公開日:2023.02.15
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タブレットでプログラミングはできる?おすすめの学習サイトやアプリもご紹介
プログラミングと聞くと、パソコンでやるものというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
実際、本格的なロボットやアプリなどのプログラミングをするときは、パソコンを使うことがほとんどです。
しかし、プログラミング学習であれば、タブレットでも十分におこなうことが可能です。
とはいえ「タブレットを使う場合、どのようなプログラミング教材で学ぶの?」や「おすすめのタブレットは?」など、疑問を抱いている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、タブレットでプログラミング学習をするメリットや、おすすめのタブレット、無料で利用できるプログラミング学習教材(アプリ)について解説していきます。
タブレットでプログラミングの学習はできる?
結論からお伝えすると、タブレットでもプログラミング学習は可能です。
プログラミングと聞くと「パソコンのキーボードを打ちながらおこなうもの」「タブレットでするものではない」というイメージがあるかもしれません。
たしかに、本格的なプログラミングをおこなう場合は、タブレットではなく、パソコンで作業をします。
しかし、プログラミング学習の段階においては「パソコンに慣れていない人でも操作しやすい」など、タブレットならではのメリットもあります。
また、小学校や中学校をはじめとした教育現場では、プログラミング教育の一環として、実際にタブレットを導入しているところもあります。
タブレットによるプログラミング学習のメリットとは?
プログラミング学習をタブレットでおこなうメリットとしては「直感的に操作しやすい」「持ち運びができる」「パソコンに比べてコストが安い」の3つが挙げられます。
直感的に操作しやすい
タブレットを使う場合、パソコンのようにキーボードを打ったり、マウスを動かしたりする動作は必要ありません。
指で画面をタッチするだけで操作ができるため、誰でも直感的に扱いやすい点が特徴です。
このように、パソコンに慣れていない人でも、楽しみながら気軽にプログラミング学習ができる点は、タブレットならではの魅力と言えるでしょう。
持ち運びがしやすくどこでもプログラミング学習がしやすい
プログラミング学習にタブレットを使うメリットのひとつが「パソコンに比べて持ち運びがしやすく、どこでも学習しやすい」という点です。
例えば通勤中や通学中、電車に乗っているシーンを想像してみましょう。
ノートパソコンを開いて、膝の上に乗せてプログラミング学習をするのは、中々大変に感じるのではないでしょうか。
しかしタブレットであれば、スマホと同じような感覚ですぐに操作できます。
とくに、「プログラミング学習をする時間がなかなかとれない」という方にとって、ちょっとした空き時間は非常に貴重なものです。
バッグに入れて運びやすく、どこでもすぐに使えるタブレットは、スキマ時間でのプログラミング学習をサポートしてくれる心強いアイテムといえるでしょう。
パソコンに比べてコストが安い
タブレットはパソコンに比べて、購入価格が安めであるという特徴があります。
例えばノートパソコンの場合、5〜10万円前後することがよくありますが、タブレットであれば、5万円以下で購入できるモデルも幅広く揃っています。
また近年は、タブレットにインストールして活用できる無料のプログラミング学習アプリも多数リリースされています。
これらのことから、「まずは、気軽にプログラミング学習してみたい」「なるべく費用を抑えて、プログラミングを学んでみたい」という方に、タブレットはおすすめです。
小学校などの教育現場でもタブレットが使われている
タブレットなどの端末は、すでに小学校などの教育現場にも導入されています。
文部科学省は「GIGAスクール構想」を推進
文部科学省は、2019年から「GIGAスクール構想」を推進しています。
これは、全国の児童・生徒一人につき一台の端末(タブレットなど)と高速ネットワークを整備し、子どもたちの学びの形をアップデートしようとする取り組みのことです。
文部科学省は、ICT(情報通信技術)がますます発展していく時代のなかで、コンピューターは子どもたちにとって、鉛筆やノートと同じくらい必要なアイテムであると考えています。
そして、ただ授業にタブレットなどの端末を活用するだけでなく、子どもたちが安全かつ適切にICTを使いこなせるように、ネットリテラシーなどの情報活用能力を育成することも重要視しています。
タブレットなどの端末の普及率
令和3年8月に文部科学省が公表した「GIGAスクール構想に関する各種調査の結果について」によると、全国の公立小学校などの96.1%、中学校などの96.5%が、全学年または一部の学年で端末(タブレット・ノートパソコン)の活用を開始しているとのことです。
なお、タブレットが使われているのは、プログラミング学習のときだけではありません。
例えば、社会(例:グループでの話し合いに画像を使う)や、体育(例:跳び箱の飛び方を撮影して振り返る)などさまざまな教科で活用されています。
また、2024年からは「デジタル教科書」の導入も予定されていることから、タブレットを使った教育は、ますます本格化していくと予想できます。
プログラミングの学習に必要なタブレットのスペックは?
