最終更新日:2023.09.07
公開日:2022.09.02
- マインクラフト(マイクラ)
マインクラフト(マイクラ)とは?遊び方や初心者の始め方を解説します
最近マインクラフト(マイクラ)というゲームの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
マインクラフトは子どもを中心に人気を集めていて、現在世界で最も売れたゲームといわれています。
動画サイトなどでも頻繁に紹介されているため、どこかで見かけたことがある方も多いと思います。
マインクラフトはゲームとして人気なだけでなく、プログラミング学習でも注目を集めていて、文部科学省のプログラミング教育でも採用されるなど教育現場でも取り入れられています。
といってもマインクラフトがどういったゲームで、なぜプログラミング学習に向いているのかわからないという方も多いはずです。
この記事では、マインクラフトの概要や遊び方、プログラミング学習との関係などを紹介します。
マインクラフト(マイクラ)とは?どんなゲーム?
マインクラフトとはMicrosoft社が運営する、子どもを中心に大人気となっているゲームのことです。
マインクラフトは歴代のゲームの中で売り上げ1位を誇り、あの「テトリス」や「スーパーマリオブラザーズ」を上回っています。
マインクラフトは簡単に言うと「電子版のブロック遊び」といった内容で、広大な世界の中でいくつものブロックを組み合わせて、家や街などさまざまなものをつくることができます。
公式サイトでは
「夢に見たものも再現できます。」「仲間と一緒に建築や探索を楽しみましょう!仲間と一緒なら、Minecraft のワールドはさらに楽しいものになります。」
とゲームの魅力を伝えています。
決まった目的はなく、一人ひとりが好きなものをつくることができる、という自由度の高さが人気のポイントです。
また、マインクラフトはゲームとして人気なだけでなく、プログラミング学習ができるということでも注目されています。
最近では文部科学省のプログラミング学習の教材として採用しており、子どもが楽しみながらプログラミングを学べる効果が期待されています。
マインクラフトの何が面白い?できることは?
マインクラフトは子どもをはじめ世界中の人に遊ばれていますが、どういった点が人気なのか紹介します。
マインクラフトが人気な理由として、広大な世界を舞台に、プレイヤーが思い思いに冒険や建築を楽しめることが挙げられます。
まず一つ目は、マインクラフトには決まった目的がありません。画面の中には山や海、ジャングルなどを模した世界が広がっており、その中で砕いた木を材料に立派な家をつくることも、洞窟の奥に潜むドラゴンを倒しにいくことも、遊ぶ人の自由となっています。
そのためプレイヤーは、自分の頭でやりたいことを考えて実行していくことになります。その結果、同じゲームをプレイしながら一人ひとり異なった体験をすることになります。
こうやって、自由な世界でプレイヤー自身が目的を決め、それを楽しみながら達成していくというところがマインクラフトが世界中で人気となっている理由の一つです。
マインクラフトには種類がある
マインクラフトには「Java版」と「統合版」の2種類があります。
大まかにいうと、パソコンではJava版と統合版の2種類が選べ、他のゲーム機やスマホなどでは統合版で遊ぶことになります。
Java版と統合版の機能で大きく違う点として、「マルチプレイ」と「Mod(モッド)」が挙げられます。
マルチプレイ
まずマルチプレイから見ていきます。先ほど記載した通り、マインクラフトではマルチプレイといって、他のプレイヤーと一緒に遊ぶことができます。
統合版では遊んでいる端末に関わらず、マルチプレイをすることが可能です。
例えばPlayStationとNintendo Switchで遊んでいる人同士ではマルチプレイをすることができます。
対して、Java版を遊んでいる人は、Java版を遊んでいる人同士でしかマルチプレイができません。
具体的に言うと、Java版とNintendo Switchではマルチプレイができないといった具合です。
Mod
次にModについてです。Java版だけの機能として、Modと呼ばれる追加機能を加えることができます。
Modとは「modification(改変)」という意味で、ここではゲームの見た目を変更するなど新たな機能を追加するデータのことを指します。
その中にマインクラフト内でプログラミングができるようにするModもあります。
そういったModを導入すると、マインクラフトをプレイしながら本格的なプログラミング学習ができるようになります。
パソコンで購入する場合はJava版と統合版がセットになっていて、2つを切り替えて遊ぶことができるため、プログラミング学習に興味がある場合はパソコン版を購入するといいでしょう。
マインクラフト(マイクラ)の始め方
マインクラフトはパソコン、ゲーム機、スマホやタブレットで遊ぶことができます。
ここではマインクラフトの端末ごとの購入方法や始め方を紹介します。
先ほど紹介したように、マインクラフトには統合版とJava版があり、Java版にはプログラミング学習用のModを導入することができます。
パソコンで購入すると統合版とJava版がセットになっていて、切り替えながら遊ぶことができるため、プログラミングを本格的に学習したい場合はパソコンで購入するといいでしょう。
一方でゲーム機やスマホなどは手軽に始めることができる利点があります。子どもが慣れている端末を選ぶと、新たに覚えることが少ないため、始めやすいといえるでしょう。
また、ゲーム機にはパッケージとダウンロードの2種類の購入方法があります。
パッケージとはゲームをするためのディスクなどが入ったもので、家電量販店などのゲーム売り場や、通販などで購入できます。
ダウンロードはデータのみを購入する方法で、それぞれ以下のサイトで手に入れることが可能です。
パッケージを購入した場合はゲーム機にディスクなどをセットすることで、ダウンロードで購入した場合は自動的に端末にマインクラフトのアイコンが表示されるので、それを選択することでマインクラフトを始めることができます。
※端末の種類によって多少の違いがあります
