最終更新日:2023.03.20
公開日:2022.11.18
- プログラミングゲーム
プログラミングゲーム|無料で学べるアプリや子ども向けのゲームも紹介!
楽しく遊びながらプログラミングが学べる「プログラミングゲーム」は、今や幼稚園や学校などの教育現場が学習教材として導入しているほど、身近な存在になってきています。
実際に、子どものプログラミング学習に活用しようとお考えの方もいる一方で、「そもそもプログラミングゲームってどういうもの?」「どのプログラミングゲームを選べばいいの?」と疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回は「プログラミングゲームとは何か?」をお伝えした後に、おすすめのプログラミングゲーム(アプリ)をご紹介します。
また、プログラミングでゲームを作る方法についても解説していきます。
プログラミングゲームとは?
プログラミングゲームとは、楽しく遊びながら、プログラミングの考え方を学習したり、プログラミング言語のコードについて学んだりできるゲームのことです。
出典:lightbot
プログラミングゲームごとにジャンルや遊び方はさまざまで、以下のようなゲームがあります。
- 自分の好きな世界を創りながら学べるプログラミングゲーム
- 冒険などのストーリーをクリアしながら学べるプログラミングゲーム
- ブロックやパズルで遊びながら学べるプログラミングゲーム
- 作って遊ぶタイプのプログラミングゲーム など
これらのゲームは遊び方も違えば、必要とされるプログラミングのスキルも違います。
たとえば、視覚的にわかりやすいブロックを組み合わせて、自由に絵本やアニメーションを作って遊ぶタイプのプログラミングは、小学校低学年の子どもにも楽しめます。
一方、プログラミングのコードをタイピングしながら進めていくゲームの場合、プログラミングの基礎知識がないと「難しくて面白くない」と感じてしまうかもしれません。
もしも、子どもが「プログラミングをやってみたい」と伝えてきた場合、子どものスキルに合わせたプログラミングゲームを選択してあげるといいでしょう。
プログラミングゲームをジャンル別でご紹介!
子どもが楽しめるプログラミングゲーム(アプリ)は多数あるため、子どもの希望に合わせてゲームを選ぶといいでしょう。
この項目では、カテゴリごとにプログラミングゲーム(アプリ)をご紹介します。
また、未就学児から楽しめるプログラミング学習ツールや、子どもがロボットで遊びながらプログラミングを学べるおもちゃも合わせてご紹介します。
クイズ・パズル形式でプログラミングを学べるゲーム
クイズやパズルを解きながら、プログラミングを学べるゲームを見ていきましょう。
CodeMonkey(コードモンキー)
出典:CodeMonkey
CodeMonkey(コードモンキー)シリーズの「コードの冒険」は、ゲーム感覚で学べるプログラミング学習教材です。
小学校3年生~5年生までの子どもの使用を推奨しています。
プレイヤーはさまざまなコードを書いて課題を解き、主人公モンタの冒険を手助けしていきます。
無料体験版(最初の30ステージ)が用意されているため、まずはどのように遊ぶのか、実際にプレイして感覚を掴みましょう。
lightbot(ライトボット)
出典:lightbot
lightbot(ライトボット)は、パズルを解きながら、プログラミング的思考を学べるアプリです。
表示されているコマンドを組み合わせてロボットのキャラクターを動かしながら「明かりをつける」というミッションをこなしていくゲーム内容です。
多言語展開しているため、日本語でも遊べます。
また、lightbot(ライトボット)には、全部で3つの種類がありますが、無料で遊べるのは「Lightbot : Code Hour」です。
まずは、アプリをダウンロードしてパズルにチャレンジしてみましょう。
RPG形式でプログラミングを学べるゲーム
プレイヤーがキャラクターを操作し、ストーリーを進めていくRPG(ロール・プレイング・ゲーム)形式でプログラミングを学べるゲームもあります。
ハックフォープレイ
出典:HackforPlay
ハックフォープレイは、RPG形式のゲームで遊びながらプログラミングを学ぶことができる、ゲームプラットフォームです。
主人公は「コードのまほう」を使いながら、自身のHPを増やしたり、攻撃力を増したりして、敵を倒しゲームを進めます。
RPG形式のゲームで遊ぶ他に、自分でゲームのステージを作って投稿したり、他の人が作った作品で遊ぶこともできます。
