公開日:2023.03.08
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プログラミングは難しい?理由や言語別の難易度も解説します
これからプログラミングを始めたいと思っている方が、気になる情報の一つは「プログラミングって難しいの?」という難易度に関することではないでしょうか。
なかには「すでに挑戦しているけど難しい」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、プログラミングは数日で簡単にマスターできるものではありません。
しかし、習得難易度の低いプログラミング言語を選んだり、学習しやすくするためのコツはあります。
今回は「プログラミングは難しいのでは?」という方に向けて「そもそもなぜ難しいと感じるのか?」という理由や、初心者が学びやすい言語、プログラミングの学習難易度を下げるためのポイントについても解説します。
プログラミングは難しい?その理由とは?
まずは、プログラミングが難しいと言われる、その理由を見ていきましょう。
多くは、以下の5パターンのいずれかに当てはまります。
1.プログラミング言語の種類が多い
プログラミング言語とは「プログラムを書くときに使用する言語のこと」です。
そしてこのプログラミング言語には、数多くの種類があります。
そのため、選ぶ段階で「どれがいいのかわからない」「それぞれの言語の説明を読んでも専門用語が多くてよくわからず結局選べない」と学習前にイヤになってしまうパターンが考えられます。
また、難易度の高いプログラミング言語をなんとなくで選んでしまうと「難しい」と感じる可能性は高くなるでしょう。
しかし、近年は初心者にとって、学びやすいプログラミング言語も登場しています。
後の項目で、初心者におすすめのプログラミング言語や難易度について解説しているので参考にしてみてください。
2.すぐにエラーが出てしまう
プログラミング言語を学習し、実際にコードを書いているとさまざまなエラーが出ます。
コンピューターは、コードを一文字間違えるだけで希望の通りに動いてくれなくなります。
プログラミング初心者の場合「そもそも、どこのコードが間違っているのか?」や「エラーの原因と解決方法がわからない」という状況も考えられます。
そして、このような状況は「プログラミング=難しい」という感覚に繋がってしまう理由の一つといえるでしょう。
3.本格的にプログラムを書く前につまずいてしまう
実際に手を動かして、プログラムを書く前につまずいてしまう可能性も考えられます。
例えば「本を読んでも意味がわからない」「学習サイトの難易度が高い」「プログラミングの環境構築(プログラムを書くための準備)がスムーズにいかない」などが挙げられます。
しかし、最近は、初心者向けの易しい本やわかりやすい学習サイトもたくさん登場しています。
そのため、独学の際には自分に合った学習ツールを活用することが大切です。
4.すべてを暗記しようとしている
プログラミング言語には、いくつものコードがあります。
そしてプログラミング初心者の場合、このコードをすべて暗記しなくてはいけないと勘違いし「こんなに覚えられない=難しい」と思ってしまうパターンが考えられます。
そもそも、プログラミング言語のコードをすべて暗記する必要はありません。
「英語をネイティブ並みに話せるからといって、英語辞典に載っている単語をすべて覚えているわけではない」と考えると、わかりやすいかもしれません。
実際に開発の仕事をしていても、わからない箇所がでてきたときは、都度調べながらプログラムを書いていくため、記憶力よりもむしろ「インターネットや本で調べる力」の方が大切です。
5.プログラミングは難しいと思い込んでいる
人によっては「プログラミングは難しい」と思い込んでしまっているパターンも見られます。
- 理系じゃないから向いてなさそう
- 専門的な知識ゼロからだとハードルが高い
- パソコン自体が得意じゃないから無理そう
- いまさら勉強しても身につかなさそう など
上記は一例ですが、このような考えから「自分にとってプログラミングは難しいのでは?」という思考になっている方はご安心ください。
プログラミングは、一部の特別な人間しか身につけられないようなスキルではありません。
基礎から学び、経験を積むことで、多くの方が養っていける技術・知識です。
まずは「難しい」という思い込みを手放し「試しに少しやってみよう」という気持ちに切り換えましょう。
プログラミング言語を難易度別でご紹介
この項目では、人気の高いプログラミング言語の一部を難易度別にわけてご紹介します。
どのプログラミング言語を学ぼうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
より詳しく知りたい方へは「プログラミング言語と難易度」に注目した以下の記事もおすすめです。
初心者向け
まずは、プログラミング初心者におすすめできる言語を3つご紹介します。
JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptはWebページに動きをつけたり、便利な機能をつけたりするときに活用される言語です。
この特性から、Web制作の現場でよく利用されているため「Webサイト関連の仕事に就きたい」「オリジナルのWebページを作ってみたい」とお考えの方におすすめです。
プログラムの構文がわかりやすく、初心者でもほかのプログラミング言語と比べて「難しい」と感じにくいと言われています。
PHP(ピー・エイチ・ピー)
PHPは、Web系のサービスやアプリなどの開発時に活用されています。
1994年の誕生から今に至るまで、人気を維持している言語でもあります。
歴史が古いため、書籍やインターネット上の情報が揃っており、わからないところを調べやすい点も特徴です。
また、構文がシンプルでわかりやすいという点も含めて、初心者が学びやすい言語です。
Python(パイソン)
Pythonは、Webサービスやアプリだけでなく、今後、ますます発展していくであろうAI(人工知能)の開発にも向いているプログラミング言語です。
このことから、将来性の高さにも期待されています。
大手求人サイトなどを見ていると、Pythonのスキルのある人材を求めている案件が、すでに多数あることがわかります。
また、少ないコードでプログラムを書くことができるため、ほかの習得難易度の高いプログラミング言語に比べると、初心者でも学びやすいと言われています。
中級者向け
つづいて、習得難易度がそこまで高くはないものの、初心者向けのJavaScriptやPHPに比べると「難しい」と感じる可能性のある言語を2つご紹介します。
Swift(スウィフト)
Swiftは、iPhoneなどで有名なAppleが開発したプログラミング言語です。
主にiOSアプリやMacアプリの開発現場で活用されているため「プログラミングを学び、ゆくゆくはアプリを作ってみたい」と考えている方は、注目しておきたい言語と言えるでしょう。
また、Appleは、Swiftについて学べるアプリ「Swift Playgrounds」を公開しています。
無料でダウンロードできるため、学習するときには活用してみましょう。
C#(シーシャープ)
C#は、3Dゲーム制作や、Windowsアプリの開発現場でよく活用されています。
ゲーム開発ツールである「Unity(ユニティ)」に対応している言語でもあります。
上記のことから、ゲーム制作に興味のある方は、必見のプログラミング言語です。
上級者向け
次に、習得する難易度が高いと言われている上級者向けの言語を2つ見ていきましょう。
Java(ジャバ)
Javaは、アプリやゲーム、企業の基幹システム、家電の組み込みシステムなど、さまざまな開発現場で使われているプログラミング言語です。
市場規模が大きいため、習得すると、就職時に役立つなどのメリットも大きいでしょう。
ただし、Javaは、汎用性が高い一方「文法やルールが多く、初心者が短期間で習得するのは難しい」とも言われています。
C言語(しーげんご)
C言語はプログラミング業界の中で知名度が高く、工場のロボット開発や会社のシステム開発、アプリ開発などの幅広いシーンで活用されています。
しかし、C言語を使いこなすには、コンピューターに関するさまざまな知識が必要です。
また「環境構築が初心者向けのJavaScriptなどに比べてややこしい」などの理由から、プログラミング未経験者にとっては「難しい」と感じる可能性の高い言語と言えるでしょう。
子ども向けのプログラミング言語とは?
プログラミングに慣れていない子どもの場合、英数字がずらりと並ぶプログラミング言語をいきなり学習しようとしても「難しい」と感じる可能性があります。
そのようなときは、目で見てわかりやすいブロックやイラストを使って、プログラムを組むことのできる「ビジュアルプログラミング言語」の活用がおすすめです。
有名なビジュアルプログラミング言語としては、Scratch(スクラッチ)とViscuit(ビスケット)が挙げられます。
Scratch(スクラッチ)
Scratchは「10歩動かす」「こんにちは!と言う」などの指示が書かれたブロックを組み合わせるだけで、プログラムを組めるビジュアルプログラミング言語です。
操作が簡単なので、プログラミングの仕組みやコードの書き方がわからない子どもにも、楽しみながら、アニメーションや簡単なゲームを作ることができます。
主に、8歳から16歳の子ども向けにデザインされており、世界中の小学校やプログラミング教室などの教育現場にも導入されています。
Viscuit(ビスケット)
Viscuitは「メガネ」と呼ばれる独自のシステムで、プログラムを組むことのできるビジュアルプログラミング言語です。
具体的には、画面上に好きなイラストを描き、そのイラストを「メガネ(画像右上)」の部分に置くことで、動きの指示ができる仕組みです。
直感的に操作できるため、小学校に入学する前の子どもでも「難しい」と感じることなく、プログラミング学習に取り組めるでしょう。
プログラミング学習の難易度を下げるためにできることとは?