マインクラフトを無料で遊ぶ方法
マインクラフトに興味はあるけど、まずは試してから購入を決めたい、という場合は一定時間無料でプレイできる「無料試遊版」があります。
端末によって違いがありますが、ゲーム内時間で5日(約1時間40分程度)遊ぶことができますので、気になっているかたは試してみるといいでしょう。
すべての端末に無料試遊版があるわけではなく、現在はWindows、Android、PlayStation向けに用意されています。
マインクラフト(マイクラ)の遊び方
では実際にマインクラフトの遊び方を見ていきましょう。
マインクラフトには2つのモードがある
マインクラフトには大きく分けて2つのモードがあります。
自力でブロックを集めて冒険をしていく「サバイバルモード」と、最初からすべてのブロックが使えて自由に建築を楽しめる「クリエイティブモード」です。
明確につくりたいものが決まっている場合は「クリエイティブモード」から開始してもいいかもしれませんが、初心者は「サバイバルモード」から始めると楽しみながら操作性や建築の方法を覚えていくことができます。
サバイバルモードでは、プレイヤーはほとんど何も持っていない状態からゲームがスタートします。
プレイヤーが冒険を続けるには、敵との戦闘といった困難を乗り越えることが必要となります。
マインクラフトの世界では、夜になると敵が出てきてプレイヤーを攻撃してきますので、朝まで時間をスキップすることのできる「ベッド」を作成しなくてはなりません。
ベッドをつくるには「木材」と「羊毛」が必要になってきます。
プレイヤーは材料を見つけるために移動して、材料を取得したら今度はそれをもとにベッドをクラフト(生成)します。
プレイヤーはこういった一連の操作を通して、マインクラフトで重要なクラフトやゲームのルールを学ぶことができます。
さらにプレイしていくと、「壊れかけの建物」などを見つけることがあり、それを修理することで建築の基本が学べるなど、ゲーム内にヒントがちりばめられています。
このようにマインクラフトは自然とできることが増えていき、初心者でも遊んでいるうちに思い通りのプレイができるようになります。
マインクラフトの操作方法
マインクラフトの操作自体はシンプルで、キャラクターの移動とブロックを壊す・アイテムを置くといった比較的簡単なものになります。
パソコンやゲーム機など、プレイする端末によって操作方法に多少の違いがありますので、ここではパソコン版の操作を元に説明します。
マインクラフト(マイクラ)はプログラミング教育にも使われている
先ほど、文部科学省のプログラミング教材にも使用されていると記載しましたが、実際にマインクラフトがプログラミング教材として使用された例を紹介します。
教育版マインクラフトの活用例
2017年に日本マイクロソフトが四国の小学生を対象に、教育版のマインクラフト「Minecraft:Education Edition」を使用したワークショップを開催しています。
ワークショップでは、子どもたちがグループになって、プログラミング言語を使って課題を解決するという取り組みを実施していきました。
子どもたちはマインクラフトを通して楽しみながらプログラミングを学んでいき、終了後には97%の子どもたちが「プログラミングが楽しかった」と答えるなど成果がありました。
マインクラフトがプログラミング教育に向いている理由
マインクラフトがプログラミング教育に向いている理由として、以下のようなプログラミングに必要な能力が身につくことが挙げられます。
- 論理的思考力
- 発想力や創造力
- 問題解決能力
論理的思考力
論理的思考力とは、物事を一つずつ整理して順序だてていく考え方で、プログラミングにおいて重要とされています。
マインクラフトはこの論理的思考力を育てていくことができます。
例えば建物を作りたいと考えたときは、必要な材料を計算し、その材料を実際に取りに行き、材料同士をクラフトしていく、など計画していくことが必要になります。
マインクラフトではこういった作業を繰り返していくため、遊んでいるうちに自然と論理的思考力が身についていきます。
発想力や創造力
マインクラフトでは、プレイヤーが自由にものをつくれる反面、何をつくるかを自分で決める必要があります。
例えば建物をつくる場合でも、何階建てか、内装はどういったものかなど発想力や想像力が求められる場面が多くあります。
このようにマインクラフトでものをつくるということを通して、子どもの発想力や創造力が養われていきます。
問題解決能力
マインクラフトでは他にも問題解決能力を身につけていくことも可能です。
例えば建物に人を感知すると開く自動ドアを付けようとした場合、アイテムを正しい配置で置いていく必要があります。
しかし、実際にやってみると「人が立っているのにドアが開かない」「開いたけど今度は閉まらない」など、さまざまな問題が生じます。
それらを試行錯誤を繰り返しながら解決していくことが、子どもが問題解決能力を身につけることにつながっていきます。
マインクラフト以外でプログラミング学習ができるプログラミング言語は?
マインクラフトの他にも、子どもからプログラミング学習ができるプログラミング言語があります。
ここではScratchとViscuitの2つを紹介します。
Scratch(スクラッチ)
Scratch(スクラッチ)とはマサチューセッツ工科大学(MIT)が開発を手掛けた、ゲームを作りながらプログラミングが学べるビジュアルプログラミング言語です。
対象年齢が8歳~16歳と比較的年齢層の低い子どもでも扱えることが特徴で、カラフルなブロックをマウスやタッチ操作で組み合わせることで簡単にゲームをつくることができます。
Scratchは無料で使用でき、ダウンロードも不要のため、手軽に始めることができる点もメリットです。
Viscuit(ビスケット)
Viscuitは日本で開発されたプログラミング学習用のプログラミング言語です。
「メガネ」と呼ばれる機能を使ってキャラクターを動かすことで、アニメーションやゲームをつくることができます。
Viscuitも無料で、パソコンやスマホ、タブレットなどで遊ぶことが可能です。
対象年齢は4歳からで、Scratchよりも年齢の低い子供にも扱える特徴があります。