コードクロニクル
出典:コードクロニクル
コードクロニクルは、RPG感覚でプログラミングを学べる無料のプログラミング学習ゲームです。
ITやWebエンジニアに特化した転職サービスを提供しているpaiza株式会社が運営しています。
プレイヤーは、魔法となる「コード」を活用しつつ、ストーリーを進めていきます。
仲間が増えたり、アイテムを使用したりと、わくわくする要素が詰まっているため、「とにかく楽しみながらプログラミング言語に慣れていきたい」というプログラミング初心者の方におすすめです。
プログラミング言語は、Ruby・Python・Java・C#など複数から選べます。
子どもにおすすめのプログラミングを学べるサイトやツール
次は、未就学児からモノづくり感覚で楽しみながらプログラミング学習ができるツールを見ていきましょう。
自由にキャラクターを動かしたり、絵本やアニメーションを作ったりしながら、プログラミングを学べます。
Viscuit(ビスケット)
出典:Viscuit
Viscuit(ビスケット)では、「メガネ」と呼ばれる簡単な仕組みを使い、アニメーションや絵本などを作りながら、プログラミングの基礎を身につけられます。
たとえば、描いたイラストを画面右上のメガネの部分に置き、どのように移動させたいのか指示を出すことで、その通りに動かすことができます。
また、Viscuit(ビスケット)のこだわりのひとつは、「使える色を制限するのではなく、コンピューターが表せるすべての色から選べるようにしている点」です。
子どもたちは、豊富な色から自由に選択し、のびのびとイラストを描くことができます。
ScratchJr(スクラッチジュニア)
ScratchJr(スクラッチジュニア)は、プログラミング学習ツールのScratch(スクラッチ)をより簡略化したもので、5~7歳の子どもを対象にしています。
子どもたちは、ブロックを組み合わせる簡単な操作のみで、画面上のキャラクターを動かしたり、会話をさせたりしながら、プログラミングを学ぶことが可能です。
また、各ブロックにはアイコン(矢印マークなど)が描かれているため、文字がわからなくても操作しやすい仕様になっています。
Scratch(スクラッチ)
出典:Scratch
Scratch(スクラッチ)は、8歳から16歳を対象としたプログラミング学習ツールです。
子どもたちは、自由に発想し、ゲームやアニメーションを作りながら、のびのびとプログラミングを学ぶことができます。
プログラミングといっても、本格的なコードをキーボードで打ち込む必要はなく、ブロックを組み合わせるだけの簡単な操作のみで遊ぶことが可能です。
そのため、プログラミング初心者の入門ゲームとしても活用できるでしょう。
プログラミングゼミ
出典:プログラミングゼミ
プログラミングゼミは、自分で描いたイラストを使って、自由に動かしたり、パズルを解いたりして遊べるプログラミング学習ツールです。
イラストを動かすための指示は、コードではなく、「ちょっとまつ」や「すすむ」などの文字が書かれたブロックを使用しておこないます。
タブレットを使えば、パソコンに慣れていない子どもも気軽に遊べるでしょう。
ゲーム内でプログラミング?マインクラフトとは?
出典:MINECRAFT
マインクラフト(マイクラ)は、自然豊かなステージを冒険したり、ブロックを組み合わせて、家などの建築物を作りながら生活を楽しんだりと、自由に遊べるゲームです。
有名な動画配信者たちが、YouTube上でゲーム実況動画を公開していることもあってか、知名度が高く、小学生からも人気があります。
教育現場からも注目されている
マインクラフト(マイクラ)のゲームは、その自由度の高さから「子どものアイデア力や計画性、問題解決能力などを育てる要素が詰まっている」と言われています。
また、教育現場においても注目されており、実際に教育版のマインクラフトを使った授業を導入している学校やプログラミング教室も見られます。
ゲームの世界でプログラミングできる
マインクラフト(マイクラ)に「Code Connection for Minecraft」などの機能を拡張するソフトウェアをダウンロードすると、ゲームの世界のなかでプログラミング学習をすることが可能になります。
たとえば、ゲーム内でロボットにプログラミングで指示を出し、建物を作ったり、発掘したりする作業を代わりにやってもらうことができます。
現実世界と同じように「ロボットに仕事を任せる」ということを、ゲームの世界でおこなうようなイメージです。