タブレットをプログラミング学習に使う場合、どのくらいのスペックが必要なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
見るべきポイントは「使いたいプログラミング学習アプリの動作環境を満たしているかどうか」です。
手元にタブレットがある方は、プログラミング学習アプリの公式サイトなどで動作環境を確認し、対応しているか調べましょう。
その他、プログラミング学習用のタブレットを選ぶときに見ておきたいポイントを3つに分けて解説します。
サイズ&重さ
タブレットのサイズの多くは、7インチ、8インチ、10インチです。
プログラミング学習では、画面を指でタッチすることがよくあるため、誤タップを防ぐためにも、8~10インチの大きめのサイズがおすすめです。
また、タブレットを自宅以外の場所でも使いたい場合は、重さも注目したいポイントです。
目安としては、500g~600g以上のタブレットは持ち運びがしにくいかもしれません。
搭載OS
OSとは、オペレーションシステムの略で、タブレットを操作したり、アプリを使ったりするための土台となる基本ソフトウェアのことです。
タブレットに搭載されている主なOSとしては、下記が挙げられます。
- iOS
- Android
- Windows
プログラミング学習ができるアプリの多くは、iOSとAndroidに対応しています。
Windowsには対応していないアプリもあるため、事前に確認しておくようにしましょう。
バッテリー稼働時間
タブレットのバッテリー稼働時間とは、充電したばかりの状態から、再充電が必要となるまでの時間のことです。
とくに移動時間を活用し、タブレットを使ってプログラミング学習をしたい方は、バッテリー稼働時間の長いタイプがおすすめです。
あくまで目安ではありますが、バッテリー稼働時間が10時間以上あるタブレットであれば、外出時間が長い方も安心して持ち運べるでしょう。
プログラミングの学習におすすめのタブレットは?
プログラミング学習におすすめのタブレットを4つ紹介します。
どのタブレットを購入しようか迷っている方は参考にしてください。
iPad(第10世代)
Apple社が発売しているiPad(第10世代)は、シルバー、ピンク、ブルー、イエローのポップな色合いが印象的なタブレットです。
また、デザイン性の他、「10.5インチの鮮やかなディスプレイ」や「重量500g以下」「最大10時間のバッテリー稼働時間」など、スペック面にも優れています。
このタブレットが一台あれば、プログラミング学習はもちろんのこと、のびのびと絵を書いたり、写真を編集したりとさまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。
デザイン性とスペックをどちらも重視したい方や、プログラミング学習以外にも、さまざまな目的でタブレットを活用したい方におすすめです。
Galaxy Tab A
Galaxy Tab Aは、スタイリッシュで丈夫なメタルユニボディデザインが特徴のタブレットです。
ディスプレイは10.1インチあり、解像度や色再現性にも優れているため、プログラミング学習だけでなく、動画視聴やテレビ電話など幅広いシーンで役立ってくれるでしょう。
また、Galaxyは子どもがタブレットを使用する上で、遊び時間の制限やアクセス設定などができるアプリ「Glaxy Kids」を提供しています。
そのため、子ども用のタブレットをお探しの方にもぴったりです。
LAVIE T8(PC-T0875CAS)
LAVIE T8(PC-T0875CAS)は、8型(インチ)のコンパクトなタブレットです。
重量が約305gと軽量なのに加え、バッテリー稼働時間が約13時間(Web閲覧時)と長い点も注目したいポイントのひとつです。
また、フェイスアンロック(顔認証機能)に対応しており、フロントカメラに顔を向けるだけで、どこでもスムーズにサインインできます。
外出先でさくっとプログラミング学習をしたい方におすすめのタブレットです。
Surface Go 2
Surface Go 2は、タブレットとしてもノートパソコンとしても活用できるアイテムです。
約544g、薄さ8.3mmの軽量かつ薄いボディなので、バッグの中でかさばりにくく、持ち運びがしやすい点もおすすめのタブレットです。