プログラミング学習をできるだけ簡単に、効率的に進めるためのポイントを3つ解説します。
「プログラミングは難しい」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
1.目的を決めて学んでいく
プログラミングを学ぶときには、まずは目的を決めることをおすすめします。
例えば「オリジナルのアプリを作りたい」や「自分を紹介するWebサイトを制作する」などです。
目的が明確になると、プログラミング言語を選びやすくなったり、何を学べば良いのかがわかりやすくなったりするため、学習をスムーズに進めやすくなります。
2.検索する力を鍛える
プログラミングの学習では、検索する力が難易度の鍵を握るといっても過言ではありません。
学んでいて「わからない」と思ったら、まずはインターネットで検索しましょう。
そのほか、ITに特化した質問サイト、teratail(テラテイル)などを活用する方法もあります。
また、検索するためのテクニックもいくつか知っておくと便利です。
- 検索するワードを「”」で挟む→完全一致のみ表示される
- 検索するワードの後に「-」+除外ワード→指定ワードが除外される
このような検索方法に慣れておくと、より欲しい情報にたどり着きやすくなるでしょう。
3.アウトプットをする
プログラミングスキルを身につけるためには、本や学習サイトをただ見るだけでなく、実践的に手を動かして、アウトプットすることも大切です。
実際にやってみることで、プログラミングの知識や技術の理解をより深めたり、新たな疑問に気付けたりします。
いきなりは難しいかもしれませんが、ある程度、基礎知識がついてきたら「試しにコードを書いてみる」というアウトプットの部分を意識しましょう。
プログラミングが難しいと感じたときに見直したいポイントとは?
プログラミングが難しいと感じたときに、見直したい3つのポイントを見ていきましょう。
1.プログラミング言語の難易度
ほかのプログラミング言語と比べて習得難易度の高いJavaやC言語を学習していて「難しい」と思った方は、一度、学ぶ言語を見直すことも視野にいれましょう。
とくに「このままだとプログラミングが嫌いになりそう」「思っていたより難しい。挫折しそう」と感じた場合は、初心者でも習得しやすいと言われているJavaScripやPHPなどのプログラミング言語や、ゲーム感覚で楽しみながら取り組めるビジュアルプログラミング言語の学習からスタートする方法も選択肢の一つです。
2.プログラミングの学習方法
「プログラミングの学習方法が自分に合っているのか?」も見直してみましょう。
- 参考書を理解できるか?
- 学習サイトとの相性は良いか? など
例えば参考書の場合、本によって内容の難易度はさまざまです。
プログラミング初心者であるのに、中級者向けの本を読んでいると、当然難しいと感じてしまうでしょう。
また、プログラミングの学習サイトも、スライド式や動画講義式など複数あるため、自分が学びやすいと思うものを選ぶことが大切です。
3.プログラミング教室の必要性
もともと「自分にはプログラミング教室は必要ない」と思っていた方も「難しくて、一人ではどうにもならない」ときには、通うことも検討してみると良いかもしれません。
最近は、教室まで行かずに、テレビ電話形式でプログラミングを学べる教室も見られます。
通う手間や時間が気になる方は、オンライン型に対応しているところを選びましょう。
高校生までのプログラミングなら「LITALICOワンダー」がおすすめ
5歳から高校3年生までを対象としたLITALICOワンダーは「IT×ものづくり」で楽しく学べる子どものプログラミング教室です。
一人ひとりのスキルや希望に合わせて、ロボット製作やゲーム制作をおこない、その授業を通し、自然とプログラミングスキルを身につけられるようサポートしています。
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教室・オンラインともにプログラミングの無料体験も実施しているため、まずはお気軽にお問い合わせください。
プログラミングは難しい?についてまとめ
プログラミングは、短期間ですぐに身につけられるようなスキルではありません。
しかし、基礎からしっかり学び、経験を積むことで、誰もが技術を磨くことができます。
また「難しい」と感じた方でも「学習しやすい言語を選ぶ」「自分に合った学習方法を選ぶ」など、ポイントを押さえることで、学びやすくなる可能性は十分にあります。
とくに、プログラミングを独学していて「難しい。このままでは挫折しそう」と思ったときは、プログラミング教室などで、人から教わる方法も視野に入れてみましょう。