といっても、プログラミングがまったく初めての状態では「難しい」と感じてしまうかもしれません。
まずは、マインクラフトのゲームそのものを楽しみつつ、他の学習サイトなどでプログラミングの基礎を学び、ゆくゆくマインクラフト内でもプログラミングに挑戦してみましょう。
ロボットをプログラミングで動かす?!楽しいおもちゃ5選
プログラミング学習に活用できるのは、ゲームだけではありません。
この項目では、組み立てたロボットをプログラミングで動かして遊べるおもちゃを5つピックアップしてご紹介します。
レゴ®エデュケーションSPIKE™ベーシック
レゴ®エデュケーションSPIKE™ベーシックは、小学校低学年~中学年向けの学習教材です。
世界的に有名なブロックのおもちゃであるレゴを使いながら、プログラミング学習ができるだけでなく、数理能力や社会性、情緒面の発達などを助けてくれる教材でもあります。
ただし、レゴ®エデュケーションSPIKE™ベーシックは、家庭で遊ぶというよりは、主にプログラミング教室などの教育現場に導入されている教材です。
興味のある方は、本製品を取り扱っているレゴスクールやプログラミング教室を探してみましょう。
レゴ® マインドストーム® ロボットキット
レゴ® マインドストーム® ロボットキットは、ロボットを組み立てるだけでなく、専用のアプリをダウンロードし、プログラミングで指示を出して動かせるおもちゃです。
プログラミングといっても、Scratchベースの簡単な操作(ブロックを組み合わせて指示を出す)なので、プログラミング初心者の子どもでも楽しめます。
自宅で気軽に活用できるプログラミングロボットをお探しの方にぴったりの商品です。
ユカイな生きもの&ココロキットセット
ユカイな生きもの&ココロキットセットは、「ユカイな生きものロボットキット」と「ココロキット」がセットになった商品です。
「ユカイな生きものロボットキット」は、付属の結束バンドや目のシール、モーターなどを使って、自分だけのオリジナル生き物ロボットを作ることのできるおもちゃです。
作ったロボットはコントローラーを使って動かせます。
そして、もう一つの「ココロキット」を組み合わせることで、パソコンやタブレットでのプログラミングが可能になります。
子どものプログラミング次第で、ロボットにさまざまな個性が生まれる点が魅力の一つです。
自由度の高いロボットプログラミング教材をお探しの方にぴったりのおもちゃと言えるでしょう。
embot(エムボット)
出典:mbot
embot(エムボット)は、付属のダンボールと電子工作キットを使ってロボットを組み立て、ダウンロードしたアプリでプログラミングし、自由に動かして遊べるおもちゃです。
ロボットへの指示は、「0.5秒待つ」や「ブザーを鳴らす」などの文字が書かれたブロックを組み合わせておこなうため、プログラミングの知識は必要ありません。
また、プログラミングのレベルは5段階に設定できるため、少しずつレベルを上げてプログラミング学習ができる点も、おすすめポイントの一つです。
KOOV®(クーブ)
出典:KOOV®
KOOV®の特徴は、組み立てに使うブロックに透明感があることです。
この独特のデザインにより、子どもたちは、「内部の構造を見る」「色が重なることによる見え方の変化を感じる」などを体験することができます。
そして、作ったロボットは、アプリ上のビジュアルプログラミング言語を使って動かせる仕組みです。
ブロックを組み合わせるだけの簡単操作なので、難しいコードを書く必要はありません。
最小限のブロック&電子パーツがセットになった「スターターキット」、より充実した内容の「アドバンスキット」、学校向けの「ベーシックキット」の3つがあります。
子どもにもプログラミングでゲームは作れる?
結論からお伝えすると、プログラミングの知識を身につけることで、子どもにもゲーム制作ができるようになります。
子どもが制作できるゲームの例としては、下記が挙げられます。
- 迷路ゲーム
- ピンポンゲーム(ボールを弾いてスコアをとる)
- シューティングゲーム(対象物を撃つ)
- アドベンチャーゲーム(キャラクターを動かしながらストーリーを進める)
- クイズゲーム など
ただし、本格的なゲームになるほど、プログラミングスキルが必要になります。
まずは、プログラミング初心者が扱いやすいゲーム制作ツールを使い、簡単なゲーム作りからスタートして、徐々にステップアップしていくのがおすすめです。
プログラミングでゲームを作る方法は?