子ども用のタブレットPCを探している場合には、子どもたちの新しい文房具として、オンライン授業や校外学習でも活躍してくれるでしょう。
タブレットでおすすめのプログラミング学習アプリ・サイト
タブレットにインストールして学べるプログラミング学習アプリ(サイト)を見ていきましょう。
まずは、プログラミング言語をスライド形式で学べる「Progate(プロゲート)」と、動画形式で学べる「ドットインストール」をご紹介します。
progate(プロゲート)
プロゲートは、イラスト中心のスライド形式でプログラミングについて学べる学習サイトです。
JavaScript(ジャバスクリプト)やRuby(ルビー)など、幅広いプログラミング言語に対応しています。
Web版もありますが、タブレットやスマホに専用のアプリをインストールすれば、すきま時間を活用して手軽にプログラミング学習ができます。
無料プランと有料プランの二つがあるため、まずは無料の範囲で試してみましょう。
ドットインストール
ドットインストールは、3分という短い動画でプログラミング学習ができるアプリです。
「はじめてのJavaScript」や「iPhoneアプリ開発入門」「はじめてのWeb制作」など、プログラミング初心者向けの無料動画も揃っています。
また、プレミアム会員(有料)になると、多くの動画レッスンが閲覧可能になったり、現役エンジニアに質問できたりと、より充実したサービスを受けられます。
子どもにおすすめのプログラミング学習アプリ(サイト)
つづいて、子どもにおすすめのプログラミング学習アプリ(サイト)を見ていきましょう。
子ども向けのプログラミング学習アプリには、視覚的にわかりやすいブロックなどを組み合わせてプログラミングが学べる「ビジュアルプログラミング言語」を使っているものが多くあります。
そして、これらは、画面を直接タッチして操作するタブレットとの相性も抜群です。
Viscuit(ビスケット)
Viscuitは4歳からの子どもを対象としたプログラミング学習アプリ(サイト)です。
文字や数字がほとんど登場せず、「メガネ」と呼ばれる単純な仕組みを使ってアニメーションやゲームを作れるため、就学前の子どもでもタブレットで簡単に操作できます。
初めてのプログラミング学習にも向いているアプリといえるでしょう。
Scratch(スクラッチ)
Scratchは、「〇歩動かす」や「こんにちは!と言う」などの文字が書かれたブロックを組み合わせてゲームなどを作れる学習アプリ(サイト)です。
チュートリアル動画が用意されているため、作り方のお手本を見ながらタブレットなどで実践できます。
主に8〜16歳向けにデザインされており、世界中の小学校やプログラミング教室などの教育現場にもよく導入されているプログラミング教材です。
Springin’(スプリギン)
スプリンギンは、タブレットやスマホでゲームや絵本などを作れるアプリです。
指で描いたイラストやアイコンをタッチするだけの簡単操作なので、プログラミングのコードがわからなくても、タブレットなどで気軽に創作を楽しめます。
また、作った作品を共有して他のユーザーに見てもらったり、他の人が作ったゲームで遊んだりすることもできます。
プログラミングでのゲーム作りに初めてチャレンジする子どもにもおすすめのアプリです。
タブレットでプログラミングはできる?のまとめ
基本的に、本格的なプログラミングをするときは、タブレットではなくパソコンが必要です。
しかし、プログラミング学習の段階では、タブレットが大いに役立ってくれるでしょう。
実際にタブレットに対応しているプログラミング学習アプリは多数リリースされています。
とくに、子ども向けの「Viscuit」や「Scratch」などは、指でタッチしながら操作するタブレットとの相性が良く、初めてのプログラミング学習にもぴったりです。
また、プログラミング学習アプリは、スマホやタブレットにインストールすればどこでも活用できるため、独学用のツールとしてもおすすめです。
一方、より深くプログラミングを勉強したい場合は、講師から学べるプログラミング教室の利用も検討してみるといいでしょう。
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