラフトは遊び方がプログラミングと共通する部分が多く、自然とプログラミングの考え方が身につくといわれているからです。
例えばマインクラフトで家を建築しようと思ったときは、
- 作りたい家の完成形をイメージする
- 木材など必要な材料を考え集めてくる
- 材料を必要な手順で組み合わせていく
- 試行錯誤してよりいい家にしていく
このような家を作るためには、まず家の大きさをを決め、そのために必要な個数のブロックを集めて、組み合わせていきます。
そして、完成した後も「2階をつくりたい!」と思ったら、必要な高さを計算しなおし改築を進めるなど、もっといい家になるよう改良していくという流れになります。
対して、プログラミングも似た過程があります。例えばWebサイトを作るためには、
- Webサイトの完成形をイメージする
- Webサイトに載せる情報や画像など必要な材料を集める
- 材料を必要な手順で組み合わせていく
- よりよいWebサイトになるように改良していく
という過程になります。
このマインクラフトを遊ぶ過程とプログラミングの過程で重なる部分が多く、子どもは楽しんでいるうちに自然とプログラミングの考え方を身につけていくといわれています。
主体性が身につく
マインクラフトの教育効果として、主体性が身につくことも挙げられます。
マインクラフトは目的が決まっていない反面、自分で遊び方を考える必要があります。マインクラフトを初めて立ち上げると、広大な世界に何も持っていない状態で放り出され、説明もなくゲームがスタートします。
マインクラフトの中の地形も一人一人違っていて、誰かの遊び方をそのままなぞることもできません。そこで子どもたちは、できる操作を試してみて、だんだんとコツをつかんでいき、「いい家を作りたい」「宝石を集めたい」「強大な敵を倒したい」など自分で目的を決めて遊ぶことになります。
他にも、マインクラフトでは数百種類以上のアイテムがあり、遊んでいくうちにチェスト(入れ物)がごちゃごちゃになってきて、建築や冒険の効率が落ちるようになります。
そこで、チェストごとにしまうものを決めて、武器なら武器のアイコンをつけておくなどゲーム内で整理整頓をするようにもなってきます。
マインクラフトはこういった自分で考えて実行することを繰り返すため、遊んでいく中で自然と主体性が身につくとされています。
論理的思考や創造性が身につく
マインクラフトの教育効果として、論理的思考や創造性が身につくともいわれています。
例えば自分が通う学校を再現してみたいと考えたときは、そのアイデアをマインクラフトの世界で形にしていく、という創造性を発揮する場面が多くあります。
また、学校のように大きな建物を作るには行き当たりばったりでは難しいでしょう。そこで完成形から逆算して設計図を作成する方が効率がいいなど、論理的に考えていく場面も多くなります。
そういった一連の流れをマインクラフトというテクノロジーの仕組みを理解して、アイデアを実現していくことで、論理的思考や創造性を育てていくことにつながります。
もっと学びたい場合はプログラミング教室へ
ここまでマインクラフトの教育効果を紹介しました。遊ぶだけではなく、マインクラフトを通してもっといろいろなことを学んでみたい、という子どもにはプログラミング教室に通うことも方法の一つです。
プログラミング教室とは、ゲームやロボットプログラミングなどを通して、プログラミングを身につけていく習い事のことです。
教育版マインクラフトを教材としているプログラミング教室もあり、同じ趣味を持った生徒も通っているため、情報交換しやすくモチベーションが保ちやすいというメリットがあります。
それに、マインクラフトなど教材に詳しいスタッフもいるため、迷ったり悩んだりしたときに、すぐに質問ができる点も通うことのメリットといえるでしょう。
LITALICOワンダーのプログラミング教室
LITALICOワンダーは、教室とオンラインで授業を展開している子どもプログラミング教室です。
LITALICOワンダーでは、決まったカリキュラムはなく、生徒それぞれの興味関心に合わせて授業をオーダーメイドに設計しています。
オンラインでは教育版のマインクラフトを使った「マインクラフトクリエイトコース」を提供しており、「これからマインクラフトを始めたい」という子どもにも、「もっとマインクラフトで学びたい」という子どもにも、一人ひとりに合わせて授業を進めていきます。
また、LITALICOワンダーではただ授業を進めるだけでなく、「ワンダーメイクフェス」と題して子どもたちが主役の作品発表会をオンラインやオフラインで開催しています。
発表会には保護者や子どもだけでなく、プログラミングやITに関心のある方も多数集まり子どもたち自らが自分の作った作品をプレゼン形式で発表し、現役のプロ講師からフィードバックをもらっていました。
教室、オンラインともに無料の体験授業を実施中です。子どもがマインクラフトやプログラミングに興味があるという方は、ぜひ一度お問い合わせください。
マインクラフトと教育のまとめ
マインクラフトは全世界で人気のゲームで、学校の授業や入試にも使われるなど、教育効果も注目されています。
マインクラフトの教育効果として、遊んでいく中で自然と「プログラミングの考え方」や「主体性」「論理的思考や創造性」が身についていくことが挙げられます。
こういった教育効果は、自宅で遊んでいるだけでもあるとされていますが、マインクラフトを遊んでいてプログラミングに興味を持ったという子どもには、プログラミング教室へ通うことでより学びを深めることもできます。
LITALICOワンダーでは「マインクラフトクリエイトコース」を開講しています。無料の体験授業も実施中ですので、興味のある方は一度お問い合わせください。