プログラミングでゲームを作る具体的な方法は、どのゲーム制作ツールを使うかによって異なります。
この項目では、子どもが使いやすい3つのゲーム制作ツールをご紹介します。
また、ゲーム制作ツールごとに「どのようにしてゲームを作るのか?」順番に見ていきましょう。
3つのゲーム制作ツールは、すべて無料で利用できます。 ※Unity (ユニティ)はプランによって有料です。
Scratch(スクラッチ)でゲームを作る
Scratch(スクラッチ)では、「10歩動かす」や「次の背景にする」などの文字が書かれたブロックを組み合わせて、ゲームを作っていきます。
プログラミングの知識がなかったり、タイピングが苦手だったりする子どももスムーズに利用できるため、パソコン初心者にもおすすめです。
また、ゲームの種類によっては、作り方を説明している動画も公開されています。
出典:Scratch
上記の画像は、「追跡ゲームを作ろう」の画面です。画面下にチュートリアル動画があるため、各工程を見ながら、少しずつ進められます。
Scratch(スクラッチ)を使えば、この他にもさまざまなゲームを作成することができます。
Springin’(スプリンギン)でゲームを作る
Springin’(スプリンギン)は、スマホやタブレットにアプリをダウンロードすると、ゲームを制作したり、他の人が作ったゲームで遊んだりできる無料のサービスです。
イラストにボタンで条件(ジャンプ・回転・シーンチェンジなど)をつけていくだけで、オリジナルのゲームを作れるシステムです。
ゲーム内で使いたいアイテムやキャラクターを、自分で描いて生み出すこともできます。
また、Springin’(スプリンギン)は、随時公式のコンテストを開催しているため、ゲーム作りに慣れてきたら、チャレンジしてみるのも面白いかもしれません。
より本格的なゲームを作るならUnity (ユニティ)もおすすめ
Unity (ユニティ)は、ゲーム会社でも使用されているゲーム開発ツールです。
本格的なアクションゲームやRPGゲーム、パズルゲームなどが作れるため、ゲーム制作に興味のある方が、知っておきたいゲーム開発ツールの一つと言えるでしょう。
ただし、コードなしで操作できる部分はあるものの、細かい設定をしたいときは、プログラミング言語(C#)の知識が必要です。
Scratch(スクラッチ)やSpringin’(スプリンギン)よりも、プログラミングスキルが求められるため、プログラミングやゲーム作りに慣れてきてから、利用してみましょう。
子どものプログラミング教育が大切な理由
子どもにとってプログラミング教育が大切な理由は「問題解決能力を養うことに役立つ」や「論理的思考力(物事を筋道立てて考える力)を伸ばせる」などいくつかあります。
そのなかでも注目したいのが「創造力(0から1を生み出す力)を育成できる」という点です。
現代は、テクノロジーがどんどん発展している時代です。
この流れのなかで、人の仕事もロボットやAI(人工知能)が代わりに担当してくれるようになりつつあります。
そのため、子どもたちがこれからの時代を生きていくには、コンピューターに任せることのできない「新しい価値を生み出す力」つまり、創造性が求められると考えられます。
そして、プログラミング教育を受けることは、「ものごとを計画的におこなう力」「粘り強く最後まで仕上げる力」「ときには人と協力して問題を解決する力」など、0から新しいものを創り出すときに欠かせない要素を身につけることにもつながります。
LITALICOワンダーのプログラミング教室でゲームを作ろう!
LITALICOワンダーは、「IT×ものづくり」をテーマに、子どもの創造力をぐんぐん伸ばすことを重視しているプログラミング教室です。
具体的には、子ども一人ひとりの興味や関心に合わせたオーダーメイド授業のなかで、ゲーム制作やロボット作りをおこない、子どもが「自分で考え、自分で作り、自分で伝える」という創造力を伸ばしていけるようサポートしています。
授業のなかでは、今回ご紹介した、Scratch(スクラッチ)やUnity (ユニティ)、レゴ®エデュケーションSPIKE™などを使うこともあります。
オンラインによる自宅学習も可能
LITALICOワンダーのプログラミング教室は、東京・神奈川・埼玉・千葉にあります。
オンラインでの授業も開催しているため、全国各地から自宅で学ぶことができます。
「プログラミングのオンライン授業」と聞くと、「本当に対面でなくても学習できるの?」と不安に思われるかもしれませんが、スタッフと子どもは、パソコンのカメラを通してお互いの顔が見える状態で授業をおこなうため、教室での授業と同じようにスムーズにコミュニケーションをとることができます。
また、パソコン画面を共有しながら授業をすすめるため、わからない点があるときも「スタッフが子どもの作業画面に直接書き込みしながら」アドバイスをします。
LITALICOワンダーのオンライン教室は、生徒2人までの少人数制なので、質問もしやすく自分の考えを伝えたり意見交換をするなど、主体的に学べます。
プログラミングの無料体験もできる
LITALICOワンダーでは、プログラミングの無料体験もおこなっています。
ゲーム&アプリプログラミングコースや、ロボットクリエイトコースなどから好きなコースを選び、各地にある教室もしくはオンライン上で授業を体験できます。
「子どもが教室の雰囲気に馴染めるか不安」「どんな授業をするのか気になる」「オンライン授業で集中力が続くのかわからない」という場合は、一度お問い合わせください。
プログラミングゲームについてのまとめ
プログラミングゲームの種類は豊富にあるため、「どのようなジャンルのゲームで学びたいのか(自由に創造・パズル・RPG)」や「何を学習したいのか(プログラミングの考え方・コードの知識)」などの目的に合わせて、子どもにぴったりのゲームを選ぶことが大切です。
また、子どもがゲームを作る側に興味を抱いたら、Scratch(スクラッチ)やSpringin’(スプリンギン)などを利用して、制作にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
さらに、より深く学びたいと思ったら、ゲーム作りやロボット作りを通して、プログラミング学習ができるプログラミング教室の利用も検討するといいでしょう。