最終更新日:2023.04.28
公開日:2022.09.17
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プログラミングのソースコードの例や練習方法を解説|ノーコードによるプログラミングや子どもにおすすめの教材も紹介します
プログラミングについて調べていると、「ソースコード」という言葉をよく見かけるのではないでしょうか。
あまり聞きなれない言葉だと思いますが、ソースコードとはアプリなどをプログラミングをする際にコンピュータへ命令を与える文字列のことです。
コンピュータはこのソースコードを読み取ることで、アプリなどの複雑な動作を実行しています。
この記事では、ソースコードの説明や、練習方法、ソースコードを書かない「ノーコード」でのプログラミングなどについて紹介していきます。
プログラミングのソースコードとは?
プログラミングにおける「ソースコード」とは、一般的にはコンピュータに命令を与える文字列のことを指します。
コンピュータは普段人間が使う言葉は理解できないため、専門の「プログラミング言語」を使用して命令する必要があります。
そのプログラミング言語を使って命令が書かれた指示書のようなものがソースコードです。
ソースコードは英数字で書かれていて、プログラミングの知識がない状態で見ても意味がつかみづらいものとなっています。
日本語しか知らなかった人が初めて英語やフランス語に触れるような感覚に似ています。
しかし、英語やフランス語同様にプログラミング言語にも法則があり、その法則に従ってソースコードを記述していくことで、コンピュータが意味を理解し命令を実行することができるようになります。
プログラミングのソースコードの例
実際のソースコードはどういったものか見ていきます。先ほども記載したように、初めて母国語以外の言語に触れるようなものなので、見ただけでは理解できない人がほとんどだと思います。
ここではアプリやゲーム制作に使用することが多い、Microsoft®が開発した「C#(シーシャープ)」というプログラミング言語のソースコードの一部を紹介します。
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using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
namespace HelloWorld
{
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
Console.WriteLine(“Hello World!”);
Console.ReadKey(true);
}
}
}
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英語で書かれているため、単語ごとの意味は分かるかもしれませんが、全体としてどういった命令が書かれているのかつかめる方は少ないと思います。
こちらのソースコードはコンソール画面上に「Hello World」と表示させるための命令が書かれています。
コンピュータはソースコードを基本的に上から順に読み取って、書かれた命令を実行していきます。
コーディングとは
ソースコードを調べていると、「コーディング」という言葉も一緒に出てくることが多いかと思います。ソースコードとコーディングは同じ文章の中に使われていて、その違いがよくわからない、という方もいるのではないでしょうか。
コーディングとは「コードを書く」という意味で、ソースコードを記述する作業のことを指します。
コーディングによって、ソースコードを作成し、そのソースコードを元にコンピュータが命令を実行するという流れになります。
これらは厳密な定義が決まっているわけではないので、サイトなどによっては違う場合があります。
プログラミングのコーディングの練習方法は?
プログラミング言語によって、コンピュータへの命令が書かれたものがソースコードだとお伝えしました。
しかし、ソースコードを見てみても普段なじみのないもので、どうやって練習したらいいのか迷う方も多いと思います。
ここではソースコードを記述する=コーディングの練習方法としてどういったものがあるのか紹介します。
初心者のコーディングの練習方法
ここではコーディングの練習方法を2つ紹介します。
学習サイトで練習をする
インターネット上にはコーディングの練習ができる学習サイトがいくつもあります。
練習したいプログラミング言語ごとに、入門用から上級者用まで多くのものが見つかるでしょう。
基本的にはサイトのプログラムに沿ってコーディングの練習をしていくことで、ソースコードの記述ができるようになっています。
動画を使った解説があったり、サイトに掲載されているサンプルソースコードをコピー&ペーストすることでプログラミングの流れを体験できるなど、インターネットの利点を生かした学習をすることが可能です。
ただし、サイトによって内容が大きく違うことや、無料だけでなく有料のサイトもあるなど種類がたくさんあるので、事前に目的に合うか調べてから利用するようにしましょう。
参考書を見ながら練習する
コーディングの練習方法として参考書を活用することもあります。
参考書も学びたいプログラミング言語と難易度によって選んでいくといいでしょう。
「この一冊でWebサイトがつくれます」といったように、何ができるようになるか明確に書かれているものが多く、本に書かれた順番にコーディングしていくことでプログラミングを学んでいくことができます。
プログラミングの基礎知識なども掲載されていることが多く、自宅でじっくり取り組みたいという場合にはマッチしているといえるでしょう。
他にもコーディングの練習方法として、プログラミング教室に通うという手段もあります。プログラミング教室についてはこの後の章で紹介します。
ノーコードのプログラミングとは?
ソースコードを書かないでプログラミングすることを、「ノーコード」といいます。ここではノーコードでのプログラミングについて紹介します。
ノーコードとは文字通り「コードを使わない」という意味です。最近では、決まったテンプレートやパーツの組み合わせ(=ノーコード)でアプリなどが作成できるサービスが多くなっています。
こういったサービスを利用することで、通販サイトなどもノーコードで作成することができます。
ソースコードを記述しなくても良いため、「プログラミング知識がなくてもアプリなどが作れる」といったメリットがあり、広がりをみせています。
ノーコードでのプログラミングのメリット
ノーコードでプログラミングするメリットは、先ほど挙げた以外にもいくつかあります。
- プログラミングの知識がない人でもアプリなどが作れる
- テンプレートを選択したりパーツの操作をするだけなので、作業が効率的にできる
- 1から作るよりも費用が抑えられることが多い
- 開発や修正が比較的早くできる
こういったメリットから、企業だけでなく専任のプログラマーがいない小規模店舗や個人などでも、商品の通販サイトなどを作る動きが出てきています。
しかし、ノーコードでプログラミングすることにデメリットといえるものもあります。
- 決まった形のものしか作れないことが多い
- 利用しているサービスが終了すると、サイトも使えなくなることがある
手軽な反面、ソースコードを記述してプログラミングをすることに比べて自由度が下がってしまうため、本格的にサイトやアプリなどを作りたい場合はソースコードを記述できるスキルを持った人が必要になってきます。
プログラミングのソースコードは子どもにも書ける?
小学校でプログラミング教育が必修化したことなどから、子どもにプログラミングを学習させたい、と考えている方もいると思います。
ソースコードはプログラミング言語を使用して英数字や記号の法則を覚えることや、キーボードを使って記述していくことから、それらに慣れていない子どもがいきなり取り掛かるのは難しいといえます。
ここでは子どもがプログラミングを学ぶステップを紹介します。
ビジュアルプログラミング言語から始める
これまで紹介してきたプログラミング言語は、英数字などでソースコードを記述する「テキストプログラミング」と呼ばれるものでした。
それに対してあらかじめ命令の書かれたブロックを組み合わせるなど、言葉を使用せずプログラミングができる、「ビジュアルプログラミング言語」というものがあります。
たいていはマウスやタッチ操作でプログラミングがおこなえるため、言葉やキーボードに慣れていない子どもが始めるのに向いているといえます。
Scratch(スクラッチ)
Scratchは、文部科学省のプログラミング教材にも採用されているビジュアルプログラミング言語です。
カラフルなブロックを組み合わせるだけでプログラミングができ、8歳~16歳までを対象としています。
ブロックには「スペースキーが押されたら」や「10歩歩く」などの命令が書かれていて、これらを組み合わせることで、画面内のキャラクターを動かすなどのプログラミングができます。
こういったビジュアルプログラミング言語から初めて、プログラミングの基礎やキーボード操作などが身についてきたらテキストプログラミングにステップアップしていくといいでしょう。
子どもの興味関心からプログラミング言語を選ぶ
本格的にプログラミング言語を学ぼうと思っても、さまざまな種類があり何から始めていいかわからないという場合があります。
そういったときは子どもの興味関心から選んでいくといいでしょう。
プログラミング言語は多くの種類がありますが、言語によって得意なジャンルがあります。
例えばスマートフォンのアプリ制作に向いている言語や、ホームページ作成に向いている言語、ゲーム制作に向いている言語などがあります。
あまり興味のないジャンルに向いている言語を学んでも、モチベーションが続かずに途中で挫折してしまうということもあるため、まずは「何を作りたいか」というところから学ぶ言語を決めていくといいでしょう。
ソースコードをしっかり学びたい場合はプログラミング教室がおすすめ!
自宅でソースコードを記述する場合、わからないことがあったときに教えてくれる人がいないということもあります。
そういったときは、プログラミング教室へ通うことも学習のためには有効です。
プログラミング教室とはゲーム制作やロボットプログラミングなどを通して、プログラミングが学べる学習塾のことです。
教室によって違いがありますが、ソースコードの記述方法を学べるコースを用意している教室もあります。
プログラミング教室では講師がいるため、わからないことがあったときにすぐ質問することができたり、他に通っている生徒との交流を通して学びを深めることができるといったメリットがあります。
自宅での学習では難しいと感じたときは選択肢の一つとしてみるのもいいでしょう。
LITALICOワンダーのプログラミング教室
LITALICOワンダーは5歳から高校3年生までを対象に、プログラミング教室を運営しています。
子どもの興味関心やプログラミングスキルの習熟度によって一人ひとり異なったカリキュラムの授業を提供しており、「プログラミングをしてみたい」「ソースコードを書けるようになりたい」といったそれぞれのお子さんの希望に沿って、最適な学びを提供しています。
LITALICOワンダーでは教室に通うだけでなく、オンラインでも授業を行っています。「教室が自宅近くにない」「うちの子は自宅のほうが集中できる」という場合はぜひご検討ください。
教室・オンラインともに無料の体験授業を実施しているため、子どもがプログラミングやソースコードに興味があるという方はお気軽にお問い合わせください。
プログラミングのソースコードのまとめ
ソースコードとは、プログラミング言語でコンピューターへの命令を書いた文字列のことです。
英数字で書かれているため、ソースコードを見ただけでは最初は意味がつかめないと思いますが、練習していくことで段々と自分でも書くことができるようになっていきます。
学習サイトや参考本などもたくさんあるため自宅で学ぶこともできますが、周りに知っている方がいない状況では学習を進める中で難しいと感じることもあると思います。
そういったときはプログラミング教室など、専門のスタッフに教えてもらえる環境で学習を進めていくことも有効な手段の一つです。